今回取材したのは、松島でいちばん小さなホテル
今回取材したのは、JR仙石線「松島海岸駅」より徒歩約8分、日本三景・松島をのぞむほどの高台に建つ、「松島プチホテルびすとろアバロン」さんです。
ホテルの歴史は、昭和56年(1981)の※ビストロからはじまり、現在は松島で1番小さなホテルとして、2代目の新田社長が運営管理しています。
建物はレトロな洋館ですが、洋室のほかに古民家風の客室もあり、和洋折衷の内装が特長です。
※ビストロ……居酒屋や小レストランのこと
建物は松島パークホテルの雰囲気を残している
現在の松島海岸公園グリーン広場には、大正時代に宮城県が建てた「松島パークホテル」という宿泊施設がありました。
明治45年(1912)4月に起工し大正2年(1913)8月に開業しましたが、昭和44年(1969)3月の火災によって取り壊されました。
松島パークホテルの設計者は、のちに原爆ドームの設計に携わるチェコの建築家・ヤン・レッツェル氏。
大正ロマンあふれる和洋融合の外観が美しく、まるで貴賓館のような建物でした。
初代オーナーは「このパークホテルに遠く及びませんが、松島パークホテルの雰囲気を残したい」と思い、建てられたそうです。
では、ホテルの内部はいったいどんな感じなのでしょうか。さっそく、ご案内しましょう。