多目的広場
公園内に入ると、まず目に飛び込んでくるのがこの小高い丘。思わず両手をあげて、背伸びをしたくなるような風景です。手入れの行き届いた芝生で、多目的広場となっています。
取材は平日ですが、親子でボール遊びをしている方や、丘の上で談笑している方、カメラマンなど、さまざまな人が過ごされていました。
そのまま丘のてっぺんまで進んでみましょう!
三共堤
丘を上がると「三共堤」がみえました。この堤は江戸時代中期、高砂地区の農業用水の確保のため、およそ1万人が協力して造り上げたといわれています。
次は三共堤の右手に進み、ウォーキングコースの西周遊コースへ向かいます。
西周遊コース(全長約1,7km)
西周遊コースは全長約1,7km、泉区にある「上谷刈入口側」から青葉区側の「水の森市民センター」入口までのコースです。
散策路には【A】~【M】の標識が付き、写真上のマップと見比べてみると現在位置がわかります。
また3つに区切られており、「こならの道」「すずたけの道」「えごのきの道」という名前が付いています。
こちらは西周遊コース入口のA地点。コースの半分が未整備の山道で、適度なアップダウンがありトレッキングも楽しめますよ。
アカマツ、コナラの雑木林、もみの自然林、スギやヒノキの人工林など、多様な木々が群生しています。
コースの後半地点には、天然氷を夏まで貯蔵していた「氷室跡(ひむろあと)」があります。
昔はこの辺りも氷点下10度まで気温が下がり、堤には分厚い氷が張っていたとか。その氷を切り出し、氷室に保管していたようです。
大正初め~昭和10年頃まで利用され、氷室で保存した氷は街の氷水屋、市場、病院などへ出荷されたそう。
秀衡街道(東周遊コースの一部)
西周遊コースの反対側には、全長約1.5kmの東周遊コース(かすみざくらの道)があります。
東周遊コースは、岩手の平泉に続く秀衡街道(ひでひらかいどう)の一部です。
秀衡街道とは、かつて源義経が平泉を目指した道ともいわれている古道で、「水の森市民センター」から三井堤の東側の尾根沿いを通り、丸田沢橋のたもとまで続いています。
公園内では、たびたび熊(ツキノワグマ)の目撃が公表されています。
仙台市のHPで「ツキノワグマ対策」について紹介されているので、お出かけ前にご確認ください!
次にご案内するのが丸田沢堤。公園内にあるもう1つの堤です。
丸田沢堤
丸田沢堤は、北西の長命ケ丘方面から流れ下っていく七北田水系の高柳川をせき止めてつくられました。
公園の冬の風物詩として知られているのが、丸田沢堤の白鳥です。遠くシベリアからやってくる白鳥の姿がみられ、バードウォッチングを楽しむ方が多く訪れます。
次に公園内にあるキャンプ場に行ってみましょう。
水の森公園キャンプ場
水の森公園キャンプ場は、丸田沢堤と駐車場の中間地点に位置し緑豊かな自然環境に恵まれたキャンプ場です。
何と言っても宿泊・デイキャンプともに、1区画につき1泊500円というリーズナブルさ!
管理棟、炊事棟、シャワー棟といった、基本的な設備は揃っており、キャンプデビューの方も利用しやすいと思います。
散策がてら、キャンプ場の設備・様子をご紹介します。