登米市の観光名所を巡るモデルコース

2020/09/14 更新

宮城県北西部、岩手県との境に位置する登米市(とめし)。市内は広く、自然豊かな東側、江戸~明治の歴史地区となっている西側と、場所によって景観が異なるのも観光の見どころです。そんな登米市を満喫する、オススメのモデルコースをご紹介します。

アイキャッチ画像出典:PIXTA

登米(とめし)市ってこんなとこ!

登米市 田んぼ

出典:PIXTA

仙台から北へ約85km(車で約90分)、宮城県の北部に位置し岩手県と境を接する「登米市(とめし)」

 

市内を東北最大の北上川が流れ、豊かな水環境と肥沃な大地に恵まれた登米市は、江戸時代から米の名産地として有名でした。

 

最盛期には江戸の米全体の2/3を占めたともいわれており、米が江戸にのぼっていく様子から「登米」と名付けられた、という説があるほど。

転作地を利用した花畑 登米氏

出典:PIXTA(道の駅米山「ふる里センターY・Y」の西隣に広がる花畑)

現在ものどかな田園風景が広がり、春には転作地(稲作を行っていた水田で他の農作物を生産すること)を利用したチューリップ畑がみられます。

伊豆沼のはす

出典:PIXTA(伊豆沼のはす)

また市の北西部にある「伊豆沼」「内沼」「長沼」では、夏になると湖一面をはすの花が覆い、極楽浄土を連想させる光景に……。

伊豆沼 冬の早朝

出典:PIXTA(渡り鳥たちの越冬地「伊豆沼」)

冬になるとはすが湖に沈み、代わりに渡り鳥たちが姿を現します。各沼は渡り鳥たちの越冬地であり、日の出とともに一斉に飛来する光景は登米市でしかみられない絶景です。

 

自然豊かな登米市ですが、歴史的にはどのような場所なのでしょうか?

登米市の歴史

登米市 登米寺池城

出典:PIXTA(葛西氏一族が本拠とし、江戸時代は登米伊達氏の居城だった「寺池城(てらいけじょう)跡)

現在の登米市は鎌倉~戦国時代にかけて、伊達氏と並び奥州(現在の東北地方)に勢力を誇っていた葛西氏が支配していました。戦国時代末期になると、葛西氏は伊達氏から跡取り養子を迎えるなど親密な関係を築き、葛西氏がもっていた領土は伊達氏の配下(馬打ち)となっていました。

 

天正17年(1589)、会津の蘆名氏(あしな)との戦に勝ち、”奥州の覇者”となった伊達政宗公。天正18年(1590)、豊臣秀吉から小田原合戦への参戦要請を受けた政宗公は、紆余曲折あったものの合戦に参加します。

 

政宗公と同じく秀吉から要請を受けた葛西氏ですが、小田原合戦には参戦しませんでした。そのため合戦後に”日本統一”を成し遂げた秀吉の「奥州仕置」により、葛西氏は所領を没収されてしまいます。こうして現在の登米市は葛西氏(伊達氏)から、秀吉の家臣である木村吉清(きむらきよし)親子へ支配権が移ります。

 

しかし木村親子の統治に納得のいかない葛西氏や、同じく奥州仕置で領地を失った大崎氏、領民らが中心となり一揆が勃発(葛西大崎一揆)。一揆は、秀吉の命を受けた政宗公によって鎮圧されます。木村親子は領民を統治できなかった責任に問われ、改易(身分や所領を没収する)となりました。

寺池城跡 登米市

出典:PIXTA(寺池城跡)

その後、現在の登米市は伊達領の一部となり、政宗公の家臣である白石宗直(しろいしむねなお)が治めることに。政宗公から伊達の姓を賜った白石氏は、寺池城(現在の登米町)に入り”登米伊達氏”の祖となりました。

 

以降、登米市周辺は明治維新までの13代およそ300年にわたり、二万一千石の城下町として栄えます。
登米市 武家屋敷通り

出典:PIXTA

今回はそんな登米市の観光名所を巡る、モデルコースをご紹介。市内観光は徒歩もしくは車移動が基本、体力に自信がある方は宮城交通登米案内所と登米町観光物産センター「遠山之里」の2箇所で貸し出している※レンタルサイクルを利用するのも手ですよ!

