⑦ 牡鹿半島を横断する「コバルトライン(県道220号線)」
石巻市の北東部、太平洋に向かって南東に突き出している牡鹿(おしか)半島。
半島を縦断するように敷かれているのが、県道220号線「コバルトライン」です。
全長約30kmのワイディングロードで、前項でご紹介した金運のパワースポット「金華山」へ向かうフェリーが発着する鮎川港へ続いています。
前半は森林の中を走り、途中から三陸の海がみえてきます。
終盤にある「おしか御番所公園」は金華山を望めるビュースポットなので、せひお立ち寄りを。
道中に飲食店がないため、始発となる女川町近辺か鮎川港付近で食事をするのがいいでしょう。
県道220号線・牡鹿半島公園線(牡鹿半島)
通行料:
無料
冬季閉鎖:
なし
アクセス:
石巻市街から国道398号線を女川方面へ約30分
問い合わせ:
0225-93-6448(石巻観光協会)
牡鹿半島の詳細ページはこちら
⑧ 360度パノラマ絶景「おしか御番所公園」
牡鹿半島の南端部にある展望スポット「おしか御番所(ごばんしょ)公園」。
山全体(標高188m:御番所山)が公園となっており、中央の山頂にある展望棟からは東に金華山、西に網地島や田代島、南は太平洋の大海原と360度パノラマ景色を望めます。
展望棟以外にも見晴台が複数あるほか、ローラースライダーや迷路、アスレチック遊具など、子供が楽しめる施設もあるためファミリーにもオススメ。
トイレもあるため、ドライブの休憩所にピッタリです。
海の展望が望めかつ高所に展望台があるのは、県内では数少ない貴重な場所。時間に余裕があれば、夕日観賞も楽しみたいですね。
石巻市鮎川浜黒崎
入園料:
無料
アクセス:
石巻市街から国道398号線、コバルトライン経由で約60分
駐車場:>
あり/約30台
問い合わせ:
0225-45-2114(牡鹿総合支所地域振興課)
おしか御番所公園の詳細ページはこちら
⑨ 奇石と海の美景「神割崎自然公園」
「神割崎(かんざきわり)」は白砂青松(はくしゃせいしょう)百選にも選ばれている、南三陸屈指の景勝地です。
巨人が斧で割ったかのような2つの奇石、その間から白波のしぶきがサバーン!と押し寄せてくる、ダイナミックな景観が特徴。
また例年2月中旬と10月下旬の年2回のみ、奇石の間から日が昇る絶景に出会えます。
神割崎があるのは、石巻市と南三陸町の境目。昔、この辺りは村同士の境界がハッキリとしておらず、こんな伝説が残っています。
~神割崎の伝説~
その昔、神崎割には長清水浜という村がありました。
ある日浜に大クジラが打ち上げられましたが、隣の十三浜村との境がハッキリしていなかったため、クジラの取り合いから争いが起こります。
その晩、なぜか岬がまっぷたつに割れ、クジラも2つに割られてしまいました。
両村の人々は神様が岬を割り、いさかいの仲裁をしたのであろうと信じ、以来この岩の割れ目が村境となったさ。
そして現在も、南三陸町と石巻市の境界となっています。
・石巻市北上町十三浜字石生地内
・宮城県本吉郡南三陸町戸倉寺浜地内
アクセス:
・石巻市街から県道30号線、国道398号線経由で約50分
・三陸自動車道 河北I.Cから約33分
・三陸自動車道 志津川I.Cから約24分
駐車場:
あり/約90台
問い合わせ:
0225-67-2114(石巻市北上総合支所地域振興課)
0226-47-2550(南三陸町観光協会)
神割崎の詳細ページはこちら
⑩ 市内で貴重な温泉あり「道の駅 上品の郷」
東北の道としてはトップクラス、という口コミもある道の駅「上品(じょうぼん)の郷」。
農産物の直売所やレストラン、温泉施設もあり、コンビニ(ヤマザキショップ)も隣接しているため、車旅には欠かせない拠り所となっています。
石巻おでんバーガー、上品の郷のまんじゅう、ちくわ三兄弟など、地元グルメも充実。
市内では珍しい温泉施設「ふたごの湯」は含鉄塩化物泉の温泉で、サウナや水風呂も完備されています。
所在地:
石巻市小船越二子北下1-1
営業時間:
農産物直売所…9:00~19:00
レストラン…10:00~20:00
情報端末…8:00~22:00
コンビニ…6:00~22:00
ふたごの湯…9:00~21:00
料金(ふたごの湯):
平日…大人550円、小中学生200円、小学生未満無料
土日祝…大人750円、小中学生300円、小学生未満無料
駐車場:
あり/普通車231台、大型車11台、身障者用3台
問い合わせ:
0225-62-3670(株式会社かほく・上品の郷)
石巻市近隣の宿・ホテルをチェック!
