むかしといま、「たてもの」から石巻を知る展示会
戦前の昭和5年(1930)に建設された建物であり、石巻初の百貨店、震災前までは陶器店として使われてきた「旧観慶丸商店( きゅうかんけいまるしょうてん)」。
今回ご紹介する「生きつづける石巻のたてもの展」は、旧観慶丸商店と同じく、石巻市市内に現存する近世から戦後の近代建築に注目し、その価値や石巻の人々の営みを再確認する展示会です。
また解体されたものの、かつてはまちのシンボル的な存在であった建築物にも注目しました。
建築物に関連する展示を通し、昔の懐かしい石巻を思い起こさせてくれるような内容となっています。
見どころ①「生きつづける近代建築、失われた近代建築」
2000年に日本大学工学部旧建築史第二研究室より撮影された写真と、まちかど近代建築写真展実行委員会が撮影した、石巻の特徴的な近代建築の写真を展示しています。
みどころ②「蔵からみる石巻のまちなか」
石巻のまちなかの大きな特徴である「蔵」に焦点を当て、まちの発展や変換の歴史を読み解いていきます。
みどころ③「建築を生かしつづける活動」
2011年の東日本大震災後、石巻のまちなかの様々な近代建築の実測調査に入った渡邉義孝の活動から、地域のシンボルである建築保存活動を紹介します。
会期期間:
7/3(土)~7/19(月)
時間:
10:00~17:00(火曜休館)
場所:
旧観慶丸商店(1階文化交流スペース)
アクセス:
JR「石巻駅」より徒歩約10分
※駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
会期中に開催されるイベントのご紹介
7/3(土)「オープニング ギャラリートーク」
市内の蔵の調査に携わった、一級建築士の渡邉義孝さんゲストに迎え、展示解説や見どころについてのギャラリートークを開催します。
日程:7月3日(土)18:00~20:00
定員:30名(予約制)
参加費:500円
7/18(日)「まちあるきツアー」
割烹「滝川」の蔵、秋田屋庭園など、一般公開されていない石巻中央区の建築物を見学しながら、まちを歩きます。東京工業大学准教授・真野洋介さん、郷土史家の邊見清二さんが、アテンダントを務めます。
※雨天決行
定員:20名(予約制)
参加費:1,000円
7/18(日)「ギャラリートーク」
トークテーマは「石巻 まちの風景・建物のうつろい」。明治以降の川湊の発展、産業、文化の隆盛など、各時代の建物はまちの変化を映してきました。
震災から10年。劇的に街が変化するなか、時代の風景を伝えてきた印象深い建物と、その生きつづける力についてお話します。
定員:30名(予約制)
参加費:無料
お申込み
お申し込み方法は、
0225-94-0191
または
[email protected]
まで、参加したいイベント、氏名、連絡先、人数をお知らせください。
たてものが語る、石巻の歴史
戦前、戦後、震災前、震災後。人々と共にあらゆる時代を乗り越え、現在も生きつづけている「たてもの」。街が劇的に変化していくなか、変わらぬ姿で当時の風景を伝えています。
たてものに関連する展示をみながら、昔の石巻の懐かしい風景を思い起こしてみる、そんな日をつくりにいきませんか?