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松島を楽しむなら「遊覧船」は欠かせない!
日本三景、松島。
松島湾内外にある大小260余の島々と、松島湾を囲む沿岸部や丘陵を含めて「松島」と呼びます。
言葉を失うほど、絶景
江戸時代の俳人松尾芭蕉は『おくのほそ道』の道中で松島を訪れ、感動のあまり句を詠まなかった(詠めなかった)といわれています。
また天才物理学者アルベルト・アインシュタインは、月見をするために、1922年(大正11)12月に夫人と共に松島を訪れ、そのあまりの美しさに絶句した、という逸話が残されています。
そんな松島を満喫する手段として、絶対に欠かせないのが「遊覧船」です。この記事では、松島遊覧船を満喫するための方法を紹介します。
松島遊覧船チケット購入場所について
松島の遊覧船は、「松島島巡り観光船」「丸文松島汽船」「ニュー松島観光船」の3社が運営しています。航路に若干の違いはあるものの、見どころとなる島は各社とも必ず巡ります。
湾のため波は穏やか、船体が大きいということもあり、比較的揺れは少ない方です。しかしコースの後半、外洋に出ると大きく揺れることもあります。心配な方は酔い止めを持参しておきましょう。
乗船チケットの購入場所は「松島海岸レストハウス」
遊覧船乗り場のすぐ近くに「松島海岸レストハウス」があり、各社の乗船チケット売り場となっています。当日購入の場合、各社とも料金は同一です。
料金:大人(中学生以上)1500円、小人(小学生)750円、幼児(小学生未満)無料
アクセス:JR仙石線「松島海岸」駅より徒歩約6分
駐車場:なし(周辺の有料駐車場を利用)
「松島離宮」と松島遊覧船のセット券あり
「松島離宮(まつしまりきゅう)」の入場券と乗船券(松島島巡り観光船)がセットになったチケットもあります。
松島離宮入口の券売機から購入することが可能です。松島離宮も訪問予定の方は、こちらのセット券を購入した方が断然お得!
料金(離宮1dayパスポート+「松島遊覧船」):大人(中学生以上)1,500円、小人(小学生)700円、幼児(小学生未満)無料
アクセス:JR仙石線「松島海岸」駅より徒歩約1分
駐車場:なし(周辺の有料駐車場を利用)
公式HP:https://rikyu-m.com/
ペットの乗船もOK!
各社とも、ペット連れの乗船可能です。ただしケージや犬専用のキャリーバック等に入れること、後部デッキのみで船内には入れない、という条件があります。※盲導犬や介助犬はのぞく
お得に松島遊覧船に乗る方法
各社とも料金は同一です。しかしインターネットによる事前申し込みや独自のキャンペーンによっては、通常料金から割引されるため、料金に差があります。
遊覧船は、ネットでの事前予約がお得!
各社とも、インターネットで事前に予約することができます。事前予約だと通常料金より割引されるため、お得に乗船することができます。各社公式サイト、または「じゃらん」で予約可能!
以下は、一般的な遊覧船コース(松島湾周遊)の事前予約料金です。
松島遊覧船のルート
松島遊覧船のルートは、主に以下の3つになります。観光客の大半が乗船するのは①の松島湾周遊です。
①王道コース「松島湾周遊」
各社とも実施している、松島湾を周遊するコースです。松島の中心地にある観光桟橋から、各社の大型遊覧船に乗ります。
乗船時間はおよそ50分。千貫島、鐘島、仁王島など、見どころとなる島はどの会社の遊覧船も必ず通ります。
遊覧船乗り場:松島湾観光船発着場
アクセス:JR仙石線「松島海岸」駅より徒歩約6分
駐車場:なし(周辺の有料駐車場を利用)
②お寿司を食べてから松島へ「塩竈⇔松島」
午前中は陸奥国の一宮「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」を参拝し、お昼は塩竈市でお寿司ランチ。その後遊覧船に乗り松島へ、というルートもおすすめです。
なお塩竈市と松島湾を結ぶ遊覧船は、丸文松島汽船が定期運航しています。運航時間はおよそ50分。松島湾周遊コースにもあるメインの島も巡ります!
※松島島巡り観光船は、団体(15名以上)の貸し切り船で運航。
遊覧船乗り場:マリンゲート塩釜(塩竈市)
アクセス:JR仙石線「本塩釜」駅より徒歩約10分
駐車場:あり/有料(2時間無料)
③知る人ぞ知る絶景を見に行く「松島⇔奥松島(嵯峨渓)・大高森コース」
松島湾の景色を楽しみながら、日本三大渓の1つ「嵯峨渓(さがけい)」を楽しめるコースです。嵯峨渓は荒波で削られた雄々しい断崖が特長で、丸みを帯びた松島湾の島々とはまた違った景観を観賞できます。
こちらは松島島巡り観光船と丸文松島汽船が、不定期で運航。詳細は各社へ問合せてください。
また松島湾へは行かず、嵯峨渓を中心に奥松島を巡る「奥松島遊覧船」があります。定期運航ではなく、大人3人以上で運航となるので注意。詳細は東松島観光物産公社の公式HPを確認してください。
運航時間:(4~9月)8:45~16:00 (10~3月)8:45~15:00
料金:大人(中学生以上)2,000円、小人(小学生)1,500円
アクセス:JR仙石線「野蒜」駅よりタクシーで約15分
駐車場:あり/無料
松島遊覧船とウミネコ事情
松島湾の空を舞う白い鳥、その多くはカモメ……ではなく、ウミネコです。以前は、遊覧船で餌が販売されており、ウミネコの餌やりが体験できました。
しかし、大量繁殖したウミネコのフンや卵が原因で松枯れの被害が深刻化し、2014年(平成26)よりウミネコの餌付けは禁止されました。現在松島では、ウミネコに食べ物を与える行為は禁止されています。
遊覧船の待ち時間つぶしにおすすめ「松島離宮 海の駅」
メインストリートの入り口にある「松島離宮 海の駅」。freeWi-Fiが使える無料休憩所で、目の前に松島遊覧船乗り場があります。
遊覧船は各社とも1時間に1本ペースで運航しており、乗船までの待ち時間の利用におすすめです。
1階は60席、2階は20席あり、2階では喫煙も可能。スマートフォンの充電施設、コインロッカーもあり、松島観光の拠点にも便利です。
本格的なコーヒーも楽しめる!
1階には、キーコーヒーが全国展開する「キーズカフェ」がテイクアウト専門店として併設しており、松島離宮 海の駅内で飲むことができます。
営業時間:9:00~17:00(不定休)
アクセス:JR仙石線「本塩釜」駅より徒歩約6分
駐車場:なし(周辺の有料駐車場を利用)
古今東西、人々を魅了し続けた松島
松尾芭蕉にアインシュタイン博士、そして仙台藩祖・伊達政宗公。古今東西、多くの人々を魅了し続けている松島。
ぜひ遊覧船に乗って、海上からその風光明媚な景観を楽しんでくださいね!
\最新のガイドブックもお忘れなく/
\『おくのほそ道』を歩いてみる/
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