石巻駅を中心とする市街地には、ビジネスホテルや素泊まりで1人1泊5,000円くらいで泊まれる格安の宿などが点在しています。
駅周辺には飲食店が多数あり、三陸沖で水揚げされた魚介類を振る舞う居酒屋や寿司屋など、食に困ることはありません。
1日目市内を観光して、2日には牡鹿半島や田代島、網地島など離島めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
石巻市街地にあるオススメランチ
続いては、石巻市街にあるランチにぴったりな食事処をご紹介。地元のソウルフードからお寿司まで、石巻グルメを満喫しましょう!
① 石巻やきそばを食べるなら「藤や食堂」
石巻のソウルフード”石巻焼きそば”で有名なのが、「藤や食堂」。マンガロードから脇道入った路地に面しています。
石巻焼きそばは、調理前に生地を蒸して水で洗い、さらにまた蒸す”二度蒸し”という独特な製法でつくられています。
二度蒸しすることで出汁の吸い込みがよくなり、香ばしいふっくらとした食感を生み出しています。
食す方が好みでソースをかける”あとがけ”が基本。サラッとしたソースで、普段使う中濃ソースよりも酸味が効いています。
② 【閉店】半世紀にわたって愛される味「大王(ターワン)」
地元民の間では知られた名店「大王(ターワン)」は、昭和37年創業の中華料理店です。人気なのは、客層の8割が頼むという「みそタンメン」。
山のようにたっぷり盛られた野菜に、濃厚であっさりとした味噌スープと平麺をからめていただきます。男性も満足できるボリューム感なのも嬉しいポイント。
人気店のため、平日土日も列を成しています。開店から早い時間に来訪するのがオススメです。
所在地:
石巻市立町2丁目4-19
営業時間:
ランチ…10:30~15:00
ディナー…17:00~19:30
※スープがなくなり次第終了
定休日:
火曜日
アクセス:
JR「石巻駅」より徒歩5分
駐車場:
なし
問い合わせ:
0225-95-0533
③ 石巻の海グルメを満喫「いしのまき元気いちば・元気食堂」
前項でもご紹介した「いしのまき元気いちば」、2階はフードコート形式の「元気食堂」になっており、旬の食材をつかった石巻の海産グルメをいただけます。
一番人気は、新鮮なネタがたっぷりのった海鮮丼「元気丼(1,350円)」。
ほかにも魚のアラからとっただしに、旬の魚と野菜のかき揚げがのったラーメン「あら~麺」、石巻の伝統文化食「ローストホエール丼」など、海鮮系メニューが目白押し。
※天候や仕入れ状況により、メニューの変更や販売中止の可能性もあり。
所在地:
宮城県石巻市中央2丁目11-11
営業時間:
11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
定休日:
なし
座席数:
テーブル約140席
アクセス:
JR「石巻駅」より徒歩約10分
駐車場:
あり/向かいの「市営かわまち立体駐車場」を利用。2時間まで無料。
問い合わせ:
0225-98-5539
石巻といったら、やっぱりお寿司!
石巻のガイドブックなどで、必ず紹介されている「金華寿司」。金華寿司とは、世界三大漁場に名を連ねる三陸・金華山沖でとれた、新鮮なネタをつかった寿司のこと。金華サバや鯨の肉といった、石巻ならではのネタが並びます(※各寿司店によって異なる)。
そんな金華寿司をランチでも楽しめるお店を一挙にご紹介。
④ すし寳来(ほうらい)
八十年の歴史をもつ、石巻きっての老舗店。石巻魚市場で水揚げされた新鮮なネタを、宮城県産ササニシキをつかったしゃりが味わいを引き立てます。金華寿司2,000円~。
所在地:
石巻市千石町1-3
営業時間:
昼…11:30~14:00
夜…17:00~21:00
定休日:
日曜日
駐車場:
あり
座席:
テーブル4席/カウンター7席
アクセス:
JR「石巻駅」から徒歩約5分
駐車場:
あり/約2台
問い合わせ:
0225-22-1258
⑤ 蛇の目(じゃのめ)寿司
市街の中心から少し離れた、閑静な住宅街の一角にあるお寿司屋さん。金華寿司(8貫/2,000円)をはじめ、海鮮ちらしやイクラ丼やウニ丼などを提供しています。
所在地:
石巻市中央1丁目6-7
営業時間:
昼…11:00~14:00、
夜…17:00~ラストオーダー21:30
定休日:
不定休
座席:
座敷24席/カウンター6席
アクセス:
JR「石巻駅」から徒歩約10分
駐車場:
あり/10台
問い合わせ:
0225-22-6676
⑥ 富喜(ふき)寿司
石巻駅のすぐ近くにある人気店です。食事メニューは握りと丼もののみ、という潔さにも寿司へのこだわりが感じられます。
味はもちろん店主の心温まる接客に心癒される観光客も多いようです。金華寿司は2,100円~。
所在地:
石巻市鋳銭場8-5
営業時間:
11:00~14:00
16:00~21:00
定休日:
月曜日、祝日
座席:
テーブル8席/カウンター6席/2階座敷14席
アクセス:
石巻駅から徒歩1分
駐車場:
あり/3台
問い合わせ:
050-5872-6176
番外 シュークリームが有名「工房 かざみどり」
日和山公園の手間にある「工房 かざみどり」は、美味しいシュークリームで知られる喫茶店です。
定番のカスタード(160円)からずんだ(280円)や抹茶シューなどさまざまな種類がありますが、一番人気はレアチーズ(260円)。
フランス産の高級クリームチーズに酸味のあるブルーベリーで添えられており、くどくないサッパリとした味わいです。
サクサクのクッキー生地も、食べ応えがあります。テイクアウトも可能。
石巻のお祭り、行事をチェック!
