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おかえりモネの舞台に行こう
2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説第104作として、5月17日から10月29日まで放送された『おかえりモネ』。
その舞台となったのが宮城県の北東の沿岸部に位置する気仙沼市と、その隣の内陸部に位置する登米市です。
2つの市には実際に撮影が行われた場所がたくさんあり、ドラマが終わった今でも盛り上がっています。
今回はその中から登米市のロケ地を紹介します!
そもそも「おかえりモネ」って?
おかえりモネは、東日本大震災から10年の節目にあたる2021年に、NHK東日本大震災プロジェクトの一環で、東北の現在と未来に焦点を当てた物語として制作されました。
オリジナルストーリーで2014年~未来までが描かれる、朝ドラとしては数少ない現代劇です。
気仙沼市亀島(モデルは大島)で育った主人公の百音(愛称・モネ)が、高校卒業後に登米市に移り住み、林業の見習いとして働くなかで気象に興味を持ち、気象予報士を目指します。
気象予報士として成長し、一人前になったモネは、大型台風が直撃する故郷を見て、何とか気仙沼の役に立ちたいと帰還することを決意。そこから知識やアイデアを生かしながら地域に貢献していく姿を描うストーリーです。
東日本大震災を踏まえ、ドラマ全体を通して「人の役に立つこととは何なのか」を問いかけるドラマでした。
「公式ファンブック」で物語を振り返ろう!
高校を卒業したモネが住んだ木材の町、登米市
登米市は宮城県の北部位置する街です。
広大な平野に田園地帯が広がり、古くから米どころとして有名でした。
ドラマで描かれた通り林業も盛んで、登米市には3つの森林組合、原木市場や製材所、木工加工場、木工品の販売店があります。
生産、製材、出荷、加工、販売までが1つの町で完結するのが登米市の林業の強みです。
市内の森林の半分以上がFSC森林認証を取得し、将来に向けた持続可能な林業に取り組んでいます。
大きな風車が印象的な「長沼フートピア公園」
オランダの風景が思い起こされる大きな風車は、ドラマではモネ(演・清原果耶)の職場である米麻森林組合の隣にあり、登米編でたびたび登場します。
特に第5回の終盤、気象予報士の朝岡さん(演・西島秀俊)言われて空を見上げた際に、風車の横にきれいな彩雲が浮かぶシーンは、モネが気象に興味を持つ最初の出来事として印象的でしたね。
実際の風車の向きはドラマとは逆!
ドラマに登場した風車は、本場オランダから取り寄せられたもので、高さは21.22m。
風力だけで稼働できるものは日本に数台しかなく、現在は風車技師の手で土・日・祝日のみ稼働しています。
風車の中は展示ホールとなっており解説や模型が展示されています。
この風車、実はドラマとちょっと異なる点が!
ドラマではモネが建物から外に出て、丘を見上げると風車の羽根が彩雲の方を向いていますが、実際に訪れてみると羽根は真逆の駐車場側を向いていました。
ドラマでは全く違和感を感じさせないので演出技術に驚きます。
ローラーすべり台やキャンプ場も併設
長沼フートピア公園はとても広く、園内には県内最長の111mのローラーすべり台やアスレチック遊具、キャンプ場もあり、子ども連れにおすすめです。
特にローラーすべり台は子どもたちが絶えず列を作って並んでいました。
キャンプも一般キャンプサイトと電源付きのオートキャンプサイトに分かれており、きれいに整備されています。
連休はかなり早くに予約が埋まってしまう場合もあるので注意!
