みやぎ蔵王こけし館について
「みやぎ蔵王こけし館」では全国の※伝統こけしや木地玩具など、合わせて5,500点ほど展示しています。
伝統こけしとは、木地師がろくろとカンナで手作りするこけしのこと。
師匠から弟子へ、地方独自の型・様式を継承しています。ちなみに機械で大量生産されるこけしは、「近代こけし」と呼ばれています。
一般的にこけしは、全国(東北)※11系統ほどに分けられ、地域によってこけしの形、表情、つくりが違うのがオモシロイところ。
※系統…全国11系統。津軽系(青森)、木地山系(秋田)、南部系(岩手)、鳴子系(宮城)、作並系(宮城)、遠刈田系(宮城)、弥治郎系(宮城)、肘折系(山形・宮城)、山形系(山形)、蔵王高湯系(山形)、土湯系(福島)

その他にも、こけし工人がロクロを回しこけしをつくる実演コーナーや、白木地にこけしの絵付けができる体験コーナー(絵付け教室)があり、 “自分だけのオリジナルこけし” をつくれます。
こけし館の見どころ
見どころ① 十人十色な「こけし」たち



整然と並んでいる、全国の伝統こけし。皆似たような形をしていますが、表情はもちろん頭の形や胴体に描かれた模様など、系統によって異なります。
また同じ系統のこけしでも、制作者が違うだけでガラリ雰囲気が変わったり……。

こけしたちは、地元のコレクターからの寄贈により集められたそうです。
見どころ② 製作工程と道具の展示



こけしの製作工程や、製作する為の器具に関する展示パネルコーナーもあります。
こけしの材料となる木とロクロを使い、こけしの形に削り出していく過程をわかりやすく解説してくれています。
見どころ③ 職人による実演
実演コーナーでは、工人がこけしを作る様子を間近で見学できます。ロクロを回し木を削りながら、こけしを形づくっていくあざやかな手捌きに見惚れてしまうかも……。

見どころ④ 絵付け体験
館内2階では、白木地のこけしに絵付けができる体験コーナーがあります。こけし工人こと先生が丁寧に絵付けの指導をしてくれるので、ご安心ください。
こけしの絵付けが終わったら、ろうでコーティングして完成! そのままお持ち帰りができます。世界に一つだけの、マイ・こけしをつくりませんか?

【こけしの絵付け体験詳細】
受付時間:
9:00~11:00、13:00~16:00
料金:
750円
※申し込みが10名を超える場合は、3日前までに予約を行ってください。
※小人数の場合は、当日の申し込みも可能ですが、予約者優先となります。
見どころ⑤ 定期的なイベントもある!

みやぎ蔵王こけし館では、定期的にイベントも開催。例年9月には”全国伝統こけし ろくろ祭り”が開催され、全国11系統のこけしの制作実演と伝統こけしの特別展示や即売会が行われます。
また、特別企画展などの展示イベントも随時開催されますよ!