【10:00】登米市のシンボル「教育資料館(旧登米高等尋常小学校)」

登米 重要文化財

出典:PIXTA

まずは登米市のシンボル、ともいえる「教育資料館」。明治21年(1888)に建てられ、昭和48年(1973)年まで、「旧登米高等尋常(じんじょう)小学校」として利用されていました。明治の洋風学校を代表する建物として、昭和56年(1981)に国の重要文化財に指定されています。

 

設計したのは山添喜三郎(やまぞえきさぶろう)建築技師。日本の建築関係者の中ではじめて欧米に渡り、洋風建築を習得した大工です。明治18年頃には宮城県の建築主任として活躍し、多くの建築物を手がけましたが、現存しているのは「教育資料館」と、のちほど紹介する「警察資料館」のみとなっています。

明治~大正時代へ、タイムスリップ!

教育資料館 全景

撮影:筆者

特徴的なのは、校舎中央にあるバルコニー式の玄関。白い柱の上部にはギリシャ神殿を模した彫刻が施されており、洋風を象徴するような外観です。一方、目線を上にあげると、日本らしい瓦葺に覆われた屋根がみえます。明治の洋風学校を象徴する和洋折衷スタイルです。

館内には当時の教科書など学校教育に関する資料や、昔の授業風景を再現した教室、ちょっとリアルな等身大の人形も展示されています。

登米 教育資料館 再現教室

撮影:筆者

展示品はもちろんですが、館内2階にある再現教室の窓ガラスにも注目してください。現代の窓ガラスとは異なり、景色が歪んでみえます。なかには気泡や線が入っており、現代建築ではお目にかかれない独特な窓ガラスです。
ハイカラさんと教育資料館

また教育資料館では、4~11月のシーズン中にハイカラさんの着付け体験を実施しています。校内での撮影はもちろん、町歩きも可能です。

 

※7月~8月は夏季仕様でないため休止。

※不定期実施のため、必ず事前に電話で問い合わせてください。詳細はみやぎの明治村公式HPをご確認ください。

 

【教育資料館の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路6

開館時間:

9:00~16:30

定休日:

年末年始(12月28日~1月4日)

料金:

一般400円、高校生300円、小・中学生200円

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cより約4分

【公共交通】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約3分

バスの時刻表はこちら

問い合わせ:

0220-52-2496

駐車場:

大型車10台、普通車45台(とよま観光物産センター利用)

「教育資料館」周辺のスポット

お昼まで時間に余裕があったら、周辺の観光名所も覗いてみましょう。明治時代に使用されていた県庁や、400年以上の歴史をもつ武家屋敷、元警察署など、ディープな名が点在しています。

① 日本でここだけ!?「警察資料館」

警察資料館

出典:PIXTA

教育資料館から北上川沿いを南に歩くこと、徒歩10分。黒い瓦屋根に洋館のような外観をした建物がみえてきます。日本に唯一存在する「警察資料館」です。

 

建物の設計は、先ほど紹介した「教育資料館」を手がけた山添喜三郎が担当。明治22年(1889)に「旧登米警察署庁舎」として建てられ、昭和43(1968)年まで利用されていました。

パトカー 警察資料館

出典:PIXTA

館内には警察関係の資料が展示されているほか、昭和のパトカーや白バイなどもあり実際に乗車できます(写真撮影も自由)。実際に動きませんが、赤灯とサイレンを鳴らしたり、お巡りさん気分を味わえると子供にも大人気!

