④ 親子で遊べる「ジュニパーク岩沼(岩沼海浜緑地)南ブロック」
「千年希望の丘交流センター」から車で南下すること約7分。「ジュニパーク岩沼(岩沼海浜緑地)」の南ブロックに到着です。近くには千年希望の丘第6号丘と第7号丘があります。
ジュニパーク岩沼?岩沼海浜緑地?どっち?……と名称が混乱するので、ご説明しましょう。
ここはもともと宮城県が管理する「岩沼海浜緑地」という名称の公園で、南ブロックと北ブロックの2カ所に公園があります。
以前から、宮城県は新たな財源の確保とともに、事業者の企業PRなどの場の提供を図るため施設命名権(ネーミングライツ)を導入していました。
そこで仙台放送が宮城県とネーミングライツ契約を結び、岩沼海浜緑地の命名権を取得します。契約期間は、平成29年(2017)12月1日から令和5年(2023)3月31日まで。
そして仙台放送は、岩沼海浜緑地の2カ所をマスコットキャラクターの「ジュニ」と公園の「パーク」を合わせて「ジュニパーク岩沼・南ブロック」、「ジュニパーク岩沼・北ブロック」と命名。
愛称は「仙台放送ジュニパーク岩沼」で、略称が「ジュニパーク岩沼」です。
しかしながら、「ジュニパーク岩沼」の名称は、今のところ期間限定のもの。2023年以降今の名称を継続するのか、もしくは「岩沼海浜緑地」と元に戻るのかは現在分かりません。
他の事業者名になるという可能性もありますね。しばし見守っていきたいと思います。
ジュニパーク岩沼(岩沼海浜緑地)南ブロックの公園内は、主に芝生広場と築山、バーベキュー広場と3つの施設に分かれています。
芝生広場
親子連れに人気の芝生広場。ネットトランポリン、ターザンロープなど多彩な遊具がそろい、近くに公衆トイレもあるので安心して楽しめます。
築山エリア
築山エリアは、展望台、ローラーすべり台が、バーベキュー広場があります。
ローラーすべり台
頂上の展望台部分にある、長さ約30mある一直線のローラーすべり台。ここからのすべりは迫力満点で、子供たちに大人気!
バーベキュー広場
バーベキュー広場にあるのが炊事棟、四阿、ベンチ、管理事務所。すべり台の先の中央にみえる茶色の建物が炊事棟で、右手の白い建物が管理事務所です。左手の貞山運河が一直線にみえますね。
4月~11月は火気使用期間となっており、バーベキューや芋煮会ができます(バーベキュー広場のみ)。使用料は無料ですが、当日管理事務所窓口で申し込みが必要となります。詳しくは公式HPの「公園施設案内」をご確認ください。
所在地:
〒989-2423 岩沼市押分字須加原
開園時間:
[4月~9月] 8:00~18:00
[10月~3月] 8:00~17:00
休園日:
火曜日(祝日の場合には翌日)
12月29日~1月3日
アクセス:
<電車>
仙台空港アクセス線「仙台空港駅」より徒歩約37分
<車>
仙台東部道路 岩沼I.Cより約5分
駐車場:
無料/204台(バス8台、普通車204台、身障者専用4台)
⑤ ふれあって癒される「いわぬまひつじ村」
最後にご紹介するのは、ジュニパーク岩沼(岩沼海浜緑地)南ブロックから車で2分のところにある「いわぬまひつじ村」です。
この地は、もともと二野倉(にのくら)という集落があり、多くの人々が生活していました。
ところが、東日本大震災の大津波で集落は壊滅。建物は全て解体され、荒れ果てた地となってしまいます。
そこに除草目的として、2015年に2頭の羊を放牧。羊たちは雑草をひたすら食べ続けました。すると荒れていた土地が、きれいな草地へと変わっていったそうです。
その後、2017年に名称の募集をして「いわぬまひつじ村」と決まり、現在にいたります。
専用駐車場
受付の向かい側に専用駐車場があります。
入口で入場受付
こちらから中に入ると係の方から受付用紙を渡されます。記入してから入りましょう。入場料は無料です。
ひつじたちにエサやり体験ができる
入口を進むと右手にエサが売られていました。カエルの口に100円入れてカップとスコップを受け取ります。
ひつじ村の牧場内へ
入場してまず目を引くのが、こちらの掲示板と記念撮影スポット。
掲示板の横にいる3頭の羊が、ジッ~と筆者をみつめてきます。
土日は午前中に羊のブレックファーストタイム、午後に羊のおやつタイムや羊のレースといったイベント開催されるようです。最新情報は公式ツイッターをご確認ください(公式HPからみられます)。
ひつじ村には全部で31頭の羊がいるそうです。右の羊の名前は「まさむね」でした。
広大な牧場で羊たちは、のんびりと元気に草を食べていました。羊は、牛や山羊と同じように胃袋が4つもあるそうです。
いわぬまひつじ村には、自由に利用できる休憩場所や農園スペースがあり、羊毛をつかった手作り体験、収穫祭などが行われるそうです。
また毎週日曜日にはひつじ村の市が開催され、さまざまな出店が並びます。
有料のドッグランもあるので、ワンちゃんも遊べますよ!
所在地:
〒989-2423 岩沼市押分須加原61
羊がいる時間:
10:00~16:00
12月~1月末は15:00まで
羊がいない日:
大雨の日
入場料:
無料
休業日:
年中無休
アクセス:
<電車>
JR東北本線、常磐線「岩沼駅」からタクシーで約14分
<バス>
市民バス「岩沼駅東口」から東西線「玉浦小学校前」で下車し徒歩約20分
<車>
仙台東部道路「岩沼I.C」から約7分
駐車場:
無料/50台
三万石の城下町としても栄えた岩沼市
最後にご紹介するのは、岩沼市の歴史。江戸時代の岩沼市には、仙台藩の支藩として「岩沼藩(いわぬまはん)」がありました。
支藩とは、藩主家の一族が、家督相続の権利の無い者に所領を分与し、新たに成立させた藩のことです。岩沼藩を成立させたのは、伊達政宗の孫である田村宗良(たむら むなよし)でした。
岩沼藩が存在したのは、わずか20年
田村氏は福島三春の戦国大名であり、伊達政宗公の正室・愛姫(めごひめ)の実家でもあります。しかし戦国時代後期の豊臣秀吉による奥州仕置で、大名としての田村氏は滅亡してました。
愛姫は孫の宗良に、田村家の再興してほしいと遺言を残します。宗良は祖母の遺言に従い、田村家を継いだのです。
その後、幼くして仙台藩4代目藩主となった亀千代(のちの伊達綱村)の後継人となり、3万石を治める外様大名となりました。
しかし2代目藩主・宗永(むねなが)の時代に、岩沼から一関に移封(領地が移ること)されることになり、延宝9年(1681年)に岩沼藩は廃藩。
およそ400年続いた江戸時代で、岩沼藩が存在したのは約20年という短い間でした。
仙台に来たらぜひ岩沼市へ!
今回ご紹介したのは岩沼市内で、比較的近いところにある5つの代表的な観光地。
取材を終えて、現在は千年希望の丘や各公園が美しく整備されていることがわかりました。
また、岩手県、宮城県、福島県の被災地3県を舞台にしたアニメ作品を発表するというプロジェクトが始まっています。宮城県のアニメは、岩沼市を舞台にした高校生男子新体操部の青春ストーリーを描く「バクテン!!」で、2021年4月よりフジテレビ系で放送を開始しました。
そんな今話題の岩沼市にあなたも足を運んでみませんか。
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