⑩ 東北のハワイ「網地島」
田代島からフェリーで約20分の場所にある「網地島(あじしま)」。
透明度の高い海が特徴で”東北のハワイ”とも呼ばれており、網地港近くにある「白浜海水浴場」は毎年多くの海水浴客で賑わいます。
島一番の見どころは、長渡港から徒歩20分の場所にある「ドワメキ(涛波岐埼灯台)」。
赤と白の縞模様の灯台に真っ青な海、写真映えを狙えるフォトスポットです。また田代島ほどではありませんが、猫の多い島としても知られています。
所在地:
宮城県石巻市網地島
アクセス:
石巻市から網地島ライン(フェリー)で約60分
※フェリー乗り場は「石巻中央」と「石巻門脇」の2ヶ所。駅から一番近いのは石巻中央(徒歩約15分)。
問い合わせ:
0225-93-6125(網地島ライン)
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⑪ 鯨料理を堪能するなら「おしかのれん街」(2020年に終了)
石巻市街から北東方向、太平洋に向かって南東に突き出す牡鹿(おしか)半島。その南端に位置するのが、「鮎川(あゆかわ)港」です。
霊島・金華山へ向かうフェリーが出ている港で、市街から車で60分、電車やバス利用で約80分ほどかかります。
その鮎川港から徒歩12分くらいの場所にあるのが、2011年11月にオープンした仮設商店街「おしかのれん街」です。
物販店や飲食店が軒を連ねており、郷土料理であるクジラ料理をはじめ、金華山漁場で獲れた魚介をつかった寿司など、石巻ならではの海の幸を存分に堪能できます。
所在地:
石巻市鮎川浜湊川1-12
アクセス:
・JR「石巻駅」から石巻線に乗車約10分、「渡波駅」下車、ミヤコーバス 鮎川線に乗車約60分「鮎川港」下車、徒歩約12分
・JR「石巻駅」から、ミヤコーバス 鮎川線に乗車約80分「鮎川港」下車
・石巻市街から国道398号線、県道2号線経由で約50分
問い合わせ:
0225-45-3456(石巻観光協会)
駐車場:
あり(多数)
⑫ 牡鹿半島の観光拠点「ホエールタウンおしか」
鮎川港のすぐ近くにある「ホエールタウンおしか」。観光物産館施設 Cottu、牡鹿半島ビジターセンター、ホエールタウンおしかの3施設から成り立つ観光拠点です。2019年10月にオープンしたばかりで、ホエールタウンおしかは2020円春オープン予定。
・観光物産館施設 Cottu(こっつ)……
観光インフォメーションをはじめ、鯨肉や地元の海産物が楽しめるレストランやすし店、鯨の歯を使った工芸品を扱う商店などが立ち並ぶ商業施設です。
・牡鹿半島ビジターセンター…
牡鹿半島エリアの自然環境や、人々の暮らしを紹介する施設です。カヤックやSUPツアーなど、アクテビティ体験の拠点となっています。
・おしかホエールタウンランド…
クジラの生態や、鮎川の鯨文化に触れられる施設です。
所在地:
石巻市鮎川浜湊川1-12
アクセス:
・JR「石巻駅」から石巻線に乗車約10分、「渡波駅」下車、ミヤコーバス 鮎川線に乗車約60分「鮎川港」下車すぐ
・JR「石巻駅」から、ミヤコーバス 鮎川線に乗車約80分「鮎川港」下車
・石巻市街から国道398号線、県道2号線経由で約50分
駐車場:
あり/2ヶ所(94台)
問い合わせ:
0225-24-6644
⑬ 金運のパワースポット「金華山(金華山黄金山神社)」
牡鹿半島の海上に浮かぶ、霊島・金華山(きんかさん)。青森県の恐山、山形県の出羽三山に次ぐ、奥州三大霊場の一つです。
神の使いとして保護されているシカがやサルの姿が、島内のそこかしこで見られます。
島の中央部にある「黄金山神社」は、”3年連続でお参りにいくと一生お金に困らない”といわれる金運のパワースポット。
大半は日帰りですが、神社の宿坊に1泊し早朝祈祷に参加することも可能です。
所在地:
石巻市鮎川浜金華山5
参拝時間:
自由(※フェリーは1日1往復)
アクセス:
【① 鮎川港→金華山】
……石巻駅→鮎川港
・JR石巻駅から宮城交通バスに乗車、終点「鮎川港」下車(片道大人1,460円、90分)
・三陸自動車道石巻港I.Cもしくは石巻女川I.Cで降り、万石橋を渡り県道2号線経由で約60分
……鮎川港→金華山
定期船ホエールで約20分(日曜のみ運行、1日1往復。往復大人2,500円、小人1,250円)
