東北のなかでも宮城と山形が盛んなんだ。県によって芋煮会の味は違うの?

同じ芋煮でも、地域によって名称も味付けもさまざま。宮城県と山形県は特に盛んですが、青森県を除く東北各地で行われています。
ザックリというと山形は牛肉の醤油味、宮城は豚肉の味噌味が多いですね。
では各県の代表的な芋煮の味付けを紹介しましょう。

宮城県(仙台市周辺)
・里芋と豚肉で味噌味(本来は仙台味噌)
山形県
・山形市周辺:里芋と牛肉で甘口の醤油
・山形県置賜地方:里芋と牛肉で醤油(隠し味に味噌を少々)
・山形県長井市:里芋と馬肉で塩(旨Sioいも煮)
・山形県最上地方:里芋と豚肉で醤油
・山形県庄内地方:里芋と豚肉で味噌
※山形県は内陸と沿岸で、芋煮の食材や調味料も異なる。
岩手県
・里芋と豚肉か鶏肉で、醤油か味噌
秋田県
・里芋と鶏肉で、醤油か味噌
福島県
・里芋と豚肉で味噌か醤油。きのこを入れる。
ちなみに青森県だと芋煮会という文化はなく、鍋といえば魚の鱈を入れる「じゃっぱ汁」が主流です。



それは禁句です。

どんな時に芋煮会するの?

お祝いやお祭り事と関連性はありません。里芋の収穫時期に誰かが「芋煮会やろう!」といえばはじまる、自由なイベントなんですよ。


【まとめ】
芋煮会は、誰かが「やろう」と言ったらはじまる。
どんな場所で芋煮会するの?

芋煮会は野外で行うのが本来の姿ですが、時代の流れとともに変化しているのが実情です。
居酒屋でも芋煮メニューがありますので、店内で芋煮会も可能ですね。
また2020年は新型コロナウイルスの影響を受け、”ドライブスルー芋煮”という新しいスタイルも誕生しました。


ドライブスルー芋煮!時代に沿って、芋煮会の形も変わってきているんですね。
そうですね。あとは野外で人が集まらずとも、もともと家庭の夕食で芋煮をつくりますし、定番料理といっても過言ではないです。家の庭などで芋煮会する方も多いですよ。


なるほど。場所を問わずに楽しめるのが、芋煮会なんですね。
ちなみに民間の大きな公園では、芋煮会用の設備が整っていたりしますよ。
もちろん公園によっては芋煮会禁止の場所もあるので、事前確認は必須です。
また秋になると、芋煮会セットのレンタルサービスをしている業者もあり、かなり忙しくなるそうです。手ぶらで芋煮会を楽しめて、さらに後片付けまでやってくれるので、まさに至れり尽くせり。
手軽に芋煮会を楽しめるようになってきましたね。


スーパーによっては、芋煮会用の鍋や調理用具のレンタルサービスを提供しています。
驚くかもしれませんが、芋煮会場に近いコンビニでは、芋煮会用の薪を店頭で販売したりするんですよ!


【まとめ】
芋煮会は、場所を問わない。家庭でも楽しめる。
芋煮会する意味って?

これも人それぞれですが、人とのコミュニケーションじゃないでしょうか。「飲みニケーション」と同じように「芋煮ケーション」ですね笑。
芋煮会を通じて、さまざまな人とのつながりができるので、貴重な情報が得られたりします。
さらにお互いの関係が良くなったり、絆が深まったり、一緒に何かを始めたりとか仲間意識や連帯感が強くなることもありますね。

一概にはいえませんが、さまざまな人たちとの交流によって自分自身の視野が広がることもあります。
そして、何よりもみんなと一緒に野外で食べると楽しいから美味しいんですよ。


【まとめ】
芋煮ケーションは、人とのつながりを強くしてくれる大切な文化。
芋煮会ってどんなことするの?どんな人たちとやるの?

うーん、ひたすら芋煮を食べますねぇ。地域によってさまざまですが、コレをやる!というのはありません。
芋煮を囲んでお酒を飲んでバーベキューしたり、ギターを弾いて歌ったり、よもやま話で盛り上がったり、春のお花見のように野外で宴会状態ですね。


家族、恋人、友人、知人、近所の人、地域交流、学校仲間、趣味仲間、職場や仕事関係など、いろんな人たちですね。

【まとめ】
芋煮会は、芋煮を食べればそれでいい。
芋煮以外は何か食べるの?芋煮ってどんな食材が入っているの?

お酒を飲む人は芋煮がメインですが、近くで秋刀魚や肉類を焼いて食べたりもしますね。
芋煮と一緒におにぎりを食べる人もいれば、締めに雑炊にしたりカレーうどんを入れたり…。


地域によって芋煮に使う肉と調味料が違うのはわかったんですが、ほかの具材はどうなんですか?
里芋と肉以外には、大根や白菜やこんにゃくなど入れたりします。とくにこれを入れる!という決まりはなく、自由に芋煮を楽しんでいますよ。
下記で各県や地域で使う食材をまとめてみました。参考までにどうぞ!

宮城県(仙台市周辺)
・ネギ、人参、大根、こんにゃく、ごぼう、白菜、きのこ類、豆腐
山形県
・山形市周辺:ねぎ、こんにゃく
・山形県置賜地方:人参、大根、糸こんにゃく
・山形県長井市:玉こんにゃく、大根、人参、木耳(にら、水菜、ねぎ、菊をトッピング)
・山形県最上地方:ねぎ、きのこ類
・山形県庄内地方:ねぎ、きのこ類、厚揚げ
岩手県
・ねぎ、大根、ごぼう、豆腐、こんにゃく、きのこ類多め
秋田県
・ねぎ、ごぼう、こんにゃく、油揚げ、きのこ類、せり
福島県
・ねぎ、大根、人参、ごぼう、こんにゃく、豆腐、きのこ類
「うちじゃコレは入れない」「うちはアレを必ず入れる」という声もあると思いますが、芋煮は自由です。
入れる食材は、特に決まりはありません。地域や家庭によって食材もさまざまなんですよ。


【まとめ】
芋煮会は、人ぞれぞれ。