 

また全国的にも珍しい、再現された明治時代の留置所や取り調べ室の興味深いところ。

 

【警察資料館の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池中町3

開館時間:

9:00~16:30

定休日:

年末年始(12月28日~翌年の1月4日)

料金:

大人300円、高校生200円、小・中学生150円

問い合わせ:

0220-52-2595

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから約5分

【公共交通】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約7分

バスの時刻表はこちら

駐車場:

10台

② 宮城県ヒストリーを辿る「水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)」

水沢県庁記念館

出典:PIXTA(玄関と本棟は当時からのもの)

明治元年の戊辰戦争(1868~1869)により、新政府軍に敗れた仙台藩。明治2年の版籍奉還(はんせきほうかん)、明治4年の廃藩置県によって265年間続いてた幕藩体制は崩壊。旧仙台藩の領地は「県」と呼ばれることになります。

 

宮城県が設置されたのは、明治9年。しかしそれまでの間、何度も県域が変更されました。明治4年は、現在の宮城県北部と岩手県南部を管轄する地域を「登米県」と呼び、本町に「登米県庁舎」が設置される予定でした。

 

しかし同年8月の廃藩置県により登米県から「一関県」へ、12月には「水沢県」となり、明治5年に「水沢県庁」として開設されます。

水沢記念館の裁判所再現

ですが明治8年に水沢県は廃止され「磐井県」となり、県庁所在地は一関(岩手県)に移されることに。県庁舎としての役目を終えた建物は、明治9年には登米村第一小学校の校舎として、明治23年には登米区の裁判所として昭和33年まで使用されていました。

 

そんな「水沢県庁記念館」があるのは、教育資料館から徒歩約4分。県道36号の大通りから脇道に入ったすぐの場所です。館内には宮城県誕生の経緯や、明治期の裁判所を復元した展示などが公開されています。

 

水沢県庁記念館の基本情報

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路6

開館時間:

9:00~16:30

定休日:

年末年始(12月28日~1月4日)

料金:

一般200円、高校生150円、小中学生100円

問い合わせ:

0220-52-2160

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから約5分

【公共交通】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約1分

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駐車場:

大型車10台、普通車45台(とよま観光物産センター利用)

③ 昔懐かしいスポット「くすりと度量衡のアンティーク資料館」

教育資料館から徒歩約1分、現在も営業している「伊新薬局」に併設されている「くすりと度量衡のアンティーク資料館」。明治27年に建てられた築100年ほどの土蔵には、明治時代~現在までの薬の金看板、ポスター、人形など、今ではなかなかお目にかかれないアンティークな品々が展示されています。

 

【くすりと度量衡のアンティーク資料館の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池三日町29

開館時間:

9:00~17:00

定休日:

無休(臨時閉館の場合あり)

料金:

大人200円

問い合わせ:

0220-52-2024

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから約5分

【公共交通】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約1分

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駐車場:

あり(5台)

④ 観光の休憩に寄りたい「武家屋敷 春蘭亭」

武家屋敷

武家屋敷 春蘭茶セット

北上川を背に資料館の建つ大手前通りを歩き、前小路を左折すること約3分。水沢県庁記念館の向かいにあるのが「武家屋敷 春蘭亭(しゅんらんてい)」です。

 

冒頭でもご紹介した伊達家の家臣・白石宗直(しろいしむねなお)が、岩手県の水沢城から登米へ移る際ともに移住してきた鈴木家の邸。創建年代は定かでありませんが、江戸時代中期~後期頃と推測されており200年以上の築年数を誇ります。

 

現在は登米町に寄贈され、観光客向けの休憩所とて開放。喫茶店コーナーも設けられ、登米に自生する春蘭の花を塩漬けにして作った「春蘭茶(お茶菓付きで500円)」をはじめ、抹茶などをいただけます

 

【武家屋敷 春蘭亭の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路79

開館時間:

9:00~16:30

定休日:

年末年始(12月28日~1月4日)

