GOGO MIYAGI! > 自然・絶景 > 「世界谷地原生花園」高山植物のオアシスを散策しよう

「世界谷地原生花園」高山植物のオアシスを散策しよう

2021/01/27 更新

紅葉の名所で有名な栗駒山。その中腹に位置する「世界谷地原生花園(せかいやちげんせいかえん)」は、東京ドーム3個分の広さをもつ細長い湿地帯です。例年6月下旬~7月上旬にかけてニッコウキスゲ、ワタスゲ、キンコウカなどが咲き乱れます。

アイキャッチ画像出典:PIXTA

世界谷地原生花園

世界谷地原生花園

出典:PIXTA(6月下旬~7月上旬ころの世界谷地原生花園)

栗駒山と世界谷地原成生花園

出典:PIXTA(栗駒山と世界谷地原生花園)

宮城・山形・岩手の3県にまたがり、紅葉の名所で知られている「栗駒山(くりこまやま/標高1,626m)」。

その南麓、標高669~707mに広がる湿地が「世界谷地原生花園(せかいやちげんせいかえん)」です。

 

世界谷地(せかいやち)とは”広い湿地”という意味があり、面積は14.34ヘクタールと東京ドーム3個くらいの広さがあります。

世界谷地原生花園 遊歩道

出典:PIXTA(駐車場から湿原までの道のり)

比較的花の多い第1湿原と樹木が茂る第2湿原があり、駐車場から第1湿原までは徒歩約15分、第2湿原までは約25分かかります。

各湿原の所要時間は20~30分ほど

 

湿原には木道が整備され、栗駒山の姿をのぞめます。駐車場にきれいなトイレもあるのでご安心を。

オススメの来訪時期は、6月~7月と9月~10月

世界谷地原生花園

出典:PIXTA(残雪残る栗駒山とニッコウキスゲ)

世界谷地原生花園 紅葉

出典:PIXTA(世界谷地原生花園へ続く遊歩道)

■6月~7月

さまざまな高山植物がみられる世界谷地原生花園ですが、とくに有名なのは”ニッコウキスゲ”の大群生です。

 

ニッコウキスゲはユリ科の植物で、花弁は濃い橙色をしています。特徴としては花の命が短く、早朝に咲き夕方にしぼんでしまいます。

世界谷地原生花園では6月中旬~下旬頃が見ごろです。

 

■9月~10月

栗駒山の紅葉は、9月下旬~10月中旬が見ごろ。世界谷地原生花園からのぞむ栗駒山も素晴らしく、混雑もそれほどないため、ゆっくり紅葉狩りを楽しめます。

山の紅葉より先に色づく、湿原の草紅葉も必見です。

世界谷地原生花園から栗駒山を目指せる(上級者コース)

栗駒山 天狗平

出典:PIXTA

世界谷地原生花園を経由し、栗駒山山頂を目指す「大地森(だいちもり)コース」があります。コース距離は片道約9km、所要時間は4時間半ほど

 

世界谷地原生花園駐車場からニッコウキスゲが咲き誇る「世界谷地」を通り、ブラの原生林が生い茂る「大地森(1154.9m)」、雪渓と高山植物が咲き誇る「御室」、稜線をのぞむ「天狗平(須川分岐)」を経由し、栗駒山山頂へいたります。

 

かなり体力が求められるコースで、それなりの登山経験が必要です。とくに大地森はクマの目撃情報が多く(人よりもクマに会う)、クマ対策は必死です。

入念な登山計画と万全の準備をしたうえで、登山へ挑みましょう。

 

大地森コースに関して、こちらのサイトで詳細に紹介されています→「栗駒山と登山」

世界谷地原生花園でみられる植物

前述したニッコウキスゲのほかに、世界谷地原生花園ではさまざまな高山植物がみられます。花の植物がみられるのは、主に5月~9月まで。

ショウジョウバカマ(5月)

ショウジョウバカマ

出典:PIXTA(イメージ)

ミズバショウ(5~6月)

ミズバショウ

出典:PIXTA(イメージ)

ワタスゲ(5~6月)

ワタスゲ

出典:PIXTA(イメージ)

ニッコウキスゲ(6月~7月)

ニッコウキスゲ

出典:PIXTA(イメージ)

タテヤマリンドウ(6月~7月)

タテヤマリンドウ

出典:PIXTA(イメージ)

ほかにも7月はレンゲツツジ、サラサドウダンなどがみられます。

サワラン(7月)

サワラン

出典:PIXTA(イメージ)

ほかにも7月はツルコケモモ、トキソウなどがみられます。

キンコウカ(7~8月)

キンコウカ

出典:PIXTA(イメージ)

ほかにも8月はミズギク、イワショウブなどが咲いています。

エゾオヤマリンドウ(9月)

エゾオヤマリンドウ

出典:PIXTA(イメージ)

ほかにも9月はコバキボウシなどが咲いています。

 

※世界谷地原生花園は、栗駒山国定公園の特別保護地区です。草花やミズゴケを採取したり、樹木を傷つけないようにしましょう。

世界谷地原生花園へのアクセス

所在地:

栗原市栗駒沼倉栗駒国有林内

入園料:

なし

アクセス:

<公共交通>

JR東北新幹線「くりこま高原駅」からタクシーで約1時間

<車>

東北自動車道 若柳金成I.Cから車で約50分

駐車場:

