北山五山とは?
慶長6年(1601)の仙台開府の際、伊達政宗公により創建された5つの※臨済宗の寺院を総称した呼び名です。
5つの寺院は、旧仙台城下町(現在の仙台市青葉区)の北に位置する、北山丘陵の東西に配置されました。
※臨済宗…鎌倉仏教の1つ。座禅によって悟りを開くことが、浄土へつながるという教え。鎌倉幕府に保護され、武家社会に広く浸透していった。
仙台城下を守る役割を担った
寺院が北山に配置された理由は、仙台城の※鬼門封じと奥州街道と根白石街道の※関門として、仙台城下を守るためだと考えられています。
※鬼門(きもん)…鬼(邪気)が出入りする方角。北東の方角で十二支でいう丑と寅の間の艮(うしとら)の方角のこと。
※関門(かんもん)…関所(交通の要所に設置された検問のための施設)の門。
北山五山と呼ばれる5つの寺院
政宗公は以下の5つの寺院を創建し、仙台城下の五山としました。
北山五山
・資福寺(しふくじ)
・覚範寺(かくはんじ)
・東昌寺(とうしょうじ)
・光明寺(こうみょうじ)
・満勝寺(まんしょうじ)
※満勝寺は北山から移り、現在は青葉区柏木にあります。
北山五山(きたやまござん)は、「伊達五山(だてござん)」が北山に移されてから付けられた名称です。
では北山に移される前の「伊達五山」とは、いったい「どこ」あったのでしょうか?
まずは伊達五山について、さらっと紹介します。