問い合わせ:

0220-52-2960

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから約8分

【公共交通】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約3分

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駐車場:

大型車10台、普通車45台(とよま観光物産センター利用)

⑤ 観光の拠点にもなる「とよま観光物産センター」

遠山之里外観

教育資料館からは徒歩4分。とよま観光物産センター「遠山之里」は、平成12年に開設された登米町(とよままち)の観光拠点施設です。

 

お土産品や地場産品、地元の新鮮農産物などを販売しているほか、観光案内所も入っており「教育資料館」をはじめとした登米町の観光施設の入場券を購入可能できます。

 

6施設共通入場券というのもあり、1,000円(大人1名)で「教育資料館」「警察資料館」「水沢県庁記念館」「登米懐古館」「伝統芸能伝承館 森舞台」「高倉勝子美術館 桜小路」に入れてお得です。

 

【とよま観光物産センターの基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路2

開館時間:

9:00〜17:00

定休日:

12月31日〜1月1日

料金:

無料

問い合わせ:

0220-52-5566

アクセス:

【車】三陸自動車道 登米I.Cから約4分

【バス】仙台駅西口から「東日本急行」高速乗合バスとよま総合支所線に乗車約90分、とよま明治村で下車徒歩1分

駐車場:

大型車10台、普通車45台

⑥ ”能”に触れる「伝統芸能伝承館 森舞台」

森舞台 登米市

平成8年にオープンした、登米の伝統芸能を伝え次ぐ施設「伝統芸能伝承館 森舞台」。中には能舞台や稽古場、登米能に関連する資料などが展示されています。

 

設計者は、2020年東京オリンピック・パラリンピックで使用される「新国立競技場」の設計に携わった、建築家隈 研吾(くま けんご)氏。背後には美しい竹林や立木が並んでおり、情緒ある景観も絵になります。
森舞台 登米能

また毎年6月に行われる新緑薪能と、演目を変えて9月に催される「とよま秋まつり」の宵祭りで、登米能が上演されます。開催日時や前売り券に関しては、「とよま観光物産センター 遠山之里」へ問合せてください。

 

【伝統芸能伝承館 森舞台の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池上町42

開館時間:

9:00~16:30

定休日:

年末年始(12月28日~1月4日)

料金:

一般200円、高校生150円、小・中学生100円

アクセス:

【車】

・三陸自動車道・登米I.Cより約5分

・東北自動車道・築館I.Cより約40分

【電車】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約12分

バスの時刻表はこちら

駐車場:

大型車7台、普通車50台

⑦ 登米の支配者たちの居城「寺池城跡」

登米市 寺池城

出典:PIXTA

冒頭でもチラッとご紹介しましたが、「寺池城(てらいけじょう)」は登米市の支配者たちが暮らしていた居城です。鎌倉~戦国時代にかけては、伊達氏に並ぶ勢力を誇っていた葛西氏、一時は秀吉の家臣であった木村親子、そして江戸から明治までは登米伊達氏が在城していました。

 

市内中央部を流れる北上川近くの丘陵に築かれた平山城でしたが、現在は石垣のみを残しています。跡地には住宅や裁判所などが建ち、城の遺構はほとんどみられません。

 

【寺池城跡の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路

開園時間:

24時間

定休日:

なし

料金:

なし

アクセス:

【車】

・三陸自動車道・登米I.Cより約5分

・東北自動車道・築館I.Cより約40分

【電車】

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約1分

バスの時刻表はこちら

駐車場:

なし(とよま観光物産センターをご利用ください)

【11:30】ランチは「油麩丼」を食べよう!

