春のひと時に現れる、蔵王エコーライン「雪の壁」
写真のとおり巨大な雪の壁を、歩きながら鑑賞するイベントです。
え、こんなに雪が積もっていたの!?
という自然の驚異もさることながら、雪の回廊と青空のコントラストも美しい…。
冬季閉鎖中の蔵王エコーラインを歩く
この「雪の壁」が現れるのは、宮城県蔵王町と山形県上山市を結ぶ山岳道路「蔵王エコーライン」。
本来は積雪のため、例年11月上旬~4月下旬まで冬季閉鎖されています。
3月中旬頃から除雪車が入り、4月には雪の回廊が完成。マイカーの通行が解除される前に、期間限定で「雪の壁ウォーク」が開催されます。
※マイカー利用不可。事前予約必須。旅行会社が企画する指定のツアーに参加してください。
雪見・花見・温泉が楽しめる!
雪の壁をみられるところは他所にもありますが、同時に「桜景色」を楽しめるのは蔵王町の「雪の壁ウォーク」だけ!
麓では開花を迎えた「白石川堤一目千本桜」や「白石城の桜」がみられます。
また麓の蔵王町にある、「遠刈田温泉(とおがったおんせん)」も魅力の1つ。
信仰登山の基地、湯治場として400年以上の歴史をもち、足腰に効くといわれています。
雪の壁ウォークの見どころは?
見どころはなんといっても、雪の壁の高さ!
最高積雪地点で例年9mを記録しています。
9mというと、マンション3階くらいの高さですね。
そんな雪の回廊が続く、大黒天駐車場~縞の沢間の2kmを歩きます。
歩いて観賞できるのは、雪の壁ウォークのときだけ!
山岳ガイドの案内がつくほか、ウォーキング後にはホットスープのサービスもあります。
また歩いて鑑賞できるのは、「雪の壁ウォーク」期間中のみです。
エコーライン開通後も雪の壁が残っている場合もありますが、道路を歩きながらの観賞はできません。
雪の壁ウォークへの参加方法
雪の壁ウォークは、旅行会社が企画する「ツアーバス」のみでの参加となります。マイカーでの参加はできないため注意してください。
各バスツアーについては、下記の蔵王町観光物産協会のHPを確認してください。
雪の壁をあわせて訪ねたい「桜名所」
雪の壁ウォークが開催されている間、麓では桜が開花を迎えています。
雪景色と花見を同時に楽しめるのは、宮城蔵王だけです!
雪の壁ウォークとあわせて訪ねたい、2ヵ所の桜名所をご紹介します。
白石川堤一目千本桜 / 大河原町・柴田町
残雪のある蔵王連峰を背景に、白石川堤に咲き乱れる千本の桜並木。
日本さくら名所100選に数えられ、宮城を代表する桜名所です。
ソメイヨシノを中心に1,200本以上の桜が咲き、例年4月上旬~中旬にかけて見頃を迎えます。
徒歩圏内に「船岡城址公園」があり、そちらもさくら名所100選の1つです。
所在地:
宮城県大河原町大谷字町向
アクセス:
<電車>
JR東北本線「大河原駅」から徒歩約3分
<車>
東北自動車道 白石I.Cから約15分、もしくは村田ICから約20分
駐車場:
あり/有料
白石城の桜 / 白石市
仙台藩藩祖・伊達政宗公の重臣であり、天下人からも一目置かれた武将・片倉景綱公(小十郎)が城主をつとめた「白石城」。
一国一城を免れた数少ない城の一つで、明治維新までの260年余り片倉家の居城でした。
敷地内には200を超える桜が咲き誇り、白亜の城を華やかに彩ります。見ごろは4月上旬~中旬。
白石城桜まつりが開催され、夜間はライトアップも行われる予定です。
桜まつり開催期間:
2021年4月1日(木)~26日(月)
所在地:
宮城県白石市益岡町1‐16
開催場所:白石城本丸広場
アクセス:
<公共交通>JR東北本線「白石駅」より徒歩約10分
<車>東北自動車道 白石I.Cより車で約10分
駐車場:
あり/無料