知られざる紅葉名所「長老湖」について
「長老湖(ちょうろうこ)」があるのは、宮城県の南西部に位置する七ヶ宿町(しちかしゅくまち)。
江戸時代には山中七ヶ宿街道(やまなかしちかしゅくかいどう)が通り、奥州の大名が参勤交代で利用しました。
街道には七つの宿が建ち、町名の由来となっています。
紅葉の見ごろは、10月中旬~11月上旬
長老湖があるのは七ヶ宿町の北東部、白石市との境目近くです。
蔵王連峰の一角である不忘山(ふぼうさん)の麓にあり、標高約500mに位置しています。
縦に長細い形をした湖で、一周およそ2km。
周囲にはブナ、ナラ、カエデの木々が生い茂り、秋は錦秋の絨毯が敷かれた絵本のような景色がみられます。
紅葉の見ごろは、10月中旬~11月上旬。
湖畔を一周する散策路が整備されており、東北一大きな吊り橋がかかる「横川渓谷」へ行けます(渓谷については記事後半で)。
シーズン中も混雑しない穴場
オンシーズンには売店や貸しボートも営業しており、湖上から紅葉狩りを楽しめます。
湖の透明度は高く、水中に光る魚影がみられることも。
また条件とタイミングがあえば、湖面に映しだされた紅葉の山容をみられフォトジェニックな1枚を狙えますよ。
県内にある紅葉名所のなかでも、ほかに引けを取らない絶景だと筆者は思っておりますが、あまり認知されておらずシーズン中でもそれほど混雑はしません。
長老湖の楽しみ方
ボートに乗り景色を眺めながらのんびりと過ごす、横川渓谷の遊歩道を歩き自然鑑賞を楽しむ……など、長老湖での過ごし方をご紹介します。