かつては女人禁制の島だった
中世の※神仏習合時代は、黄金山神社は辯財天(べんざいてん)を守護神とする「金華山大金寺」となり、女人禁制が敷かれました。真言宗の寺院として多くの修験者が訪れ、出羽三山(山形)、恐山(青森)と並び、東奥三大霊場として広く信仰を集めたそうです。
1869年(明治2)に神仏分離令が布告されると、黄金山神社として立ち返り、女人禁制も解かれ現在に至ります。
金華山へはどうやっていくの?
金華山へは、石巻市の「鮎川港」もしくは女川町の「女川町離島航路ターミナル」からフェリーで向かいます。
女川町「女川町離島航路ターミナル」
<フェリーまでのアクセス>
【公共交通の場合】
仙台駅よりJR仙石東北ラインまたはJR仙石線に乗車(約60~90分)-「石巻」駅下車-JR石巻線に乗り換え(約30分)-「女川」駅下車-徒歩約10分
【クルマの場合】
三陸道「石巻女川」ICより約30分
ターミナル近くに無料駐車場あり。
<フェリー>
潮プランニングが運航する「金華山航路(定期・臨時便)」を利用します。毎週日曜日の運航で、月によっては臨時便が出ています。
金華山まで約35分。なおペットもケージ対応で乗船可能です。
「女川~金華山航路」※予約優先
運航日:
毎週日曜日 ※臨時便あり(月によって異なる)
料金:
往復大人3,500円、小人1,760円、ペット無料
予約・問合せ:
0225-98-9038(毎日9:00~17:00)
電話での事前予約がオススメ。満席だと乗船できない場合があります。最新の運航状況・詳細は、下記の「潮プランニング」の公式HPを確認してください。
石巻市「鮎川港」から
<フェリーまでのアクセス>
【公共交通の場合】
JR石巻駅より宮城交通バス・鮎川線に乗車(約1時間20分)-「鮎川港」下車-ホエールタウンおしか内(金華山航路事業協同組合)
【クルマの場合】
三陸道「石巻河南」ICより約60分
ホエールタウンおしかの無料駐車場を利用。
<フェリー>
金華山観光クルーズが運航する「定期船ホエール」、またはシードリーム金華山汽船が運航する「定期観光船ドリーム(完全予約制)」を利用します。金華山まで約20分。
「定期船ホエール」※予約優先
運航日:
毎週日曜日 ※土曜、祝日臨時便あり
料金:
往復大人2,500円、小人1,250円、ペット無料
予約・問合せ:
0120-489-918
「定期観光船ドリーム」※完全予約制
運航日:
毎週日曜日、祝日
料金:
往復大人2,500円、小人1,250円、未就学児無料
予約・問合せ:
0120-14-1055
※公式HPよりオンラインでの予約も可能
電話もしくはネットでの事前予約がオススメ。最新の運航状況・詳細は、各社公式HPを確認してください。
シードリーム金華山|公式
団体の場合は、海上タクシー利用もおすすめ
フェリーの定期便以外の選択肢として、海上タクシーがあります。
女川町「女川町離島航路ターミナル」から
「女川海上タクシー」(完全予約制)
料金:
1~5名様まで20,000円(6名以上1名追加+4,000円)
※往復
※最大12名まで
問合せ・予約:
080-6016-1492
石巻市「鮎川港」から
「海上タクシーくろしお」(完全予約制)
5名以上からの予約。5名に満たない場合は他のお客様との相乗り、もしくは貸し切り。
料金:
往復大人(13歳以上)3,000円、子ども1,500円、未就学児無料
予約・問合せ:
0120-489-918
「シードリーム(海上タクシー)」(完全予約制)
往復大人5名以上からの予約。5名に満たない場合は他のお客様との相乗り、もしくは貸し切り。
料金:
往復大人(13歳以上)3,000円、子ども1,500円、未就学児無料
予約・問合せ:
0120-14-1055
※公式HPよりオンラインでの予約も可能
石巻市「寄磯浜」から
アクセス:三陸道「石巻河南」ICより約60分
「海上タクシーなべちゃん」
5名に満たない場合は他のお客様との相乗り、もしくは貸し切り。
料金:
往復大人(中学生以上)3,000円、子ども1,500円、未就学児無料
予約・問合せ:
0225-48-2409(船長直通:090-7074-7717)
※公式HPよりオンラインでの予約も可能
金華山の楽しみ方
金華山黄金山神社を参拝
フェリーの波止場から神社までは徒歩10~15分ほど。神社までは無料の送迎バスが出ています。境内までは急な坂道が続くため、参拝目的の方はバスを利用しましょう。
冒頭で紹介したとおり、黄金山神社は「3年続けて参拝すれば一生お金に不自由しない」といわれています。通常は拝殿での参拝。拝殿と本殿は明治時代に建てられたもので、東日本大震災の際も損傷しなかったのだとか。
本殿と拝殿前に建つ青銅製の常夜燈は、金刀比羅宮(香川県)、立石寺(山形県)と共に、日本三大燈籠の1つと称されており、対に建立されているのは黄金山神社だけ。
黄金山神社のほかに、境内には8つの神社が鎮座しています。また神仏習合の名残でもある、金華山辯財天の銭洗所もあり、そこで洗った小銭を財布に入れておくとご利益があるといわれています。
また社務所で御朱印を拝受できます。御朱印帳も販売されており、「三年連続御朱印帳」という黄金山神社ならではの御朱印帳も必見です。
見開きタイプ。初穂料500円。