見た目で決めるのは危険なモバイルバッテリー
旅行に欠かせない必需品の1つ、モバイルバッテリー。
スマートフォン充電するというシンプルな機能だけに、あまり考えずに「これ軽そう!」という見た目で選んでいませんか?
モバイルバッテリー選びで、1番重要なのは「容量」です。
容量を間違えてしまうと、「フル充電できなかった!」「1回しか充電できなかった!」という事態になります。
これだけは押さえておこう!「バッテリーの容量」について
市販のモバイルバッテリーを探していると「10,000mAhの⼤容量を搭載したモバイルバッテリー」とうたう文言を見かけませんでしたか?
この「mAh(ミリ・アンペア・アワー)」というのは、バッテリーの容量を表しています。もっと厳密にいうと、1時間に放電する電気量の単位です。
このmAhを分解すると……
・m(ミリ)→1000分の1
・A(アンペア)→放電時の電流
・h(アワー)→1時間
となります。
なので例えば10,000mAhとは、10Aの電流を1時間に流すことができる容量、ということになります。
つまりmAhの数が大きいほど、バッテリーにためる電気の量が大きく、1度に充電できる量が多いというわけです。
充電する端末(スマートフォン・iPadなど)の容量を知ろう!
「モバイルバッテリーで端末(スマホ・iPadなど)を何回充電できるのか?」は、モバイルバッテリーと端末の容量で決まります。
iPhone12を例に考えてみましょう。
iPhone12のバッテリー容量は、2,815mAh。
なのでiPhone12を0から100%フル充電させるには、2,815mAh以上のバッテリー容量をもつモバイルバッテリーが必要になります。
しかし実際は充電時にロスが生じるため、モバイルバッテリーの容量は記載の6~7割程度の容量になります。そのためバッテリー容量が3,000mAhのモバイルバッテリーだと、実際は1,800~2,100mAhほどの充電量しかない、という可能性があるのです。
そのロスを考えると、iPhone12の場合は5,000mAh以上のバッテリー容量をもつモバイルバッテリーであれば、約1回分フル充電できるということになります。
【iPhoneシリーズのバッテリー容量】
iPhone SE 3(第3世代・2022年) | 2,018mAh |
iPhone13 Pro Max | 4,352mAh |
iPhone 13 Pro | 3,095mAh |
iPhone13 | 3,227mAh |
iPhone 13 mini | 2,406mAh |
iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh |
iPhone 12 Pro | 2,815mAh |
iPhone12 | 2,815mAh |
iPhone 12 mini | 2,227mAh |
iPhone SE(第2世代・2020年) | 1,812mAh |
iPhone 11 Pro Max | 3,969mAh |
iPhone 11 Pro | 3046mAh |
iPhone 11 | 3,110mAh |
iPhone XR | 2,942mAh |
iPhone XS Max | 3,174mAh |
iPhone XS | 2,658mAh |
iPhone X | 2,716mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691mAh |
iPhone 8 | 1,821mAh |
最新のAndroid(TM)のバッテリーは、Xperiaシリーズが4,000~5,000mAh、Galaxyシリーズは3,700~5,000mAh、Google Pixelは3,000~4,800mAhほど。
最新のiPhone13の場合、5,000mAhの容量をもつモバイルバッテリーでもフル充電が1回未満となるため、使用頻度によっては10,000mAhくらいのモバイルバッテリーを選ぶといいでしょう。
モバイルバッテリーを選ぶ前に、自身が利用している端末(スマートフォン・iPadなど)のバッテリー容量がどれくらいなのか、必ず確認しておくことが大切です。
iPhoneなどのスマートフォンなら「最低5,000mAh~10,000mAhくらい」の軽量モバイルバッテリーがおすすめ
iPhoneやXperiaなど一般的なスマートフォンの場合、5,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーを選べば、約1回分フル充電できます。
しかしバッテリー容量が5,000mAhだとしても、実際に仕えるのは6~7割程度なので、外出時にゲームや動画を見るなど使用頻度が多い場合、5,000mAhでは心もとない容量です。ヘビーな使い方をする場合、10,000mAhくらいあれば充電できないリスクはなくなるでしょう。
もちろん容量が大きければ大きいほど、スマートフォンを何回も充電できるため、心配な方は容量が大きいモバイルバッテリーを選んでおくと安心です。
ただしモバイルバッテリーの容量の大きさは、重量に比例します。バッテリーの容量の数字が大きくなるにつれて本体も重くなり、旅行用モバイルバッテリーとして不向きです。
そこで今回は、旅行用に最適な「軽量」でかつ「容量」があるモバイルバッテリーを紹介します。
主にスマートフォン充電のモバイルバッテリーを探している方におすすめです。
【スマートフォン向け】重量200g以下のモバイルバッテリー10選
旅先に便利なスマートフォン充電用モバイルバッテリーを、楽天・AmazonをはじめとするECサイトのランキングを参考にピックアップしました。
・バッテリー容量5,000mAh以上~
・重量200g以下(缶コーヒくらいの重量)
・iPhoneなどのスマートフォン向けのモバイルバッテリー
① Anker(アンカー)「PowerCore 10000」
モバイルバッテリーメーカー「Anker」のロングセラー製品。Amazonの「携帯電話・スマートフォン用モバイルバッテリー」売れ筋ランキングでも常にTOP3入りするほど、人気のモバイルバッテリーです。
クレジットカードほどのサイズで、重さは約180gと缶コーヒと同じくらい。持ち運びが苦にならない重さです。
モバイルバッテリーと充電したい端末をつなぐ出力ポートは、USB-Aが1つ。
バッテリーは大容量の10,000mAhあり、スマートフォン約2回分の充電ができます。
さらに、接続機器を自動で検出して最適な電流で最速の充電を行うメーカー独自の技術が使われており、フルスピード充電が可能です。
旅行用モバイルバッテリーとして、これ以上ない最適な相棒になるでしょう。
バッテリーの容量: | 10,000mAh |
重量: | 約180g |
サイズ: | 約92 x 60 x 22mm |
出力(スマホを充電する速度): | 5V 2.4A |
ポート数: | 1 |
充電可能回数 | 約2回 |