アイキャッチ画像出典:撮影 編集部
栗駒山ってどんなところ?
栗駒山(くりこまやま)は、宮城県・山形県・岩手県の3県にまたがる、日本二百名山の一座です。
標高は1,626mで、最短90分ほどで登頂できるため、登山未経験者でも挑戦しやすい山といえます。
日本一ともいわれる紅葉が美しい秋は、遠方からも多くの人が登山に訪れます。
国内屈指の紅葉の名所
栗駒山は※花の百名山に数えられており、植生が豊かな山です。
※『日本百名山』の著者である深田久弥氏も「栗駒山は百名山に入れるべきであったかもしれない」と、あとがきで記しているほど。
人気のシーズンは秋。9月下旬~10月中旬にかけて全山が紅葉し、その絶景さゆえに”神の絨毯”と称されています。
最新の紅葉状況は栗原市観光ポータルサイトで発信されるので要チェック!
※『日本百名山』…深田久弥が発表した山岳随筆集。紹介されている100座は、深田氏が実際に登頂した山の中から、自身が定めた基準を満たしたもの。
宮城、岩手、秋田の3県に登山口がある
登山コースは初心者から上級者まで楽しめる9つのコースがあり、宮城県側には6つ、岩手県側には2つ、秋田県側には1つ。
宮城県側は秋になると紅葉が斜面を覆い、のんびりとした優しい風景が広がっています。
岩手・秋田県側は火山活動の痕跡が色濃く残っており、変化に富んだ地形を歩けるのが魅力です。
地図があると、コースの道なりがわかります。万が一に備えて準備しておきましょう。
登山コースについては、2ページ目で紹介しています。
冬季は閉鎖されているので注意!
栗駒山は、冬季は登山をすることができません。
登山口までの道は11月末~4月末までの間は通行止めになります。
宮城県側は、宮城県道42号の臨時駐車場(旧いこいの村跡)までは冬季も車で通行が可能ですが、いわかがみ平までは行くことができません。
栗駒山までのアクセス
登山口までのアクセスは、車が基本! しかし時期によっては、公共交通機関でのアクセスも可能です。それぞれの注意点などを紹介します。
【車の場合】紅葉シーズン中は渋滞必須!
車の場合、宮城県側は「若柳金成」ICから約45分ほど、岩手県側は「一関」ICからは約60分で登山口まで行くことができます。
通常の登山シーズンは混雑もなく、快適なドライブを楽しめますが、紅葉がはじまる9月中旬~10月下旬にかけて、全国から多くの観光客が押し寄せるため、例年マイカー規制が行われます。
宮城県側から登山をする場合、規制時はいわかがみ平ではなく「いこいの村栗駒跡地臨時駐車場」に車を停め、いわかがみ平まではシャトルバスに乗って行くことになります。
2022年は9月24日(土)~10月16日(日)まで、いこいの村栗駒跡地入口からいわかがみ平までの区間が終日通行止めとなり、シャトルバスの運行は早朝5時~15時までとなります。協力金は1人500円です。詳細はこちら。
【公共交通の場合】宮城県側
紅葉シーズンの期間限定で、JR東北本線「石越」駅(宮城県登米市)もしくはJR東北新幹線「くりこま高原」駅(宮城県栗原市)から、登山口の「いわかがみ平」まではバス「紅葉号」が運行します。
予約は不要ですが、運行日は土・日・祝祭日のみ。バス運行時の行程は下記の通りです。
JR石越駅前→JRくりこま高原駅→くりこま荘→ハイルザーム栗駒→いわかがみ平(約95分)
【公共交通の場合】岩手県側
岩手県交通が運行する路線バス(須川温泉線)は、毎年運行期間が変わります。
2022年度の運行期間は※6月18日(土)~10月31日(月)まで。時刻表は岩手県交通の公式HPをチェックしてください。バス運行時の行程は下記の通りです。