無料/50台

世界谷地原生花園周辺の立ち寄りスポット

温泉イメージ画像

出典:PIXTA

世界谷地原生花園でハイキングを楽しんだあとは、温泉や食事をしてゆっくり過ごしませんか? 周辺にある日帰り温泉施設や、お食事処をご紹介します。

日帰り入浴できる温泉施設

■駒の湯温泉

開湯から400年以上の歴史をもつ「駒の湯」。もともとは旅館でしたが、日帰り温泉施設として復活。カフェも併設しており、蕎麦やカレー、コーヒーなどをいただけます。

湯舟は4~5人程度の広さで、温泉はぬるめの硫黄泉。湯冷めしにくく美容効果も期待できるそうです。

所在地:

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英88

営業時間:

10:00~17:00(4月下旬~11月上中旬)

※営業期間は残雪や凍結、道路状況によって前後します。

定休日:

冬季休業、水曜日および第2・4木曜日

料金:

大人500円、小学生300円、3歳以上の未就学児100円

アクセス:

世界谷地原生花園から車で約14分

 

■新湯温泉 くりこま荘

江戸時代にあたる1720年に開湯され、栗駒五湯のなかでも”幻の湯”とされた「新湯温泉」。宿泊施設ですが、日帰り入浴も可能です。

温泉は白濁の硫黄泉。動脈硬化、切り傷、高血圧症、慢性皮膚病や慢性婦人病などに効果があるといわれています。

 

湯舟は内湯、総ヒノキ造りの露天風呂、貸切風呂があります。

所在地:

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東95-2

入浴時間:

10:00~15:00

定休日:

不定休

料金:

入浴料金/回
500円/子ども 300円

※貸切風呂は予約制。50分2,000円(日帰り利用は、別途入浴料1人500円かかります。)

アクセス:

世界谷地原生花園から車で約13分

新湯温泉 くりこま荘の公式HPはこちら

 

■ハイルザーム栗駒

栗駒山の麓、標高650mに位置する温泉宿泊施設。温泉以外にも、プールやサウナがあるほか、地産食材をつかった料理が楽しめる食事処もあります。

湯舟は広々とした内湯に、岩と檜の露天風呂。泉質は無色透明の硫酸塩水泉。弱アルカリ性のやわらかい泉質で、美肌の湯として知られています。

所在地:

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東50-1

営業時間:

10:00~18:00

※プール営業については、土・日・祝日のみの営業。

料金:

大人(中学生以上)850円、子ども(4歳以上)650円

夕方(15時以降)は大人650円、子ども550円

アクセス:

世界谷地原生花園から車で約13分


ハイルザーム栗駒の公式HPはこちら

 

■山脈(やまなみ)ハウス

前述したハイルザーム栗駒のすぐ下、標高700mに位置する日帰り入浴施設です。ログハウス風の外観が特徴で、地元食材をつかった食事処もあります。

温泉は硫酸塩泉。動脈硬化や外傷、神経痛、リウマチ、冷え性、打ち身などに効果があるほか、美肌も期待できるそうです。リーズナブルな価格も魅力的。

所在地:

宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東45

営業時間:

9:00~16:00(4月中旬~11月下旬)

定休日:

営業期間中の火曜日(祝日の場合は営業)

料金:

大人・子ども400円

アクセス:

世界谷地原生花園から車で約12分

ランチは名物「岩魚丼」を食べよう!

栗駒山の山麓に広がる耕英地区は、日本イワナ養殖発祥の地といわれており、「岩魚丼(いわなどん)」が名物。栗駒山がもたらす清流で育ったイワナは、身の締まりもよく、周辺にある養魚場、民宿、温泉施設などで提供しています。

 

■数又(かずまた)養魚場「岩魚の館」

イワナ釣りを楽しめ、隣接する「岩魚の館」で調理し食べることもできます。脂がのっており、生臭さのないイワナが好評。鮮度抜群の伊達イワナの刺身、岩魚重、塩焼きなどがある。

所在地:

栗原市栗駒沼倉耕英南127

営業時間:

11:00~15:00

定休日:

不定休

アクセス:

世界谷地原生花園から車で約6分

 

■ハイルザーム栗駒

イワナはもちろん、お米、野菜なども地元栗原産をつかう地産地消のレストラン。イワナ丼や栗駒高原カレー、はっと汁と自然薯セットなどがある。

 

■山脈(やまなみ)ハウス

肉厚なイワナを開いて天ぷらにし、季節野菜の天ぷらとともに栗駒産ご飯の上にのせた岩魚丼は、ボリューム満点の一品。ほかにも岩魚定食や岩魚天ぷら定食、カレー、そば・うどんもある。

 

■新湯温泉 くりこま荘

昭和48年から『岩魚料理の宿』として岩魚丼を提供し続けています。岩魚丼は、ふっくらとした食感の岩魚天ぷらをごはんに乗せ、岩魚からだしをとった田舎風の甘じょっぱいタレをかけた、常に人気の看板メニュー。

他にも岩魚飯や岩魚定食などがあります。

末永く後世に残したい、高山植物の宝庫

栗駒山と湿地帯

世界谷地原生花園の見頃は、おおよそ6月から。まだ残雪が残る栗駒山に抱かれ、湿原には色とりどりの高山植物が花を咲かせます。

また周辺には天然の温泉を楽しめる施設も多いので、ぜひお風呂用タオルをご用意ください!

世界谷地原生花園
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

関連する記事

GOGO MIYAGI 編集部
GOGO MIYAGI 編集部

GOGO MIYAGI!運営&記事編集担当。マグロとすんだ餅が好物。宮城にある神社や仏閣、景勝地、B級スポットの発掘に日々没頭中。読者の皆様にわかりやすく、ためになるような記事製作を心掛けています。

GOGO MIYAGI! > 自然・絶景 > 「世界谷地原生花園」高山植物のオアシスを散策しよう