② 船岡城址公園
白石川堤一目千本桜のほど近くある、船岡城址公園(ふなおかじょうしこうえん)。
標高135mほどの小高い丘陵にあり、明治維新までは柴田氏が居城した館跡であることからその名が付きました。
山頂には船岡平和観音像と、小説※『樅ノ木(もみのき)は残った』のモデルになった樅ノ木がそびえています。
園内には1,300本あまりのソメイヨシノが咲き誇り、山全体が桜色に染まる景色は圧巻のひと言。
白石川堤一目千本桜と同様「さくら名所100選」に選ばれています。見頃は毎年4月上旬から中旬ころ。
※『樅ノ木(もみのき)は残った』……山本周五郎の歴史小説。江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こったお家騒動「伊達騒動」を題材にしている。
山頂から眺められる絶景
山頂へは徒歩で向かう道もありますが、オススメなのは船岡城址公園駐車場からでているスロープカー(斜面走行モノレール)です。
頂上までの約300mは、写真上のような”桜のトンネル”となっています。
さくらまつり期間中は毎日運航しており、片道250円です。
<船岡城址公園駐車場の基本情報>
所在地:
宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-23
見頃:
4月上旬~下旬
桜まつり:
2022年は開催中止
アクセス:
JR「船岡駅」から徒歩約15分
駐車場:
しばたの郷土館・船岡城址公園駐車場(300台/500円)
③ 白石城(益岡公園)の桜
白石城(しろいしじょう)は白石市の中心部にあり、伊達家の重臣・片倉氏の居城として有名なお城です。
白石城一帯は「益岡公園・本丸広場」となっており、毎年およそ300本の桜が花咲きます。
ピンク色の可愛らしい桜と白亜の白石城との共演は、まさに絵になる風景。
例年の見頃は、4月上旬~4月中旬。
開花期間中は「白石城桜まつり」が催され、多くの観光客でにぎわいます。
白石城のライトアップと夜桜
また桜まつり期間中は、白石城のライトアップを実施。ぼんぼりが立ち並び、日が沈むと幽玄な明かりを灯します。
ライトアップは日没から夜22時まで実施予定。
<白石城の基本情報>
所在地:
宮城県白石市益岡町1-16
見頃:
4月上旬~4月中旬
桜まつり:
白石城桜まつり(2022年4月1日(金)~25日(月))
アクセス:
・東北自動車道 白石I.Cより車で約10分
・JR東北本線「白石駅」より徒歩約10分
駐車場:
あり(200台/無料)
④ 沢端川の桜
沢端川(さわばたがわ)は、かつて白石城の外堀の一部でした。
そのため川沿いには武家屋敷が残っており、後小路(うしろこうじ)と呼ばれています。
夜になると川岸の桜がライトアップされるので、夜桜見物もできますよ。
「片倉家中武家屋敷」も必見!
花見と一緒に訪ねて欲しいのが、後小路にある「片倉家中部屋敷」。
※片倉氏の家臣小関家の屋敷で、その歴史は260年余り。平成3年に市に母屋・門・塀が寄贈されてから、創建当時の姿に復元されました。
※片倉氏……伊達家の家臣
屋敷内と庭を見学できます(入館料200円)。素朴で質素な中級武士の暮らしが垣間みえる、風情ある建築物です。
平成5年に、宮城県指定文化財に指定されています。
<沢端川の基本情報>
所在地:
宮城県白石市沢端町
見頃:
4月中旬
アクセス:
JR東北本線「白石駅」より徒歩約10分
駐車場:
白石城(益岡公園)同様、城下広場駐車場を利用してください
⑤ 常林寺の桜
白石城からほど近くにある、常林寺(正式名称は白石山常林寺(はくせきざんじょうりんじ))。
開山は正中2年(1325)と歴史も古く、※片倉景綱が白石を治めていた時に現在の地へ移ったそうです。
常林寺は「エドヒガンザクラ(白石市指定天然記念物)」の名所としても有名で、山門を入ってすぐの右手に植わっています。
樹高は8メートル、幹周は2メートル55センチの立派な桜で、東北の桜前線に先駆けて宮城県内でもいち早く開花します。
※片倉景綱(小十郎)……伊達政宗の片腕ともいわれる家臣。
<常林寺の基本情報>
所在地:
宮城県白石市南町1丁目7-35
見頃:
3月下旬~4月上旬
アクセス:
東北本線「白石駅」より徒歩約15分
駐車場:
白石城(益岡公園)同様、城下広場駐車場を利用してください
⑥ 斎川 旧奥州街道
白石市には、旧奥州街道57番目の宿場町であった斎川(さいかわ)宿があります。
街道沿いには今なお古い町並みや屋敷や、明治天皇が休憩した検断屋敷なども残されており、宿場町の面影を感じられる場所です。
そんな斎川の町並みを通り抜け、坂上田村麻呂を祀った「田村神社」へ向かう途中にあるのが、斎川宿の桜並木。
街道の両側に植えられた桜は枝ぶりも見事で、美しい桜の回廊が続いています。
見頃は4月中旬ころ。
地図は「田村神社」。