「こけし」とは?
「こけし」を見て、皆さんはどんな印象を抱きますか?
「可愛らしい」と言う人もいれば、「怖い」と感じる人もいるでしょう。
そもそも”こけし”とは、何なのか。どのような目的で、なぜつくられたのでしょうか?
まずは「こけし」の生い立ちをみていきましょう。

こけしちゃん
「みやぎ蔵王こけし館」を紹介する前に、まずは私たちのプロフィールを読んでちょうだい!
子供の玩具から、湯治客のお土産へ
こけしは東北各地で暮らしていた木地師(お椀などの木工品をつくる職人)が、子供を慰めるためにつくったのがはじまりでした。
転機が訪れたのは、戦国の世から平和になった江戸時代。
東北で山岳信仰や温泉湯治が盛んになったのをキッカケに、職人たちは温泉近くに移り住みます。
そして土産物として「こけし」の販売をはじめたのです。

こけしちゃん
湯治客がお土産として、私たちを買ってくださったの。
こけしは”縁起物”でもあった
湯治客の大半は農民です。
年に2回、3回の田植え後に、”泥落とし湯治”や”土用の丑湯治”というような湯治をすることで、疲れをリセットさせていました。
そのためこけしは、心身回復や五穀豊穣、山の神と繋がる“縁起物”としても重宝されていくのです。

こけしちゃん
私たちこけし発祥の地とされているのが、「みやぎ蔵王こけし館」のある遠刈田(とおがった)温泉なのよ。