油麩丼

出典:PIXTA

油麩丼(あぶらふどん)は、古くから登米市に伝わっている郷土料理。油で揚げた麩と長ネギやタマネギと一緒に卵でとじ、ごはんの上に盛りつけたものです。

 

カツ丼に近しい見た目で、肉の代わりに麩を使ったはじまりだそう。だし汁を吸ったジューシーな油麩は、食べ応え◎。登米へ来たら、ぜひ食べていただきたい一品です。

 

それではさっそく、油麩丼が味わえるお店を紹介します。

① 油麩丼の元祖「味処もん」

「味処もん」は、油麩丼の元祖といえる食事処。油麩丼考案したのは、味処もんに隣接する創業90年の老舗旅館「海老紋」の女将さんです。油麩はもちろん肉や野菜まで、地元の農家から直接仕入れている新鮮な食材をふんだんに使っています。

 

【味処もんの基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路91

営業時間:

11:30~14:00

17:00~19:00(要予約)

定休日:

不定休

問合わせ:

0220-52-3161

味処もんの詳細はこちら

② 老舗大衆食堂「つか勇食堂」

大正11年創業創業88年の老舗大衆食堂です。名物のあぶら麩に、お米は地元産「ひとめぼれ」を使い、具材も地元の新鮮野菜で、さっぱりした味付けに仕上げています。

 

周辺には教育資料館や水沢県庁記念館など観光名所があり、ふらっと寄りやすい立地にお店を構えています。先ほど紹介した「味処もん」も近くにありますよ!

 

【つか勇食堂の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路103

営業時間:

月曜日~金曜日 11:00~15:00

土日祝日 11:00~17:00

定休日:

不定休(元旦は休業)

問合わせ:

0220-52-2073

つか勇食堂の詳細はこちら

③ 観光拠点の中心「蔵・ら~」

とよま観光物産センター「遠山之里」の中にある、食事処「蔵・ら~」。あぶら麩丼と、地元グルメ※はっと汁が付いた「蔵・ら~セット」1,000円がオススメ。

 

※はっと汁…登米地方に古くから伝わる小麦粉料理の一種。小麦粉を水で練り熟成させた後、薄くのばして茹で上げたもの。

 

【蔵・ら~の基本情報】

所在地:

〒987-0702 登米市登米町寺池桜小路2-1

営業時間:

10:00~15:30

定休日:

元旦のみ

問合わせ:

0220-52-2922

蔵・ら~の詳細はこちら

【13:00】マンガ好きには堪らない「石ノ森章太郎ふるさと記念館」

登米市北部、中田町石森にある「石ノ森章太郎ふるさと記念館」。登米町の中心「とよま観光物産センター」から車で20分ほどの距離です。

 

『仮面ライダー』や『サイボーグ009』など、子供たちが憧れるヒーローを生み出した漫画家・石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)。「石ノ森章太郎ふるさと記念館」は先生の生涯や、漫画作品を紹介するミュージアムとして、2000年にオープンしました。すぐ隣には石ノ森章太郎の生家があり、見学もできます。

 

石巻市には先生の作品が主役のマンガミュージアム「石ノ森萬画館」もあるので、マンガ好きはぜひチェックを!

 

【石ノ森章太郎ふるさと記念館の基本情報】

所在地:

〒987-0601 登米市中田町石森字町132番地

開館時間:

9:30~17:00(入館は16:00まで)

7月1日~8月31日

9:00~18:00(入館は17:00まで)

定休日:

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)

12月29日~1月3日

料金:

500円 一般(大学生以上)

300円 中高校生

100円 小学生

問合わせ:

0220-35-1099
駐車場:

無料/普通車50台

「石ノ森章太郎ふるさと記念館」周辺の観光スポット

時間が余ったら、周辺の名所を訪ねてみましょう。とくに8月は「長沼はすまつり」が開催され、はすの花で覆われた湖面を小舟で航行するいイベントも開催されます。

① まるで極楽浄土「長沼(長沼はすまつり)

伊豆沼 ハス祭り

出典:PIXTA(8月の「長沼」)

「石ノ森章太郎ふるさと記念館」から南西方向に車を走らせることおよそ15分、栗原市との境に位置する「長沼(ながぬま)」。宮城県内最大の自然湖沼です。

 

