南三陸さんさん商店街で買い物を楽しもう!
ではさっそく、南側から南三陸町さんさん商店街を歩いてみましょう!
まず目に入るのが、なんとモアイ像!
こちらはイースター島のトゥキー族が製作した本物のモアイ像で、チリと南三陸町の友好の証、震災復興のシンボルとして2013年5月25日に贈られたものです。
実はチリとの絆は東日本大震災以前から続いていたもの。1960年にチリ地震による津波が南三陸町に押し寄せたことがきっかけで、津波の記憶を未来に伝えるために友好を深めました。その後、1991年にチリの彫刻家がつくったモアイ像が志津川地区の松原公園に設置されたのです。
しかし、東日本大震災の津波により再び南三陸町は壊滅的な被害を受け、公園にあったモアイ像は志津川高等学校に移設。これを知ったチリ共和国は、再び復興を目指す南三陸町に新たなモアイ像を設置しようとイースター島の長老会などに協力を呼び掛け、新たなモアイ像が送られたのだそう。
これまでイースター島の石を使い彫られたモアイ像が島外に出たことはなく、また眼が入ったモアイは世界に2体しかないため、極めて貴重なものとなっています。
モアイ像の目の前には南三陸町の特産や生き物が七福神に見立てられたパネルも。モアイ像と並ぶ写真スポットです。
商店街の全景はこのようになっています。
イスやテーブルがたくさん並べられているので購入したものを食べたり、休憩にも便利!
まずは写真にある地図の下、南側のブロックから見ていきましょう!
コンビニやお菓子屋、カフェなどがある南側ブロック
南側には衣料品を販売する「アベロク」やコンビニエンスストア「ミニストップ」が。
コンビニが併設されていると、ドライブの寄り道に便利ですね。
その向かいにある「菓房 山清」はスイーツなどを販売するお店。
おすすめメニューの「タコぷりん」はタコのプリン……?!と思いきや、タコの入ったキッシュ! 厳選した素材を使用し、南三陸志津川産のタコが入っている一品です。
お持ち帰りの箱入りでも販売されていますが、焼きたてを1つから購入できるため、せっかくなので外のベンチでいただくことに。
こちらがタコぷりん。アツアツでおいしい! タルト生地はサクサク、中には玉ねぎやホウレンソウ、そしてタコがたっぷり入っており食感がたまりません。焼きたてを狙って購入するのがおすすめ。
同じ並びの「coffee&curry 月と昴」では、ハンドドリップのコーヒーやソフトクリーム、お酒も販売しており、こちらも外で座って飲むことができます。 もちろん店内席もあり、おいしいカレーも食べられるのだそう。
外に置いてある小さなモアイたちがかわいいです。
実はこのモアイ、商店街のあちこちにいるのでぜひ探してみてくださいね。
飲食店や土産物店が集まる中間ブロック
中間のブロックには、飲食店が並んでいます。
そのうち5店舗が南三陸キラキラ丼を提供するお店。14時すぎでもまだ行列ができていました。
南三陸キラキラ丼がとくに人気なのは5~8月のウニ丼。
暖かくになるにつれて三陸産のウニは甘みを増し、ぷりぷりに身が大きくなります。地元産のムラサキウニを使用している店舗が多く、採れたての濃厚な味わいが楽しめるそう。
キラキラ丼以外にもおいしい海鮮を食べられるお店ばかりです。
飲食店の前には「さんさんコート」という屋根付きの広いフードコートがあるので、こちらでも料理をいただくことができます。
さんさんコートの向かいにある「わたや」はお土産のショップ。
南三陸特産のタコをモチーフにしたキャラクター「オクトパス君」のグッズやモアイグッズがたくさん。
色とりどりのモアイの小さな置物や、モアイの鼻からティッシュが出てくるティッシュケースなどユニークなものがたくさん!
オクトパス君のグッズは「置くと(試験に)パスする」縁起ものとして受験生にも人気。モアイグッズとともに、おすすめのお土産の1つです。
そのとなりにあるのが「さりょうスタジオ」という写真館。 開業して45年以上、街の写真屋さんとして営業をしています。
写真のプリントなどはもちろん、店内の一角では、店主でカメラマンの佐藤信一さんが震災前後の南三陸町を撮影した写真を常設展示する「南三陸の記憶」という写真展示も行っています。 南三陸の震災前の街の様子、震災時の切迫した状況、その後に至るまで震災の記憶を伝え続けています。入館料は大人300円、中高生200円。
この場所で暮らし続ける方だからこそ撮れる南三陸の姿が見られるので、ぜひ入ってみてください。