少し歩いて展望台へ
外に戻り、山頂の展望台へ向かいます。こちらの階段から上っていきましょう。
この坂道を上った先の突き当りからは、先ほどレストハウスから見えた景色とは反対側の景色が見えてきます。
海に養殖の牡蠣棚が見えますね。
展望台までさらに階段を進みます。階段は段差が低めで手すりもあるので、小さな子どもやお年寄りでも比較的上りやすいです。あと一息!
展望台に到着です。
展望台は360度の大パノラマ! 気仙沼市内や、特徴的なリアス式海岸を望めます。
こちらは気仙沼市内方面。右端に写っている白い橋が2019年に開通した気仙沼大島大橋です。
展望台では『おかえりモネ』の劇伴が流れており、まるでドラマの中に入り込んだような気分が味わえます。
震災時の火事も避けた!火の神様「愛宕神社」
展望台を下りて反対側に進むと、途中右手に愛宕神社参道があります。
こちらが愛宕神社。小さな神社ですが、火伏せ・防火の神様と知られています。
東日本大震災時は、海から火のついた瓦礫が流れ着き山火事になった際、周りの木などは燃えたものの、なんと愛宕神社は燃えずに残ったという逸話が! 山頂まで行った際は参拝してみてはいかがでしょうか。
もう1つの展望台「ほしのてらす」
そのまま展望台と反対方向に進むとあるのが、もう1つの展望台「ほしのてらす」。
木製のテラスにベンチが並んでおり、こちらは先ほどの展望台とは違った景色が楽しめます。
右側に望むのは、小田の浜と田中浜。 小田の浜は海水浴場で、環境省の「快水浴場百選」の特選(全国第2位)に認定されました。
田中浜は『おかえりモネ』で度々登場している浜で、錆びた船が漂着したまま置かれている場所です。
飲み物片手にのんびりするのもおすすめ! 空によく映えますよ。
涙の松
展望台手前には、「涙の松」と書かれた石碑と小さな松の木が。
1781~1788年ころ、鰹船が出漁中に台風に遭遇して帰らず、漁師の家族たちは沖の見える亀山山頂に黒松の苗を携えて亀山に登って植え、来る日も来る日も沖を眺め帰りを待ち続けたのだそう。船は帰らず、この松を「涙の松」と呼ぶようになったといわれています。
小さな松以外にあまり松が見当たらずでしたが、震災の影響で枯れてしまった木もあるようです。
山頂付近の見どころはここまで。レストハウスまで下りていきましょう。
モノレール再建計画中
レストハウス横には亀山リフト跡が。
亀山リフトは、亀山のふもとからレストハウスまで903mを結び、多いときには年間12万6,000人が利用していましたが、震災の津波と火事で被災。廃線となっていましたが、実は昨年からリフトに代わってモノレールの再建計画が進んでいるのだそう!
現在は車やシャトルバスでしか行けませんが、数年後にはさらに多くの観光客がまた訪れることを期待したいですね。
【亀山の基本情報】
住所:
宮城県気仙沼市亀山
アクセス:
【公共交通の場合】
気仙沼駅より市民バス(大島線)乗車-「浦の浜」バス停下車-タクシーで約5分
【クルマの場合】
・仙台方面:三陸自動車道「浦島大島」ICから9分
・岩手方面:三陸自動車道「気仙沼鹿折」ICから11分
駐車場:
あり/亀山駐車場1台500円
問合せ:
気仙沼市観光協会大島支部
0226-28-3000
公式HP:
亀山から絶景を眺めよう
気仙沼大島のシンボル、亀山。大島の観光では外せない観光スポットで、『おかえりモネ』の放送以来、季節を問わず多くの人が訪れています。天気が良い日はとくにおすすめなので、ぜひ自然に癒されに行ってみてくださいね。