夏になると湖面全体を覆いつくすように、数十万本のハスの花が咲きます。その光景は、まるで極楽浄土のよう。はすが見頃を迎える8月には、例年「長沼はすまつり」が開催され、湖上遊覧を楽しめます。

 

【長沼の基本情報】

所在地:

〒987-0513 登米市迫町北方字兵粮120-1

(登米市迫町北方字兵粮山公園特設桟橋)

はす祭り:

8月1日~8月下旬

問合わせ:

0220-52-4648(登米市観光物産協会)

アクセス:

【車】
東北自動車道 築館I.Cから約30分
三陸自動車道 登米I.Cから約20分
【電車】

JR東北本線 新田駅よりタクシーで約15分

駐車場:

長沼温泉ヴィーナスの湯の近くに「はすまつり」用の駐車場があります。

② 渡り鳥がみせる絶景「伊豆沼」

伊豆沼・内沼 いっせいに飛び立った渡り鳥

出典:PIXTA(国内では北海道の釧路湿原に続いて、2番目にラムサール条約の登録湿地に指定された「伊豆沼・内沼」)

冬の絶景としてよくテレビで取り上げられるのが、登米市と栗原市にまたがる「伊豆沼」です。長沼から車でおよそ15分ほど。

 

湖面が全面凍結しないため、昔から渡り鳥たちの越冬地でした。例年2,000~3,000羽のオオハクチョウや、数万羽のマガンが訪れます。

 

朝になると一斉に鳥たちが飛び立ち、日の出とともに真っ赤に染まる空を飛び立つ光景は、冬にしか見られない絶景です。

 

【伊豆沼の基本情報】

所在地:

〒989-4601 登米市迫町新田

問合わせ:

0228-33-2216(伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター)

アクセス:

【車】

東北自動車道 築館I.Cから約15分

みやぎ県北高速高速幹線道路 伊豆沼I.Cから約3分

【電車】

JR東北新幹線「くりこま高原駅」から車で約10分

JR東北本線「新田駅」から車で約10分

駐車場:

無料(伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター「鳥館」)

③ キャンプ場もある「長沼フートピア公園」

桜と長沼フートピア公園

長沼の湖畔に広がる「長沼フートピア公園」。オランダから取り寄せた風車と、県内最長といわれる111mのローラーすべり台が目を引きます。アスレチック広場もあり、ゆっくり遊べるので子連れファミリーに人気のスポットです。

 

園内にはキャンプ場もあり、オートサイト(車の乗り入れOK)とフリーサイトがあります。もちろんデイキャンプ(日帰り)もOK。

 

かまどや炊事場もあるほか、屋根付きのテーブル座席が備えられた「炊飯棟」、シャワーもあり、設備面も充実しています。

 

【長沼フートピア公園の基本情報】

所在地:

〒987-0513 登米市迫町北方字天形161-84

開園時間:

・公園内…6:00~21:00
・公園案内所…8:30~17:00

※キャンプサイト・レンタサイクル受付等
・ふるさと物産館…10:00~17:30

定休日:

・公園内…年中無休

・キャンプ場エリア…12月中旬~2月末
・公園案内所…12月29日~1月3日
・ふるさと物産館…12月31日午後~1月2日

問合わせ:

0220-22-7600(公園案内所)

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから車で約25分

【電車】

JR東北本線 新田駅からタクシーで約15分

駐車場:

無料/普通車200台

長沼フートピア公園の公式HPはこちら

④ 伊達政宗ゆかりの神社「津島神社」

登米市 津島神社

出典:PIXTA

「石ノ森章太郎ふるさと記念館」から車で約10分、迫町佐沼にある「津島神社(つしまじんじゃ)」。伊達政宗公と由縁のある神社です。

 

