7.野蒜海岸(のびるかいがん)/ 東松島市
毎年多くの人が初日の出を拝みにくる、「野蒜(のびる)海岸」。例年イベントも開催され、元旦の海岸は大勢の地元民でにぎわいます。
初日の出にあわせて設置される鳥居は、この日だけみられる特別な景色。初日の出らしい厳かな雰囲気を醸し出してくれます。
住所:
宮城県東松島市野蒜(会場は鳴瀬川河口付近の野蒜海岸)
アクセス:
【公共交通の場合】
JR仙石線「野蒜駅」より徒歩約10分
【クルマの場合】
三陸自動車道「鳴瀬奥松島IC」より約10分
駐車場:
なし(駐車できるスペース有)
※なるべく公共交通機関を利用
三陸・県北エリア
1. 日和山公園(ひよりやまこうえん)/ 石巻市
「日和山公園(ひよりやまこうえん)」は、石巻市の中心街を一望できるビュースポット。
海岸線からもっとも近い高台であり、2011年の震災時には市民の命を救った”命の山”でもあります。
日和山公園は標高56mの小高い丘になっており、山頂からは水平線に顔を出す初日の出がみられます。
初日の出を拝んだら、山頂にある「鹿島御児(かしまみこ)神社」へ初詣に出かけましょう!
ご祭り神は”勝利の神様”で知られる、武神の親子神「武甕槌命(たかみかづちのみこと)」と「鹿島天足別命(かしま あまたりわけのみこと)」。受験生や、何かしらの試験を控えている方には打ってつけです。
住所:
宮城県石巻市日和が丘2丁目地内
アクセス:
【公共交通の場合】
・JR仙石線「石巻駅」より徒歩約25分
・またはタクシーで約10分
【クルマの場合】
三陸自動車道「石巻河南IC」より約20分
駐車場:
27台、無料
2. おしか御番所公園 / 石巻市(牡鹿半島)
牡鹿半島の南端部に位置し、公園全体が丘陵地となっている「おしか御番所公園(ごばんしょこうえん)」。
江戸時代、仙台藩が「唐船」の襲来に備えて見張り所(御番所)を設置したことから、その名が付きました。昔から見晴らしがよかったんですね。
360度海に囲まれたパノラマ景色が望めるほか、奥州三大霊場の一つ「金華山(きんかさん)」を近くで見ることができます。
園内には展望台があり、より遠くの景色までも見渡せるビューポイント。
展望台までいかずとも周囲を遮る木々がないため、水平線から昇ってくる初日の出をしっかり拝められます。
住所:
宮城県石巻市鮎川浜黒崎
アクセス:
【クルマの場合】
・三陸自動車道「石巻港IC」より約55分
・JR仙石線「石巻駅」より約90分
※初日の出に間に合う、公共交通機関のアクセスはありません。
駐車場:
あり、無料
3. 安波山 / 気仙沼市
気仙沼市の中心街を一望できる「安波山(あんばさん)」。
標高239メートルの低山で、初日の出はもちろん夜景の名所でもあります。
登山口から山頂までは約20分。駐車場から登山口へは、徒歩1分もかかりません。
山頂よりも道中にある2つのテラス、「ひのでテラス」「ほしのてらす」からの眺望が美しいといわれています。
初日の出が照らす市街地の景色をみながら、新たな一年を迎えてみるのもいいですね。
住所:
宮城県気仙沼市町裏
アクセス:
【公共交通の場合】
JR大船渡線「気仙沼駅」より徒歩約30分(登山口まで)、登山口から山頂まで約20分。
【クルマの場合】
・JR大船渡線「気仙沼駅」より約12分
・三陸自動車道「登米東和IC」もしくは東北自動車道「一関IC」より約70分
駐車場:
普通車20台、無料
4.岩井崎 / 気仙沼市
市街から10kmほど外れた場所にある「岩井崎(いわいざき)」。気仙沼湾の入り口に位置しており、岬には白い灯台が建っています。
船が座哨しやすいという理由から、かつては地獄崎とも呼ばれていました。
しかし時の仙台藩藩主・5代目の伊達吉村(だて よりむら)により「祝崎」とし、岩井崎と記されるようになったといいます。
祝崎こと岩井崎は、気仙沼を代表する初日の出の名所。元旦当日には敷地内でお神酒やおしるこ、祝崎の塩などの振る舞いが行われ数量限定)、地元民をはじめ多くの人々が集まります。
岩井崎の見どころは「潮吹き岩」と、震災時に奇跡的にのこった幹「龍の松」。潮吹き岩はタイミングですが、初日の出を拝んだ後にぜひ立ち寄ってみてください。
また初詣には、岬のつけ根あたりに鎮座している「琴平神社」もオススメ。香川県にある「金刀比羅宮ことひらぐう)」から分霊をお招きした神社で、江戸時代初期に建ったとされています。
岩井崎園地内で、お神酒やおしるこ(岩井崎の塩・白玉入り)のお振舞いや、日の出の時刻に合わせて、岩井崎明戸虎舞打ちばやし保存会による「打ちばやし」と「虎舞」もあります。詳細は気仙沼市階上観光協会HPをチェック。
住所:
宮城県気仙沼市波路上岩井崎1
アクセス:
【公共交通の場合】
・JR気仙沼線BRT「陸前階上駅」より徒歩約30分
・もしくはタクシーで約3分
【車の場合】
三陸沿岸道路「大谷海岸IC」-国道45号線-「岩井崎入口看板」を右折(約10分)
駐車場:
・第1駐車場:普通車56台、身障者用2台
・第2駐車場:中型・大型バス17台、普通車55台
5. サンオーレそではま / 南三陸町
平成11年に人工海水浴場としてオープンした「サンオーレそではま」。サンオーレは全長300mの砂浜に由来しています。
夏は海水浴場、元旦は初日の出スポットとして知られており、毎年大勢の人々でにぎわいます。
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字袖浜1
アクセス:
【クルマの場合】
三陸自動車道「南三陸海岸IC」より約6分
駐車場:
あり、無料
6. 伊豆沼 / 栗原市
県北東部を占める栗原市(くりはらし)にある「伊豆沼」は、東北最大の低地湖沼。沼には白鳥やマガンなど様々な水鳥たちが生息していることから、”水鳥の楽園”としラムサール条約に登録されています。
そんな伊豆沼では、冬の日の出だけにみられる幻想的な光景があります。それが渡り鳥たちによる「朝のとび立ち」です。
日の出の少し前、空がうっすら明るくなる頃からとび立ちがはじまり、日の出がはじまる頃には何万羽の鳥たちが空を覆いつくしています。
初日の出からこんな絶景を拝められたら、幸先のいい一年を迎えられそうですね。
住所:宮城県栗原市若柳上畑岡敷味17-2(宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター)
アクセス:
【クルマの場合】
・東北自動車道「若柳金成IC」より約15分
・東北自動車道「築館IC」より約15分
駐車場:
元旦以外の日にもみたい日の出
最後にご紹介するのは、南三陸町の「神割崎」からみられる日の出です。写真のように岩の間から日の出を望める、絶景スポットです。
ただし元旦にはみられず、例年10月下旬(20~30日頃)と2月中旬(11日~16日)の期間のみみられる現象です。
早起きは三文の徳、初日の出に限らずぜひ日の出という絶景をみに出かけてみませんか?