目次
女川町ってどんなところ?
女川町(おながわちょう)は宮城県の北東部、太平洋に向かって突出している牡鹿半島(おしかはんとう)の根本に位置する港町です。
仙台から電車で90分ほど。石巻線の終点「女川駅」が最寄り駅となります。
三陸の海を知れる町
海をのぞむテナント型商業施設「シーパルピア女川」をはじめ、絶景のドライブコース「牡鹿半島」、女川市場併設の食堂、そして震災遺構。
観光、食、景色、遺構。様々なものを通じて、三陸の海を知ることができる町です。
また「3年連続してお参りに行くと、一生お金に困らない」と噂のパワースポット「金華山(きんかざん)」への玄関口でもあります。
女川駅には、自動改札機および自動精算機がありません。
そのためSuicaやPASMOなどのICカードで入場した場合、駅で手動精算となります。
とくに連休や夏休みは混雑するため、切符を利用するのがオススメです!
レンタルサイクルがある!
シーパルピア女川内にある「女川たびの情報館ぷらっと」で、自転車を借りることができます。
レンタルできるのは、ロードバイク、クロスバイク、電動アシスト付き自転車のいずれか。
数に限りがあるため、予約しておくと安心です。
普段自転車に乗らない、もしくはロードバイク・クロスバイクの経験がなければ、電動アシスト付き自転車が断然オススメです(女川町は坂が多い)。
<料金>
1台1時間500円~、最大1日だと3,000円(どの自転車も料金一律)。
<アクセス>
JR女川駅から徒歩約4分「女川たびの情報館ぷらっと」
自転車で女川をめぐる、1日モデルコースはこちら。
コインロッカー
スーツケースなど大きな荷物がある場合、シーパルピア女川内にある「女川フューチャーセンターCamass」、もしくは「地元市場 ハマテラス」の入口に設置されたコインロッカーを利用します。
コインロッカーに入らない荷物も、女川フューチャーセンターCamassで預かってくれます。
※ただし営業時間内(9:00~19:00)に引き取る必要あり。
ここまで旅の基本情報をお伝えしました!
続いては本題の観光スポットの紹介します。
① 駅舎に温泉!?「女川駅」&「女川温泉ゆぽっぽ」
ウミネコが羽ばたく姿をイメージした、白い屋根が特徴のJR石巻線「女川駅」。
1階は物産館、2階にはワンコインで楽しめる温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」。
3階の展望デッキからは、女川町の街並みと女川湾を一望できます。
美人の湯でお肌も”つるすべ”に
女川温泉の湯は、ph8.8の低張性アルカリ性温泉。泉質がpH7.5以上のアルカリ性の温泉は、肌の角質や毛穴の汚れを取り除き、石鹸のような働きをするため”美人の湯”と呼ばれています。
温泉は無色透明で、匂いに癖もありません。湯ざわりも優しく、あらゆる世代も入りやすい温泉といえます。休憩スペースもあるため、一息つきたい時にオススメ。
【女川温泉ゆぽっぽ】
所在地:
〒986-2261 宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-10
営業時間:
9:00~21:00(最終入館は20:30まで)
料金:
大人(中学生以上)500円・小人(小学生)300円
定休日:
第3水曜日(第3水曜日が祝日の場合、翌日が休館日となります)
駐車場:
65台
アクセス:
JR石巻線「女川駅」下車すぐ
② テナントショップ街「シーパルピア女川」&「地元市場 ハマテラス」
女川駅から海へ向かって続くレンガ道を歩くと、テナント型商店街「シーパルピア女川」や「地元市場 ハマテラス」がみえてきます。
シーパルピア女川には「買う」「食べる」「楽しむ」を体験できる、さまざまな業種が出店しており、お土産を購入したり、アクティビティを予約したり、地元の食を満喫したり……と、楽しみ方は十人十色。
テイクアウトできる女川名物「サンマパン」が人気! シーパルピア女川の「きらら女川」で販売中。
目玉はレーズン、クッキー生地でウロコを表現しています。生地は中はしっとりした食感で、サンマの味はしっかりあります。
ハマテラスは、新鮮な鮮魚貝類の宝庫!