冒頭の登米市の歴史で紹介した天正18年(1590)「葛西大崎一揆」の際、豊臣秀吉の命を受けて一揆制圧に向かった伊達政宗公は、一揆陣営が籠城している「※佐沼城(さぬまじょう)」を攻略しようとします。

 

しかし佐沼城は天然の池を利用した水堀(敵の侵入を防ぐために、甲冑を着たまま泳ぎきれない、弓矢や鉄砲が届かない幅をもっていた)に囲まれていたため、なかなか攻めきれずにいました。

 

そこで津島神社(現在は津島本宮社と改称)に祈願したところ、突然しらさぎの群れが飛来し浅瀬に降り立ちました。その光景をみて水深が浅いことを知った政宗公は、一気に佐沼城に攻め込み、城落としに成功したといわれています。

 

境内にある「縁結びの木」や、願いが叶うかわかる「おもかる石」など、不思議なスポットも見逃せません。

 

※佐沼城……現在は「鹿ヶ城公園」として整備されている。

 

津島神社の基本情報

所在地:

〒987-051 登米市迫町佐沼字西佐沼147

参拝時間:

24時間

定休日:

無休

問い合わせ:

0220-22-4804

アクセス:

【車】

三陸自動車道 登米I.Cから約10分

【電車・バス】

JR東北本線 瀬峰駅からバスで約20分

駐車場:

無料/普通車5台

津島神社の公式HPはこちら

【15:30】日本三大不動の一つ「横山不動尊」へ

横山不動尊 宮城

出典:PIXTA(横山不動尊の鳥居)

再び登米町方面へ車を走らせ、北上川を渡った先にあるのが「横山不動尊(よこやまふどうそん)」。不動堂には国の指定重要文化財に指定されている、弘法大師(空海)作と伝わる高さ約5mの不動明王が安置されていおり、日本三大不動の一つに数えられています。

 

不動明王の胎内には黄金の尊像(高さ約10cm)があり、12年に1度だけ酉年の春祭に御開帳されます(前回の御開帳は2017年)。

 

また境内にある池には、国の天然記念物であるウグイが生息しています。産卵や繁殖は大きな川で行い、成長すると不動尊の池に戻ってきて棲みつく独自の習性をもっている珍しいウグイなので、忘れずにチェックしてくださいね。

 

【横山不動尊の基本情報】

所在地:

〒986-0402 登米市津山町横山字本町3

参拝時間:

24時間

定休日:

無休

問合わせ:

0225-69-2249(横山不動尊曹洞宗大徳寺)

アクセス:

【車】

三陸自動車道 桃生津山I.Cから車約10分

【電車】

気仙沼線BRT 陸前横山駅から徒歩約5分
駐車場:

無料/普通車100台

柳津虚空蔵の公式ホームページはこちら

横山不動尊」周辺の観光スポット

「まだ観光し足りない!」という方に、ぜひとも立ち寄ってもらいたい観光スポットをご紹介します。お土産を買いに、道の駅へ立ち寄ってみるのもいいですね。

① 七不思議もあるミステリースポット「柳津虚空蔵尊」

宮城 柳津虚空蔵尊

出典:PIXTA

横山不動尊から車で15分ほど、国道45号線沿いに建つ朱色の大鳥居が「柳津虚空蔵尊(やないづこくうぞうそん)」の目印です。

 

本堂には神亀3年(726年)に※行基(ぎょうき)が刻んだ御本尊の虚空蔵菩薩と、弘法大師が刻んだと伝わる大黒天(だいこくてん)と毘沙門天(びしゃもんてん)が御本尊の脇に祀られており、日本三大虚空蔵尊の一つに数えられています。

 

また境内には「七不思議」があり、縁結びにご利益のある「玉こぶのけやき」、晴天の日でも葉先から雫を落とすと言われた「雫の桜」、虚空蔵菩薩様が一夜で木の幹を曲げた「一夜の松」など、摩訶不思議な言い伝えが残る名所も見どころです。