定期船の公式HPはこちら
【② 女川→金華山】
……石巻駅→女川駅
・JR石巻駅から石巻線に乗車、「女川駅」下車徒歩約10分
・石巻市街から国道398号線経由で約35分
…女川駅→金華山
定期船で約35分(日曜日のみ運行、1日1往復・往復大人3,500円、小人1,760円)
定期船の公式HPはこちら
問い合わせ:
0225-45-2301(金華山黄金山神社)
黄金山神社の公式HPはこちら
⑭ 源義経伝説が残る「住吉公園(巻石)」
石巻萬画館のある中州より北、旧北上川のほとりにある「住吉(すみよし)公園」。
堤防から朱色の橋がかかっており、その先に小さな島が浮かんでいます。
平安時代、源頼朝に追われてきた源義経が奥州平泉へ向かう途中、上着の片袖の一部を切って船賃の代わりにしたという「袖の渡り」という逸話が残っている場所です。
また島近くの水面に。石巻の地名の由来となっている「巻石(まきいし)」があることでも有名。
まだ石巻に港が整備されていなかった頃、石を囲んで水が渦を巻いていたことから”巻石”と呼ばれるようになりました。
⑲ 美しい庭園と縄文時代の遺構「齋藤氏庭園」「宝ヶ峯縄文記念館」
国指定の史跡名勝である、齋藤氏庭園。
山形の本間氏、秋田の池田氏と並び”東北の三大地主”とよばれた斎藤家の9代当主、善右衛門が明治後期に造った庭園です。
※池泉回遊式庭園を中心に茅葺屋根の建物や蔵などがあり、趣深い古き良き味わいがあります。
また庭園内には「宝ヶ峯縄文記念館」があり、縄文時代の土器や土偶などを見学できます
所在地:
石巻市前谷地字黒沢73-1
開館時間:
・4月~11月……9:30~16:30
・12月~3月……9:30~16:00
休館日
月曜日、休日の翌日、年末年始
入館料:
大人500円、高校性、小中学生300円
アクセス:
・三陸道矢本I.Cから車で約15分、石巻河南I.Cから車で約15分
・JR「前谷地駅」より徒歩10分
駐車場:
あり/10台
問い合わせ:
0225-95-1111(石巻市生涯学習課)
車だから行きやすい観光スポット10選
続いては、車だから行きやすい観光名所をご紹介。公共交通機関(電車・バス)や徒歩でもいける場所もありますが、バスの本数やかかる時間も考慮して選出しています。
① たらこ好き必見「愛情たらこのみなと」でMyたらこをつくろう!
市町別で、たらこ生産量を日本一誇る石巻市。
市内を拠点に30年余り、機械に頼らず職人による手漬け方式にこだわってたらこを製造しているのが「愛情たらこのみなと」です。
体験プログラム「たらこ、つくろう。」を実施しており、調味液の調合から漬け込みまで、たらこ作りの工程を体験できます。
つけ込んだたらこは自宅へ持ち帰り、48時間冷凍庫で熟成させて完成です。
また体験後は、無農薬特別栽培米の石巻産ササニシキご飯と一緒に、工場作りたてのたらこ明太子をいただけます。
所在地:
石巻市吉野町2-6-7 湊水産株式会社
アクセス:
・石巻駅から車(タクシー)で約12分
・石巻駅から徒歩約30分
駐車場:
あり
問い合わせ:
0225-96-8235
愛情たらこのみなとの公式HPはこちら
② せりも見学できる「石巻魚市場」
震災で壊滅的な被害を受け、2015年に再建を果たした「石巻魚市場」。
幻のサバとも呼ばれる※金華サバをはじめ、世界三大漁業の一つ”三陸・金華沖”で漁獲された新鮮な魚たちが、この石巻魚市場で水揚げされます。
※金華サバ……10月ごろに金華山周辺の海域で獲れる大型のサバ。
大きさ、鮮度、脂のりなど複数の項目をクリアしたサバのみが与えられるブランド名で、水揚げ量を問わず厳格に守られている。
日曜日をのぞく早朝6:30~8:00前後には”せり”がみられます。
市場の管理棟2階の見学者用通路からは、ガラス窓越しに荷さばき場の見学も可能です。
せりを見た後は、魚市場の逆側向かいにある「斎太郎食堂(石巻市水産総合振興センターの1階)」へ。
市場で水揚げされたばかりの、新鮮な魚料理をいただけます(日曜以外の6:30~14:00営業)。
所在地:
石巻市魚町2丁目14番地
定休日:
日曜日
アクセス:
・石巻駅から車(タクシー)で約15分
・石巻駅から徒歩約55分
駐車場:
あり/石巻市水産総合振興センター(無料/立体200台、平面70、大型10台)
