萬蔵稲荷神社の伝承
神社の名前にある「萬蔵(まんぞう)」ですが、これはある人物名に由来しています。
その人物は、熊谷萬蔵。馬方(馬に人や荷物を運ばせる仕事をする人)という仕事をしており、羽州街道の難所の1つである小坂峠(こさかとうげ)を中心に、往来する人々の手助けをしていたそうです。
ある日、小坂峠で馬方仕事をしていた萬蔵は、峠の頂上で旅に疲れた老僧に一食を求められます。萬蔵は老僧を馬に乗せ、自宅で心から老僧をもてなしました。
不思議な老僧から、馬三頭をもらう
ところが翌朝、部屋を見ると老僧の姿がありません。どうやら早朝に姿を消してしまったようです。萬蔵は老僧と出会った峠に向かいます。
峠にさしかかると馬のいななきが聞こえたので、よく見ると昨夜の老僧が立っていました。すると老僧は「私は稲荷神社の化身である。昨夜は殊勝な心掛けであった。」と礼をのべられ、萬蔵は老僧から馬3頭を与えられます。
賀良明貴稲荷を建立
萬蔵はこの馬を元手に、賀良明貴稲荷を建立。宮守として、数々の苦行難行を重ね修験者(山伏)の修行をしました。
修験道の聖地「出羽三山」は、萬蔵の業績を認め「大阿闍梨金剛院祐観」の院号を授与。その後、萬蔵は神仏信奉と社会奉仕に努め、1847年(弘化4)81歳で生涯を終えています。
萬蔵は即身仏に
萬蔵の遺言により、死後から3年3ヶ月後に萬蔵の墓が開かれます。現れたのは、萬蔵の即神仏(ミイラ)姿。
村人や信者たちは偉業をたたえ、萬蔵が守りつづけた賀良明貴稲荷様を、いつしか萬蔵の名前を含めて「萬蔵稲荷様」と呼び崇拝するようになりました。
ちなみに、萬蔵の即身仏は大正時代まで現存していましたが、持ち出し先で行方がわからなくなったそうです。
次は、ここからちょっと離れた白石駅チカの菓子店に行ってみましょう。
【萬蔵稲荷神社の基本情報】
住所:
宮城県白石市小原馬頭山6
アクセス:
【公共機関の場合】
JR東日本・東北本線「藤田」駅-タクシーで約15分
【クルマの場合】
東北道「国見」ICより約15分
駐車場:
無料/30~40台
シュークリームが絶品!白石の「やなぎや菓子店」に寄っていこう
「やなぎや菓子店」は、萬蔵稲荷神社から車で約30分。白石駅からは、徒歩で8分のところに店を構えています。白石に来たらぜひ食べていただいきたい!筆者オススメの「絶品シュークリーム」を紹介します。
シュークリームは全6種類
やなぎや菓子店のシュークリームは「カスタード」「ずんだ」「抹茶」「黒ごま」「チーズ」「チョコ」の全部で6種類あります。
筆者は今回カスタードを2個と他各1個づつ購入。
どれも美味しいのですが、個人的なイチオシは「カスタードシュークリーム」ですね。シュー生地がやわらかく、ぎっしり詰まった濃厚カスタードが絶品です。ぜひ一度お試しあれ!
菓子パンも売ってます
やなぎや菓子店では菓子パンも販売しています。上記写真は「あんパン」と「クリームパン」。
どちらも、ずっしりと重く食べごたえバツグンです。パンは製造休業日がありますので、公式ウェブサイトでご確認ください。
ネット販売も
シュークリームは、YAHOO!ショッピングでも購入可能です。
住所:
宮城県白石市長町9
アクセス:
【公共機関の場合】
JR東日本・東北本線「白石」駅-徒歩約8分
【クルマの場合】
東北道「白石」ICより約10分
駐車場:
なし
近隣の有料駐車場をご利用ください。
神秘的な萬蔵稲荷神社へ
参道につらなる100基を超える朱塗りの鳥居。中をくぐると不思議な雰囲気に包まれます。そんな神秘的なパワースポット「萬蔵稲荷神社」に、あなたも足を運んでみませんか。