園内では随時イベントも開催されています。
【長沼フートピア公園の基本情報】
住所:
宮城県登米市迫町北方字天形161-84
営業時間:
6:00~21:00 ※公園の営業時間。園内の施設は異なる。
定休日:
公園内 年中無休
キャンプ場エリア 12月中旬~2月末(冬季期間)
公園案内所 12月29日~1月3日(年末年始)
ふるさと物産館 12月31日午後~1月2日(年末年始)
アクセス:
【クルマの場合】
・東北自動車道 「築館」ICから車で約25分
・三陸自動車道 「登米」ICから車で約25分
【公共交通の場合】
・東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約30分
・JR東北本線「新田」駅からタクシーで約15分
駐車場:
あり/250台
電話:
0220-22-7600
公式HP:
モネの職場「長沼ボート場クラブハウス」
モネが働く米麻森林組合や菅波先生(演・坂口健太郎)が働くよねま診療所、カフェ椎の実が併設した複合施設「登米夢想(とめむそう)」。
この施設には長沼フートピア公園と隣接している「長沼ボート場クラブハウス」が使用されています。
室内の撮影はセットのようなのでこちらの建物の撮影は外観のみ。木材が使われたおしゃれな建物です。
ドラマでは第1回から、出勤したモネが女性と荷物を運びながら階段を上り、菅波先生と挨拶を交わすシーンで登場しています。
ボート競技の拠点施設
クラブハウスの目の前にある長沼ボート場は、全国で唯一2000m常設コースがあるボート競技場で、東京五輪のボート・カヌーの競技場候補地にも選ばれていました。
クラブハウスはボート競技者や一般の利用者のために、合宿所施設や集会施設、屋外イベントの避難施設として、長沼一帯の環境を向上するために建てられました。
外壁や内装には登米市産の杉材を使用しているそう。
森林組合の建物としてはぴったりですよね。
施設内には集会室兼トレーニング室、厨房や食堂などが備えられており、宿泊も可能です。
しかし、施設の利用受付がない場合は敷地内立ち入り禁止なので注意!
【長沼ボート場クラブハウスの基本情報】
住所:
宮城県登米市迫町北方字天形114-2
アクセス:
【クルマの場合】
・東北自動車道 「築館」ICから車で約25分
・三陸自動車道 「登米」ICから車で約25分
【公共交通の場合】
・東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約30分
・JR東北本線「新田」駅からタクシーで約15分
駐車場:
あり
電話:
長沼ふるさと物産株式会社(施設利用受付の際の問合わせ先)
0220-23-8188
その他:
施設利用の際の営業時間や利用料金は登米市のホームページをご覧ください。
モネの下宿先・サヤカさんの家「寺池園」
第1回冒頭、モネが洗濯物を干しているシーンから登場しているサヤカさん(演・夏木マリ)の家はこちらの「寺池園」で撮影されています。
広い庭がある木造平屋の建物です。
こちらも内装はセットなので撮影で使用されたのは外観のみ。
期間限定で一般公開
こちらの寺池園は、実は観光施設ではなく個人住宅!
ドラマの放送を機に期間限定で一般公開されています。
森に囲まれた高い丘の上に建てられ、そこから雄大な木々と北上川を眺めることができます。まさに第1回のモネにように気持ち良い風を感じられるはず。
建物は柱、梁、建材、内装まで登米市産の木材が使用されています。登米の山主であるサヤカさんが本当に住んでいそうですね。
公開は10月までの予定でしたが期間が延長されています。いつ公開が終了となるかわからないので早めに行くのがベスト!
お父さんの耕治が座っていたあずまやも!
モネのお父さん、耕治(演・内野聖陽)がサヤカさんを訪ねた際に、モネに過去の話していたあずまやも寺池園の庭にあります。
この六角形のあずまやはよくある直角の木組みより複雑で、大工棟梁の高い技術が要求されるそう。訪れた際に屋根の上部内側をよく見てみてください。
また、家屋の外の階段や、洗濯機置き場はドラマの撮影のために取り付けられたそう。
昔から元々そこにあったかのような雰囲気です。
【寺池園の基本情報】
住所:
宮城県登米市登米町寺池上町134‐1
公開時間:
11:00~14:00
※新型コロナウイルスの状況を踏まえ休園中
受付場所:
寺池園、とよま観光物産センター「遠山之里」
料金:
200円
定休日:
悪天候の日は休園する場合あり
アクセス:
【クルマの場合】
・東北自動車道 「築館」ICから車で約45分
・三陸自動車道 「登米」ICから車で約5分
【公共交通の場合】
・東北新幹線「くりこま高原」駅からタクシーで約35分
・JR東北本線「新田」駅からタクシーで約30分
駐車場:
あり
電話:
0220-52-5566
公式HP:
宿泊して『おかえりモネ』の聖地めぐりを制覇しよう!
せっかく行くのなら、1泊2日で存分に登米市にあるロケスポットを満喫してくださいね。
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ロケ地散策【後編】へ続く!
前編では『おかえりモネ』のロケ地を3か所ご紹介しました。どれも第1回から何度も登場している場所なので、ドラマを見ていた方には見覚えがあったのではないでしょうか?
登米市にはまだまだロケ地がたくさん! 後編ではドラマの第2週までにかけて登場したスポットを紹介します。
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