国指定の天然記念物「小原の材木岩」
「小原の材木岩(おばらのざいもくいわ)」は、東北自動車道 白石I.Cから車で30分ほど。
白石市と七ヶ宿町の境目に「七ヶ宿ダム」の下流沿いにあります。
「材木岩」とは何なのか?
材木岩の誕生は、何百万年前という太古のこと。
地表近くにマグマが噴出し、長い時間をかけて冷え固まることで形成された火山岩。それが「材木岩」です。
材木岩の幅は、約100m、高さは約65m(20階前後のマンションぐらい)。
巨大な一枚岩のような景観は、見物客を圧倒させます。
材木岩という名前は、木材が並んだようにみえる断面から名付けられました。
この断面は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる割れ目です。
マグマが冷え固まる際、温度の低下とともに溶岩の体積が収縮し、表面にヒビが入ります。
ヒビに沿うように縦に割れ目が入り、火山岩の断面が柱状にみえるのです。
小原の材木岩の場合、柱状になった岩の高さが65メートルほどあり、それが100メートルほど横にずらりと並んでいます。
割れ目(柱状節理)は、正六角形や正五角形などの規則正しい形をしているのがほとんど。
兵庫県の玄武洞や福井県の東尋坊などが有名ですね。