榴岡公園に出かけよう!
宮城県の公園を紹介する「公園シリーズ」。今回は仙台市の榴岡公園(つつじがおかこうえん)を訪ねました。
筆者が訪ねたのは桜シーズン真っ只中の2022年4月11日。仙台の桜の名所として知られる榴岡公園は、いったいどんな公園なのでしょうか。
桜の様子や、公園内の見どころスポットを紹介します。
\日本の桜絶景を訪ねる/
榴岡公園ってどんなところ?
仙台市宮城野区の丘陵地に位置する「榴岡公園」。仙台市が管理する都市公園で、1902年(明治35)に開園しました。
日本の都市公園100選に選ばれた、仙台を代表する都市公園の1つ。公園の面積は11.2ヘクタールと、およそ東京ドームに換算すると約2.4個分の広さになります。
公園から徒歩2分のところにJR仙石線「榴ヶ岡」駅があるため「榴ヶ岡公園」と間違われやすいのですが、公園の正式名称は「榴岡公園」です。
榴岡は歌枕の地
公園名は当初、中心部の東側にあたることから「東公園」と呼ばれていましたが「榴岡公園」という名称が定着して、現在にいたってます。
この地(つつじが岡)は、古くから歌枕として詠まれた地名で、古今和歌六帖(こきんわかろくじょう)や夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)に歌が残されています。
また、後世に書かれた文献には「仙台藩初代藩主・伊達政宗が岩出山城から仙台に移る際、石巻市(日和山)と榴岡も仙台城築城の候補だった」と記されています。
桜の名所「榴岡公園」
西公園とともに桜の名所として知られている「榴岡公園」。では、なぜ桜の名所といわれるのでしょうか。
その起源は江戸時代の1695年(元禄8)、仙台藩4代藩主・伊達綱村が生母を供養するために釈迦堂を建てたのが始まり。
釈迦堂の隣接地に馬場などを整備され、さらに京都からシダレザクラやマツ、カエデなど1,000本余りを取り寄せて植樹。綱村公は緑豊かな「桜の馬場」として民衆に開放したのです。それ以来、榴岡は当時から桜の名所として人々に親しまれてきました。
それでは、さっそく桜を見に行ってみましょう。