そもそも「樹氷」とは?
「樹氷(じゅひょう)」とは、霧氷(むひょう)の一種とされています。
霧氷とは?
気温が氷点下のとき、大気中に含まれる水蒸気や0度以下でも凍らない過冷却の霧粒が、樹木などに付着してできる氷のことを「霧氷」といいます。
樹氷とは?
樹木に形成された霧氷の隙間に、多くの雪が取り込まれて固くなっていく。、という流れを繰り返すことで形成されたのが「樹氷」です。
成長した樹氷は「スノーモンスター(アイスモンスター)」と呼ばれ、人の2倍ほど大きく、高さ5mを超えるものもあるそうです。
国内で樹氷が見られるところは?
【青森県】八甲田山(はっこうださん)スキー場
【秋田県】森吉山 阿仁(あに)スキー場
【山形県】蔵王(ざおう)ロープウェイ
【宮城県】マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパーク
【長野県】横手山・渋峠(しぶとうげ)スキー場
【三重県】御在所(ございしょ)ロープウエイ
日本三大樹氷と呼ばれているのは、青森県の八甲田山、秋田県の森吉山、そして宮城県と山形県の蔵王。
なかでも蔵王の樹氷は日本最大級の規模を誇り、毎年TVで取り上げられるなど名所として知られています。
蔵王の樹氷は、宮城県と山形県で見られる
「蔵王」ってどこのこと?
蔵王(ざおう)とは、宮城県と山形県の県境を南北に連なる蔵王連峰のことです。「蔵王の樹氷」は両県で見ることができますが、アクセスはもちろん“見られる景色”も異なるため、ぜひ次のページから紹介する、2つの蔵王の違いを読んでみてください。
「蔵王」の樹氷シーズンは、12月下旬~3月上旬
平年並みの気候であれば、樹氷のシーズンは12月下旬~3月上旬まで。スノーモンスターが見られるのは、例年2月頃です。
3月になると気温が上昇し、樹氷が溶けて細くなってしまうため、最盛期(ベストシーズン)は1月下旬~2月下旬頃といえます。
何が違う?みやぎ蔵王と山形蔵王
【みやぎ蔵王】 | 【山形蔵王】 | |
アクセス | スキー場主催のツアー参加必須(事前予約) | スキー場のロープウェイを利用(予約不要) |
ライトアップ | なし | あり |
混雑 | 少ない | 激混み |
樹氷が見られる場所 | 人工物のない大自然の中 | 蔵王温泉スキー場内 |
麓の温泉 | 遠刈田温泉 | 蔵王温泉 |
みやぎ蔵王と山形蔵王の樹氷の行き方
■【みやぎ蔵王】の樹氷を見に行く
宮城県の蔵王町にある「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパーク」から雪上車ワイルドモンスター号に乗車し、樹氷原へ向かいます(要予約)。
公共交通機関を利用してのアクセスも可能です。
マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパーク(宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字倉石岳国有林内ゲレンデハウス)
電話番号:
0224-87-2610
アクセス:
【クルマの場合】
・仙台方面
東北道「仙台宮城」IC-東北道「村田」IC-県道25号線・遠刈田温泉-蔵王エコーライン-すみかわスノーパーク(約70分)
・東京方面
東北道「白石IC」-国道45号線・遠刈田・蔵王エコーライン方面-県道12号線-蔵王エコーライン-すみかわスノーパーク(約5時間)
【公共交通の場合】
・JR「仙台駅」東口より、バス「樹氷号(予約制)」に乗車-すみかわスノーパーク(約2時間)
・遠刈田温泉より無料送迎バス(予約制)に乗車-すみかわスノーパーク(約40分)
■【山形蔵王】の樹氷を見に行く
蔵王温泉内にある「蔵王山山麓駅」より蔵王ロープウェイに乗車し、「樹氷高原駅」で乗り継ぎ、「地蔵山頂駅」にある樹氷原へ向かいます。
公共交通機関を利用してのアクセスも可能です。
蔵王ロープウェイ(山形県山形市蔵王温泉229-3)
電話番号:023-694-9518
アクセス:
【クルマの場合】
・仙台方面
東北道「村田」JCT-山形道「山形蔵王」IC‐西蔵王高原ライン-蔵王温泉(約1時間20分)
・東京方面
東北道「福島」JCT-東北中央道「山形上山」IC-県道21号線-蔵王温泉(約4時間20分)
【公共交通の場合】
JR「山形駅」-山交バス 蔵王温泉・刈田山頂線に乗車-「蔵王温泉」バス停下車(約40分)
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次項からは、「みやぎ蔵王」と「山形蔵王」の違いについて詳しく解説していきます。