同敷地内にある観光物産施設「ハマテラス」には、 ”海” をコンセプトにした飲食店や販売ショップが8店舗出店。女川港で水揚げされた、鮮魚・貝類などを販売しています。
ほかにも地産素材を使ったオーガニック石鹸の販売、ワークショップを体験できるお店などもあります。
【シーパルピア女川・地元市場ハマテラス】
〒986-2261 宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-4
営業時間:8:30~19:00(店舗により異なる場合があります)
駐車場:114台(無料)
アクセス:JR石巻線「女川駅」下車、徒歩約3分
③ 女川町の”うんめ~もん”を販売&体験!「女川水産業体験館 あがいんステーション」
英語の「Again(再び)」と女川弁の「あがいん(食べてください)」を掛け合わせて名づけられた、「あがいんステーション」。お土産にぴったりな物産販売コーナーや、水産業を体験できる施設です。
自分で捌いて、調理して、実食できる!
体験コーナーでは、水揚げされた養殖ホタテを清掃し、捌き、調理して実食するまで体験できます。ほたての他にも、さんまの昆布巻き体験や、海を眺めながら海鮮バーベキューも楽しめます。あがいんステーションのバーベキュー情報はこちら。
【あがいんステーション】
〒986-2265 宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目16-4
営業時間:
10:00〜17:00
※各種体験コースは事前予約と料金がかかります。
定休日:
毎週月曜日(祝日の場合は営業、翌日火曜日休み)
アクセス:
JR石巻線「女川駅」から徒歩約5分
④ 震災を伝える遺構「旧女川交番」
シーパルピア女川を抜けた先にある、公園のような広場にある「旧女川交番」。鉄筋コンクリート造の二階建て、昭和55年(1980)から利用されてきました。
しかし2011年の東日本大震災で津波に飲み込まれ、引き潮により基礎部分の杭が引き抜かれてしまい、横倒しになった状態で発見されました。
当時の状態のまま保存されている
震災の記憶と教訓を伝えるため、旧女川交番は保存されています。漂流物や建物の残骸も当時のままの状態で遺されており、津波の爪痕を目にみえて感じることができる遺構です。
震源:三陸沖 深さ24km
規模:マグニチュード9.0 震度6弱
最大津波高:14.8m
最大浸水高:18.5m
※最大遡上高:34.7m
遡上高……海岸から進入してきた津波が、陸上を這(は)い上がった最高地点の高さ。
浸水区域:3.2km
死者:827人
震災関連死者:22人
住宅被害:3,934
棟非住家被害:
1,631棟
【旧女川交番】
アクセス:JR石巻線「女川駅」より徒歩約5分
⑤ 海に最も近いランチ「女川市場食堂」
女川魚市場3階にある和食店、「女川市場食堂」。魚市場の中にあるため、使用するネタはもちろん新鮮!
刺身定食や海鮮丼、女川の名物サンマ焼き、煮魚定食、珍しいクジラ肉料理など、海鮮をメインとする様々な料理を楽しめます。
店内席とテラス席があり、海を眺めながら食事ができるのも魅力。駅から徒歩17分と少し歩きます。
【女川市場食堂】
営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
※日曜日は昼のみ営業。夜は完全予約制。予約は0225-98-4556。
定休日:
火・金・日曜(昼以外)
※女川魚市場の休業日は営業しません。
アクセス:
JR石巻線「女川駅」より徒歩約17分
⑥ 崎山展望公園(閉鎖中)の近くにある「ビュースポット」
リアスブルーライン(国道398号)沿いの、小高い丘にある「崎山展望公園」。地割れの危険があるため、現在は閉鎖されています(2020年12月2日現在)。
展望公園という名前の通り、ここから女川湾と港町が一望できるビュースポットだったそうです。
公園には入れませんが、入口前から15mくらい先に女川湾と太平洋を望めるビュースポットがあります。
【崎山公園】
アクセス:
・JR石巻線「女川駅」より徒歩約40分
・もしくは自転車で約16分
⑦ 牡鹿コバルトライン・大六天駐車場(展望台)
牡鹿半島を周遊する県道225線、通常「牡鹿コバルトライン」。その名の通り、コバルトブルーの海を望める絶景ドライブ(ツーリング)コースです。
半島全体が丘陵地になっており、稜線に沿うように走ります。
