【なぜ】仙台初売り、どうして有名なの?
初売りとは、お店が1年の最初に商売をはじめることをいいます。
古くから日本では、1月2日を「事始め」とし、物事を始めるのに良い日としています。「書初め」や「初夢」なども1月2日といわれますし、「初売り」も世間一般に1月2日のイメージが強いですよね。
いまや正月の風物詩として全国各地で行われる初売りですが、1番有名なのは「宮城県仙台市」の初売りではないでしょうか。
正月のテレビでは、必ず仙台初売りの様子が放映され「今年も仙台の初売りは熱気がすごいですね~」なんて全国のお茶の間に実況中継されるほど。
ではなぜ、仙台初売りはこれほどまでに注目を集めるのでしょうか。
それは仙台初売りが、日本一本気で豪華だからです。
消費者庁も「仙台初売りのみ」特別に容認している
たとえば仙台初売りの代名詞的なお店、「お茶の井ヶ田(いげた)」。
こちらでは1万円以上の商品を購入すると、景品として「ご祝儀茶箱」が付いてきます。中には家電やお茶など、購入額を軽く上回る景品が入っていることで有名です。
本来、過大なおまけや特典をつける販売方法は「景品表示法」という法律で規制されています。
しかし「旧仙台藩地域(宮城県と岩手県の一部)」に限り、正月3日間だけは“特例”とし、豪華な景品をつける販売を認めているのです! そのため仙台初売りは、他県よりも豪華になっています。
特例が認められる理由として、仙台の初売りが「歴史ある商習慣に基づく」伝統行事であることが挙げられています。歴史ある商習慣については、次のページで詳しく紹介します。