問い合わせ:
0225-23-1121
③ 伊達家と外国の関係を物語る「サン・ファン館(宮城県慶長使節船ミュージアム)」
牡鹿半島の入口に位置する、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)。
慶長使節とは、伊達政宗がイスパニア(スペイン)国王およびローマ教皇の元へ派遣した使節団のことです。
仙台藩内でのキリスト教布教を容認する条件と引き換えに、メキシコとの直接交易を求めました(江戸幕府のキリスト教弾圧などで目的は達成できず)。
サン・ファン館は、そんな慶長使節の足跡を紹介するミュージアム。
ジオラマやパネル、シアター、VR船内ツアーなど、デジタルコンテンツなどを駆使して、伊達家と外国との関係や、慶長使節について解説しています。
所在地:
石巻市渡波字大森30番地2
開館時間:
9:30~16:30
※最終入館は閉館の30分前まで
※8月中は17:30分まで延長開館
定休日:
火曜日(祝日を除く)、年末年始
入館料金:
一般(大学生)…350円
高校生以下…無料
アクセス:
・JR「石巻駅」から石巻線に乗車、「渡波駅」下車後徒歩約25分またはタクシー約5分
・石巻河南I.Cより牧山トンネル経由(約30分)
駐車場:
あり/約300台
問い合わせ:
0225-24-2210
④ 「がんばろう!石巻」の大看板 / 東日本大震災メモリアル 南浜つなぐ館
2011年の震災時には大きな被害を受けた石巻市。その1ヶ月後の4月11日に設置されたのが、「がんばろう!石巻」の大看板です。
現在は復興のシンボルとして、県内外から多くの人々が訪れます。
大看板がある石巻市の南浜地区は、津波と火災の延焼により500名もの人々が犠牲になった場所。
現在は「石巻南浜津波復興祈念公園」の建設が進められています。
金・土日・祝日には、隣接している「東日本大震災メモリアル 南浜つなぐ館」が開館。
館内には震災前の街の復元模型や震災直後の様子がみられるVRグラス、旧門脇小学校校舎の3次元モデルなどが展示されています。
また毎年3月11日には追悼集会が行われ、看板前に灯ろうやLEDキャンドルを並べ追悼と鎮魂の祈りが捧げられます。
所在地:
宮城県石巻市南浜町3丁目1-24「がんばろう!石巻」看板隣接
開館日時:
金曜日……13:00~15:00
土・日曜日、祝日……10:00~15:00
特別開館の予定:
・毎月11日
・3.11前後(2019年は3月7日~3月12日)
アクセス:
JR「石巻駅」から車で門脇方面へ約10分(徒歩約40分)
駐車場:
あり/6台程度
問い合わせ:
0225-98-3691(公益社団法人 3.11みらいサポート)
⑤ 受験生必見!絶対に落ちない?「釣石神社」
市街地から沿岸部に向かって車を北上させること約40分、北上川河口に位置する「釣石(つりいし)神社」。
写真左上にある、今にも落ちてきそうなしめ縄で飾られた巨石がご神体です。
昭和53年(1978)の宮城県沖地震、平成23年(2011)の東日本大震災にも耐え抜き、”落ちそうで落ちない受験の神様”として知られています。
社殿はご神体の脇に続く、174段の長い階段の先にあります。
御祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)。合格祈願のほかにも、家内安全や身体健康、夫婦円満、子授けなどのご利益が期待できます。
アクセス:
・三陸自動車道河北I.Cより車で約40分
・JR石巻駅から石巻線に乗車し「鹿又駅」下車、車で約26分
駐車場:
あり/30台
問い合わせ:
0225-25-6345
⑥ 日本の原風景「北上川ヨシ原」
北上川河口から上流約10キロメートルにかけて広がる葦(ヨシ)原。
夏には生命力あふれる青緑、秋冬は黄金色に輝く、知る人ぞ知る景勝地です。
風にゆられ、ヨシ同士がこすれ合うことで奏でられる音色、そこに水鳥の鳴き声が加わる美しい調べは「日本の音風景百選」にも選ばれています。
例年12月上旬~3月中旬に行われるヨシ狩りは、石巻冬の風物詩。
人が毎年刈り続けることで、翌年も丈夫なヨシが育ちます。
アクセスは不便ですが、ぜひ足を運んでみたいところです(先ほどご紹介した釣石神社の境内からもヨシ原を望めます)。