仙台市縄文の森広場
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「仙台市縄文の森広場」で縄文時代に想いを馳せる

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作成:編集部

 

今から約4,000年前、本格的な稲作がはじまる弥生時代の前で、木の実を煮炊きする土器や正確に獲物を捕らえることができる弓矢が出現した「縄文時代」。

当時の暮らしぶりがわかる遺跡が、仙台市にあるのをご存じでしたか?

 

今回は縄文時代の遺跡を保存・公開をしている「仙台市縄文の森広場」を取材しました。野外にある縄文時代の復元住居やガイダンス施設など、見どころを紹介します。

仙台市縄文の森広場ってどんなところ?

仙台市縄文の森広場

仙台市中心部から車を南へ走らせること約25分、仙台市太白区山田地区にある「仙台市縄文の森広場」。

この施設は「山田上ノ台遺跡(やまだうえのだいいせき)」で発見された縄文時代の集落跡の保存と活用をするため、2006年(平成18)7月に開館しました。

復元された竪穴住居や貯蔵穴の遺構が見られる

仙台市縄文の森広場

仙台市縄文の森広場の野外エリアにあるのが、竪穴住居などを復元した「縄文ムラゾーン」と縄文畑などがある「広場ゾーン」。

周辺にはクリやコナラなどが植栽されているほか、住居周りに貯蔵穴や落とし穴、ゴミ捨て場などの遺構を表示し、縄文時代の集落や周囲の環境を復元しています。

縄文時代の人々の営みを残す「山田上ノ台遺跡」

仙台市縄文の森広場

山田上ノ台遺跡(やまだうえのだいいせき)は、1980年(昭和55)に宅地造成に伴う発掘調査によって発見されました。調査の結果「旧石器時代」「縄文時代」「平安時代」「江戸時代」に、生活の場所や墓地として使用された複合遺跡であることがわかったそうです。

仙台市縄文の森広場

発見された縄文時代の遺跡は、今から約4,000年前のものとされ縄文時代中期の終わり頃のもの。発掘調査で竪穴住居跡が38軒、貯蔵穴や落とし穴が380個以上、ゴミ捨て場が3か所以上発見され、仙台の代表的な縄文ムラであることがわかったそうです。

この発見がきっかけで遺跡を保存し活用を図ることとなり、「仙台市縄文の森広場」がつくられました。施設の管理・運営は、仙台市より指定された公益財団法人仙台市市民文化事業団が行っています。

 

また、「縄文の森広場」は「地底の森ミュージアム」の分館にあたります。「地底の森ミュージアム」の記事も併せてご覧ください。

では、さっそく仙台市縄文の森広場に行ってみましょう。まずは専用駐車場へ向かいます。

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