仙台から「マンガッタンライナー」に乗車しよう!
萬画館の最寄り駅である「石巻駅」は、仙台駅からJR仙石東北ラインでおよそ1時間。
石巻までは石ノ森作品のキャラクターがラッピングされた「マンガッタンライナー」が、不定期で走行しています。
ただし毎週日曜日、JR仙石線「あおば通駅」から発車し午前中に石巻へ到着する1便は「マンガッタンライナー」と決まっているので、その時間を狙っていきたいですね。

石巻駅からマンガロードを歩く!
駅のホームへ降り立った瞬間、すでに石ノ森作品のマンガワールド全開!

マンガロードを歩いて、石ノ森萬画館へ!
石巻駅から石ノ森萬画館までの道のりは「マンガロード」と呼ばれており、『サイボーグ009』や歴代『仮面ライダー』など石ノ森作品のキャラクターが出迎えてくれます。
石ノ森先生の出身地は宮城県登米市(旧登米郡中田町)ですが、少年時代によく石巻まで映画を観に来ていたそうで、大人になってからも静養のために度々石巻を訪れていました。
そういった縁もあり、石巻市に「石ノ森萬画館」が開館。登米市の方にも「石ノ森章太郎ふるさと記念館」があります。
萬画館までは、石巻駅から徒歩15分ほど。マンガロードは歩くだけでも楽しいので、あっという間に到着です!
ちなみに石ノ森萬画館の漢字が、なぜ「漫画」ではないのかというと、”漫画はあらゆるものを表現できる無限の可能性を秘めたメディアである”という、石ノ森先生が1989年に提唱した「萬画宣言」に由来するそうです。
エントランス(玄関口)には、マンガ家の手がずらり
正面玄関へ続く通路脇には、『ルパン3世』の作者モンキー・パンチ先生など、日本を代表する画家の手形がずらり。
巨匠たちの手形を通過すると、最後に石ノ森先生の手が! なんとこの手、東日本大震災の際に津波に襲われながらも、キズ一つつかなかった”奇跡の手”。

玄関前にはこんなものまで! トライドロンの後ろには……
ガラスを通り抜けるスカルマンの姿が!
【1階】ここでしかみれない!オリジナル映画を観賞しよう
エントランス(インフォメーション)
1階はエントランス、グッズショップ、オリジナルアニメが上映される映像ホールがあります。
2階の展示スペースを見学する場合は、エントランスにある自動券売機で観覧券を買いましょう!
入館料は大人840円(630円)、中高生520円(420円)、小学生210円(210円)、小学生未満は無料です。
※()内は常設展示のみの料金。企画展示を入れ替える時期は、常設展示のみの見学となります。

1階は赤を基調とした、サイボーグカラーで統一されています。写真手前が玄関口で、奥はグッズショップ「墨汁一滴」です。
グッズショップでは石ノ森作品とコラボしたお菓子、雑貨・文房具、衣類品、書籍などを販売。ここでしか手に入らないオリジナルグッズばかり!
石ノ森先生の作品年表と「トキワ荘」の模型
エントランスの脇にあるスロープをあがると、石ノ森ビオグラフィーがあります。石ノ森先生の作品年表をみながら「あの作品って、この時代につくられたんだ!」と会話も弾みそうですね。
年表パネルの隣には、トキワ荘の15分の1スケール模型が展示されています。
東京都豊島区南長崎にあったトキワ荘は、石ノ森先生をはじめ、手塚治虫、藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)、赤塚不二夫、寺田ヒロオなど、のちのマンガ界を代表する巨匠たちが青春時代を過ごしたアパートです。
模型の部屋をのぞいてみると、山積みにされた本、床にばらまかれた原稿、ぼんやりとオレンジ色に光る豆電球など、トキワ荘の内部まで精巧に再現されています。

萬画館でしか観れない映像作品は必見「映像ホール」
1階から2階へと続いている螺旋状のスロープを上がっていくと、その途中に映像ホールがあります。
映像ホールでは毎時10分に『シージェッター海斗』、毎時40分に『龍神沼』『消えた赤ずきんちゃん』が交互に上映されます。上映時間は約15分。
オススメは『シージェッター海斗』。平成仮面ライダーの制作スタッフと、”ミスター仮面ライダー”高岩成二をはじめとする豪華キャストが集結したスペシャルムービーです。
スタイリッシュなアクション、迫力ある必殺技、ハラハラドキドキの展開に興奮すること間違いなし! 石巻のヒーロー、シージェッター海斗の活躍をぜひ劇場で。 ※観覧券が必要です。

2階へ続くらせん状のスロープも、宇宙船をイメージさせる内装となっています。
窓には、宇宙船の搭乗員であるキャラクターたちの姿が! 全員わかるかな?
1つだけ真っ暗な窓があるので、見つけたら床にある足跡の上に立って、窓の方をみてください。”あのヒーローキャラクター”が隠れていますよ!