 

※行基……東大寺の大仏建立の責任者となった僧侶。

 

【柳津虚空蔵尊の基本情報】

所在地:

〒986-0401 登米市津山町柳津字大柳津63

参拝時間:

24時間

定休日:

無休

問合わせ:

0225-68-2079

アクセス:

三陸自動車道 桃生津山I.Cから車で約6分

気仙沼線BRT 柳津駅からバスで5分

駐車場:

無料/普通車20台

② すべて木で作られた駅「道の駅 津山もくもくランド」

横山不動尊からは車で約6分、国道45号線沿いにある「道の駅 津山 もくもくランド」。建物は津山町の特産津山杉で作られており、名称は「木」の「もく」が由来。

 

施設には、木工芸品を販売している「もくもくハウス」や、産地直売所の「ときめき野菜」、土日のみ開館している「物産館」、お食事処の「木里口」、親子でとことん遊べる「農村公園」などがあり、ドライブの休憩ポイントにも最適です。

 

【道の駅 津山 もくもくランドの基本情報】

所在地:

〒986-0402 登米市津山町横山字細屋26-1

営業時間:

9:00~17:00

定休日:

12月30日~1月1日

問合わせ:

0225-69-2341

アクセス:

三陸自動車道 桃生津山I.Cから車で約7分

気仙沼線BRT 柳津駅からタクシーで約5分

駐車場:

無料/普通車140台

道の駅」 津山もくもくランドの公式ホームページはこちら

③ 平筒沼ふれあい公園

平筒沼ふれあい公園 夜桜

出典:PIXTA

「平筒沼(びょうどうぬま)ふれあい公園」へは、横山不動尊から車で約20分。もともと農業用のため池でしたが、町民らによって桜の木が植えられ、今では知る人ぞ知る桜名所となっています。

 

また無料で利用できるキャンプ場(利用申請は必要)もあり、日帰りも宿泊も可能です。ほかにもブラックバス・ブルーギルの釣り大会が開かれたり、ヘラブナの釣り場があるなど、釣り人にとっても馴染みある公園です。

 

平筒沼ふれあい公園の基本情報

所在地:

〒987-0500 登米市米山町字桜岡貝待井581-2

営業時間

8:30~17:00

定休日:

無休

問合わせ:

0220-55-4007(平筒沼youyou館)

アクセス:

東北自動車道 古川I.Cから約45分

三陸自動車道 桃生豊里I.Cから約15分

JR陸前豊里駅からタクシーで約10分

駐車場:

無料/大型車10台、普通車200台

登米市までのアクセス

登米市までのアクセス方法をご紹介します。

車の場合

【東北自動車道】
・築館I.Cから約30分
・若柳金成I.Cから約30分
・古川I.Cから約40分

電車の場合

【新幹線】

仙台駅から「くりこま高原駅」で下車約26分、くりこま高原駅からタクシーで約20分

各観光地へはレンタカー

高速バス

JR仙台駅西口 青葉通り32番から東日本急行高速乗合バス「とよま総合支所行」に乗車、約1時間35分「とよま明治村」下車徒歩約12分

バスの時刻表はこちら

登米市は歴史と自然の宝庫

登米 教育資料館 教室

出典:PIXTA

登米市はても広く、西と東で景観もまったく異なります。西は伊豆沼をはじめ、自然の見どころが多いエリア。一方で東には戦国時代の史跡や、江戸時代から明治時代の建物、寺院が点在する歴史地区といえます。

 

せっかく行くのなら、1泊2日で存分に登米市を満喫してくださいね。

    宮城 長沼 ハス
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    stingray
    stingray

    札幌出身で趣味はギター。前職の転勤で仙台に移り住み、気が付いたらもう30年になります。仙台は海の幸や山の幸も美味しく、とても暮らしやすい所です。そんな仙台の魅力や地元ならではの情報をお届け致します。