せんだい農業園芸センターを散策!
今回は梅雨の時季のせんだい農業園芸センターへ。この時期に毎年開催される「アジサイフェア」も取材しました。旬のアジサイとともに、園内の見どころを紹介します。
せんだい農業園芸センターってどんなところ?
仙台市若林区の荒井地区に位置する「せんだい農業園芸センター」。もともとは、仙台藩伊達家31代当主・伊達邦宗(だて くにむね)氏が1900年(明治33)に現在の若林区役所がある地に設立した伊達家直轄の農場「養種園(ようしゅえん)」が前身でした。
仙台市がのちに養種園を買収し、1989年(平成1)に、現在の場所に養種園を移転する形で開園しました。
開園当初から梅園やバラ園、沈床花壇など仙台市の花の名所として県内外の人々に親しまれる憩いの場となっているほか、トマトやブドウなどを狩れる観光農園や貸し農園も備え、農業体験などもできる施設となっています。
今回取材した時期は「アジサイフェア2023」が開催中! 2023年は6月24日~7月9日に開催されました。まずはアジサイフェアの会場から見ていきましょう。
アジサイフェアの会場へ
正面ゲートを進むと見えてくる「ふれあい交流広場」と正面にある「バラ園」。アジサイフェア会場は右手のようです。案内板に沿って進みましょう。
アジサイフェアは梅園で開催
アジサイフェアはマップ上にある梅園(ばいえん)で開催されています。こちらの看板が目印。
中央正面に見えるオレンジと白のポールはラジオアンテナで、TBC東北放送の荒井送信所となっています。
さっそく左手にアジサイが見えてきました。近くまで行ってみましょう。
園内には、マリンブルーや三河千鳥、七段花などの品種を中心に約200株のアジサイが植えられています。
手前に見えるのは花を水に浮かべる「花手水」で、可愛らしくとても癒されると大人気!
アジサイを眺めながら前へ進みます。東屋が見えてきたので行ってみましょう。
花手水
東屋には多くの花手水が展示されていました。
7つの器に浮かべられた花々がカラフルで美しいですね。
写真スポットにもおすすめ! 訪れていた方々も、花手水をバックに記念撮影される方が多くいらっしゃいました。
入口には花手水の開催案内が掲示されていました。花手水はアジサイフェア期間中、2日間のみの限定展示だったようです。来年以降花手水を見たい場合、日程は要チェックです!
少し歩くと周りには梅の木がたくさん! アジサイフェアの会場は梅園なので、多くの梅が植えられています。梅の季節は終わっているので、周囲には梅の実が数多く落ちていました。
梅を抱えた人形を発見。ユニークな顔をしていますね。
農業園芸センター内には、このような人形が至るところに設置されています。探してみるのも楽しいかもしれません。
次は臥龍梅(がりゅうばい)を探しに行ってみましょう。
歴史ある臥龍梅
臥龍梅は梅園の奥の方で、アジサイとともにひっそりとたたずんでいました。
この臥龍梅は、初代仙台藩主・伊達政宗公が1593年(文禄2)、文禄の役で朝鮮に出兵した際、朝鮮から持ち帰って若林城(現在の宮城刑務所)に移植したと伝えられている臥龍梅の2世だそうです。歴史ある梅なのでぜひ探してみてくださいね。
若林城についての記事はこちら
では、アジサイフェア会場の梅園から離れて違うエリアに行ってみましょう。