こちらが入口のようです。手書き看板が手づくり感があっていいですね。
木をうまく利用してつくられた「田んぼアート展望台」。高さは約14mあるそうです。下からみると迫力があります。
けっこう急な階段なので、しっかり手すりにつかまって上りましょう。
テーマは「プライドと夢~その挑戦は記憶に残った~」
おお~! やっと全体像がつかめました。こちらが展望台から見る「西根田んぼアート」です。
絵柄は、去年に引き続きフィギュアスケートの羽生結弦選手。テーマは「プライドと夢~その挑戦は記憶に残った~」です。羽生選手のこれまでの活躍を思い起こさせるテーマですね。1つずつ見てみましょう。
左側の絵柄は、ショートプログラムで披露したクラシック曲『序奏とロンド・カプリチオーソ』でのポーズです。
中央の絵柄は、フリープログラム『天と地と』でのポーズ。
右側の羽根の絵柄は、羽生選手が親しみを持つ「羽根」のモチーフだそうです。どちらの絵柄も羽生選手の躍動感をうまく表現されていて素晴らしい仕上がりになっていました。
ここで一旦、展望台を下りて直売所へ行ってみましょう。
田んぼアートふれあい直売所
展望台から道なりにまっすぐ進むと、大きく「田んぼアートふれあい直売所」と書かれたテントが見えてきます。何やらこちらに手を振っている方が……。
留守番のかかしが手を振っていました。残念ながら本日は休業日。直売所の営業日は、水、土、日曜日だそうです。
「西根田んぼアート」の設計図やパネルが展示されているので、なかに入って見てみましょう。
田んぼアートって、どうやってつくるの?
田んぼアートは全国各地で行われていますが、いったいどうやってつくられているのでしょうか。
ざっくりと順に説明しますね。
①デザインを決めて設計図作成
まず、田んぼアートのデザインを決めてから、プロの測量士が設計図を書き起こします。
②山形米つや姫の田植え
田んぼアートの基本となる山形米つや姫の苗を田んぼに植え付ける田植え作業の開始です。
③田んぼに杭を打つ
田植え終了後、設計図に書かれた番号通り田んぼに杭を打っていきます。
こちらが実際に使用された杭で、その数は約1,600本。2日間かけて田んぼに杭を打ったそうです。
④杭を打った部分の苗を抜き取る
杭を打った文字や絵柄部分に、初めに植えたつや姫の苗を抜き取ります。
⑤抜き取った後に違う苗を植え付ける
文字や絵柄の色に合わせた苗を、抜き取った部分に手で植え付けします。その後、打ち込んだ杭を抜いて終了です。
「西根田んぼアート」に使用されている品種
「西根田んぼアート」では全部で10種類の品種が使われています。メインで食用の「つや姫」をはじめ、観賞用米「白穂波」「紫穂波」「赤穂波」「緑大黒」「黄大黒」「紫大黒」の6種類のほか、古代米「あかねあそび」「ゆきあそび」「べにあそび」の3種類。
上記写真のところ、田んぼアート左側の手前に使用された苗を見ることができます。それぞれ色が違う品種なので、うまく組み合わせてアート作品にしているそうです。
「西根田んぼアート事務局」の公式Facebookで田植えの様子や動画などが公開されているので、気になる方はぜひご覧ください。