【松島・雄島へ行ってみた!】俗世と隔離された霊場の島

松島海岸駅から徒歩5分の場所にある、霊場・雄島。古来は僧たちの修行場でもあり、死者供養の霊場「奥州の高野」とも呼ばれていました。一方で江戸の俳人・松尾芭蕉も訪れるなど、歌枕の地という側面をもっています。今回はそんな雄島を徹底レポート!

アイキャッチ画像出典:撮影 筆者
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雄島(おじま)ってどんなところ?

雄島に刻まれた仏像

およそ260余りの島々がある松島の中から、今回紹介するのは陸地から歩いて渡れる雄島(おじま)。

 

古来より僧たちの修業場でもあり、死者供養の霊場であり、松尾芭蕉も訪れた歌枕の地としても知られています。

”松島”の地名発祥とされている島

雄島

また雄島は”松島”の地名発祥ともいわれており、その由来は見仏上人といわれる高僧にあります。

 

見仏上人は12年間、島から一歩も出ずに修業を続けさまざまな奇跡を起こしたと伝えられている超人。

 

その功績を称えられ、後鳥羽上皇から千本の松を送られたことから「千松島」と呼ばれました。そこからのちに辺り一帯を「松島」と呼ぶようになったというのです。

そんな雄島を探検したライターMarioが、雄島の魅力をご紹介します!

魅力① 「渡月橋」で悪縁を断つ

雄島 渡月橋

雄島は、観光客で賑わう海岸通りから南に徒歩15分くらいの距離なので、比較的アクセスしやすい場所。

 

島へはこの朱塗りの橋「渡月橋」を渡って入ります。この橋は、かつて僧たちが雄島に入る際に陸地の俗世との縁を切ったことから「悪縁を断つ橋」ともいわれています。

雄島にかかる渡月橋

ちなみに、松島には同じような朱色の橋があと2つ、福浦橋(出合橋)と、透かし橋(五大堂)があります。

 

渡月橋→福浦橋→透かし橋→円通院(縁を取り持つ寺院)

 

という順番で渡ると、良縁祈願に効果がある……? 良いご縁に恵まれたい方は、ぜひ実践してみてください。

魅力② 松島の絶景を撮影し放題!

松島湾と福浦橋

渡月橋を渡り、雄島へ上陸。道なりを歩きながら、ふと視線を横に向けると松島の絶景が……! 湾岸にそびえ立つ「五大堂」や先ほど紹介した「福浦橋」など、松島の名所をみることができます。

 

遊覧船とは違い移動しないので、写真も満足いくまで撮り放題です。

雄島からの眺望

こちらは湾岸に浮かぶ、亀島と鯨島。通称「双子島」と呼ばれています。遊覧船でも紹介される島ですが、こんなに間近で見られるのは雄島からのみ。

雄島から見る松島海岸

小さな島なので、およそ20分くらいで島を一周することができます。じっくり松島の景色を堪能してください。

魅力③ 雄島を物語る重要文化財「頼賢の碑」

頼賢の碑 説明文

島内には石碑が多くみられますが、最南端にある六角形の鞘堂には国の重要文化財にも指定されている「頼賢(らいけん)の碑」が納められています。

 

頼賢とは、雄島に22年間住んでいた僧の名前。一度も島から出ることはなくひたすら法華経を唱え、見仏上人の再来と称えられたそうです。

雄島 頼賢の碑

そんな賴賢の徳行を伝えるために、彼の没後に弟子達が建立したのが「頼賢の碑」。ただし、碑文は鞘堂の中に保管されているため、実物を見ることはできません。

雄島真珠稲荷大明神

他にも、渡月橋を越えたすぐ先にある「真珠稲荷」や雲居禅師の「座禅堂」など、雄島の歴史を感じさせる建築物がありますよ。

魅力④ 祈りが込められた神秘的な「岩窟群」

雄島 岩窟群

島内には写真のような岩窟がいたるところでみられ、中には当時の修行僧や巡礼者の手によって掘られた仏像や石塔が安置されています。

雄島 仏像

かつては108カ所ほどあったそうですが、現在確認できるのは50カ所だそう。岩窟群は瑞巌寺や円通院でもみられ、雄島が霊場であったことを改めて実感させられます。

基本情報

住所:〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島浪打浜24

アクセス:JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約6分(松島公園第5駐車場の近く)

魅力⑤ ちょっとした冒険気分……?

雄島 洞窟

なかにはこんな洞窟も! 通らなければ出入口に戻れないのでちょっとドキドキします……。

霊場でもあり景勝地でもある「雄島」

雄島 神社

松島湾にただずむひっそりと佇む雄島。現在では観光地としての側面が強くなっていますが、修行僧や巡礼者が足を運んだ霊場でもある神秘的な場所でもあります。

 

日本三景の松島ではなく、霊場の松島を実感できる貴重なスポットをお見逃しなく!

雄島 岩窟群
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Mario

宮城県塩釜在住・温泉とリゾートライフが大好きのアウトランダー。 愛犬マリー。