日本三景「松島」、上から見るか、船上から見るか
宮城県を代表する景勝地「松島(まつしま)」。京都の「天橋立」、広島の「宮島」と並ぶ、日本三景の一つですね。
そもそも、松島ってどこのこと?
そもそも「松島」とは、一体どこを指しているのかご存知でしょうか?
松島とは、松島湾に浮かぶ260余りの島々と辺り一帯の景観のこと。
つまり松島湾に浮かぶ島々や、沿岸部も含めて「松島」といいます。
松島観光といえば、遊覧船に乗り松島湾を航行しながら島景色を観賞する、というのが一般的です。
しかし! 通な旅人は絶対に「松島四大観(まつしましだいかん)」を見逃しません。
祥伝社 日本三景の謎 天橋立、宮島、松島ー知られざる日本史の真実
天橋立のかぐや姫伝説、宮島に伝わる清盛の祟り、松島の独眼竜の「隠し砦」etc.日本三景に潜む謎を明かす。
序章 日本三景の知られざる真実(一直線に並ぶ古代軍事拠点)/第1章 天橋立とおとぎ話伝説(渡来人の玄関口/聖徳太子と鬼退治/秦氏とかぐや姫伝説 ほか)/第2章 武将たちに愛された宮島(厳島神社とキリシタン/月と宮島)/第3章 松島と独眼竜(東北随一の絶景/塩竃神社の謎/松島と奥松島地区 ほか)
発売日 | 2010年10月 |
---|---|
著者/編集 | 宮元健次 |
発行形態 | 文庫 |
ページ数 | 252p |
松島四大観とは?
松島四大観とは、松島湾を東西南北に囲む4つの展望スポットのこと。
①【東】大高森 /おおたかもり(壮観 / そうかん)
②【西】多聞山 /たもんざん(偉観 / いかん)
③【南】富山 /とみやま(麗観 / れいかん)
④【北】扇谷 /おうぎだに(幽観 / ゆうかん)
()の中はニックネームみたいなもので、各展望地からの眺望に感動した仙台藩の儒教学者、舟山萬年が名付けました。
4ヵ所とも山の頂上(もしくは付近)を指し、松島を眼下に望めます。
また2017年には※「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得。
松島四大観は、外国人観光客からの視線も熱いスポットなのです。
それでは松島四大観とは一体どのようなところで、どのような眺望がみられるのか詳しくみていきましょう!