最後に石巻市で行われるイベントをご紹介します。時期に合わせて旅行計画を立てるのも、一考の余地あり。
春
【4月】日和山公園の桜
石巻を代表する桜名所、日和山公園。園内にはソメイヨシノや枝垂れ桜、八重桜、山桜など、およそ400本もの桜の木が咲き誇ります。
桜の見ごろは、例年4月上旬~下旬。桜まつりなどはありませんが、夜間はライトアップも行われます。
夏
【7~8月】石巻川開き祭り
例年8月に行われる「石巻川開き祭り」。仙台藩藩主・伊達政宗公の命で北上川を改修し、石巻に港を開いた川村孫兵衛重吉翁(かわむらまごべえしげよし)に対する感謝のお祭りです。
市内中心部の旧北上川下流域において、2日間にわたり開催されます。※2021年は開催中止。
初日は供養祭を中心に静粛に行われ、翌日には陸上パレードや花火大会、また特別企画としてブルーインパルスの特別展示飛行が行われました。
旧北上川下流域
アクセス:
・JR「石巻駅」から徒歩約15分
・三陸自動車道 石巻河南I.C→県道16号を経由、国道398号を石巻駅方面へ約5km(約10分)。
駐車場:
あり/場所や台数等は未定
問い合わせ:
0225-22-0145(石巻川開祭実行委員)
石巻川開き祭りの公式HPはこちら
【8月お盆】和渕祭り
毎年お盆に開催される、石巻市和渕(わぶち)の夏祭り。
日中は和太鼓演奏や歌謡ショー、子供じゃんけん大会、エイサーなどイベントで大盛り上がり。
日没後には雰囲気がガラリと変わり、河川敷に約7,000個の陸上灯ろうが点灯。
祭りのフィナーレは夜空を彩る花火。陸と空を鮮やかな光で照らします。
会場:
旧北上川河川敷(石巻市和渕水辺の楽校公園)
開催:
2021年中止
アクセス:
・気仙沼線「和渕駅」から徒歩約5分
・三陸自動車道 矢本I.Cから約25分
秋
【10月初旬】金華山 黄金山神社 神鹿角切り行事祭
奥州の三大霊場・金華山の中央部にある「黄金神社」では、例年10月初旬に”神鹿角切り行事祭”が行われます。
その名の通り、人が鹿を捕まえ角を切り落とすというスペクタクルなものです。
角を切り落とす前には、鹿さんに「お疲れさまでした」と労いをこめてお神酒を一献差し上げてから、神官の手によって切り落とされます
※角を切り落としたあとは、鹿の健康診断などを実施。
会場:
金華山 黄金山神社
開催日程:
例年10月初旬(2021年は10月3日)
問い合わせ:
0225-45-2301(金華山黄金山神社社務所)
アクセス:
【① 鮎川港→金華山】
……石巻駅→鮎川港
・JR石巻駅から宮城交通バスに乗車、終点「鮎川港」下車(片道大人1,460円、90分)
・三陸自動車道石巻港I.Cもしくは石巻女川I.Cで降り、万石橋を渡り県道2号線経由で約60分
……鮎川港→金華山
定期船ホエールで約20分(日曜のみ運行、1日1往復。往復大人2,500円、小人1,250円)
定期船の公式HPはこちら
【② 女川→金華山】
……石巻駅→女川駅
・JR石巻駅から石巻線に乗車、「女川駅」下車徒歩約10分
・石巻市街から国道398号線経由で約35分
……女川駅→金華山
定期船で約35分(日曜日のみ運行、1日1往復・往復大人3,500円、小人1,760円)
定期船の公式HPはこちら
問い合わせ:
0225-45-2301
金華山 黄金山神社の公式HPはこちら