大六天駐車場は女川屈指のビュースポット
大六天駐車場へは、女川駅から自転車でおよそ50分。上り坂が続くハードな道のりですが、今までの疲れを一瞬で吹き飛ばす絶景が待っています。駐車場にトイレはありません。
【大六天駐車場】
アクセス:
JR石巻線「女川駅」から自転車で約50分
⑧ 原子力発電の仕組みがわかる「女川原子力PRセンター」
女川原子力発電所は牡鹿半島の中間地点に位置しており、女川駅から車で約30分ほどかかります。
1984年から運転が開始され、2011年の東日本大震災の際は津波の襲来にも耐え忍び、話題になりました。
そんな女川原子力発電所のすぐ近くにある女川原子力PRセンターでは、原子力発電のしくみを模型やパネル、映像などでわかりやすく解説しているほか、女川原子力発電所の緊急安全対策や放射線・放射能についても紹介されてます。
見学無料!事前に予約すればアテンダントが案内してくれる
見学は無料で、所要時間はおよそ30分ほど。事前に電話で申し込めば、アテンダントが館内を案内してくれます。
事前に電話で空き情報を確認し、Eメールまたはファックスで申し込みしてください。
【女川原子力PRセンター】
所在地:
〒986-2221 宮城県牡鹿郡女川町塚浜字前田123
見学可能時間:
9:30~16:30
入館料金:
無料
休館日:
毎月第3月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始
駐車場:
有り(25台)
⑨ 足を延ばして「おしか御番所公園」へ!
牡鹿半島の先端にある「おしか御番所公園」。江戸時代、仙台藩が「唐船」の襲来に備えた見張り所「御番所」を設置したことが、名前の由来となっています。
視界を遮るものがなく、見晴らしがいい場所。園内には展望台もあり、正面に金華山をバッチリ捉えられます。
トイレはもちろん、ローラースライダーや木製の立体迷路などがあるアスレチック広場もあるため、子供たちを退屈させません。
【おしか御番所公園】
所在地:
〒986-2523 宮城県石巻市鮎川浜黒崎
駐車場:
有り
アクセス:
女川駅から車で約50分
⑩ 金運の神様が宿るパワースポット「金華山 黄金山神社」
「3年連続でお参りに行くと、一生お金に困らない」と伝えられている、金華山黄金山神社(以下、金華山)。
広島の厳島神社、神奈川の江ノ島神社に並び※“日本五大辯財天”の1つとして数えられています。
金華山へは、女川港の観光桟橋(女川町離島航路ターミナル)から船で35分ほど。
毎週日曜日に定期船が出ていますが、1日1便のみの運航ですのでご注意ください。
※日本五大辯財天(にほんごだいべんざいてん)……七福神の1人、弁天様を祀っている神社のこと。
また島内には、”神の使い”とされている野生のシカやサルが生息しています。
住民が神社の関係者のみなので、シカやサルの方が数が多いそう。
金華山黄金山神社の境内には「銭洗い所」があるので、ざるを使い龍の口から流れる水で硬貨を洗いましょう。
それを世の不浄を落とした銭として、普段身に付けていると金運の御利益を預かれるとか。
また金華山黄金山神社では、宿泊(お籠り)することも可能です。
翌朝「一番大護摩祈祷」に参列できるなど、宿泊者だけしか体験できない行事もあります。
【金華山黄金山神社】
住所:
〒986-2264 宮城県牡鹿郡女川町海岸通り7番地1(離島航路ターミナル)
料金:
往復大人3,500円 小人1,760円
アクセス:
JR石巻線「女川駅」から徒歩約10分、「女川観光桟橋 離島航路ターミナル」へ。日曜日定期便・女川発 11:00発に乗船→金華山発 11:35到着。
定期船は通年、毎週日曜日1日1往復のみ運行。臨時で土曜、年末年始運航もあり。
※予約なしでも乗船可能。ただし満席の場合、乗船できない可能性あり。事前予約が安心です。
予約・定期運航ダイヤは下記の潮プランニング公式HPをご確認ください。
宮城の海を満喫できる女川町へ行こう!
仙台から車で約80分の場所にある、女川町。リアス式海岸が生み出す風光明媚な景観と、豊富な鮮魚貝類の味覚を楽しめる場所です。
一泊して女川町の周辺観光を楽しもう!
駅周辺の商業施設で買い物を楽しむのもいいですし、思い切ってダイビングに挑戦してみるのもオススメ。金運のパワースポット、金華山黄金山神社も外せませんね。
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