滝をみて、心も体もリフレッシュ!
いまやドライヤー、エアコン、空気清浄機など、スイッチ1つでマイナスイオン効果を得られる時代。
とはいえ、やはり新緑あふれる森の中を散策するほうが気持ちいいですし、心身ともにリフレッシュできますよね!
また滝は、自然界で最もマイナスイオンが最も多く存在する場所、といわれています。
日々の疲れが積り、息切れしそうなとき。嫌なことがあつて、気持ちが沈んでいるとき。気分を一新させるために、滝をみにいくというのも、有効な手段かもしれません。
そこで今回は、宮城県内にある滝を【県南~仙台】【県北】に分けてご紹介します!
県南~仙台エリア
① 不帰の滝(刈田郡蔵王町)
※蔵王エコーラインの冬期通行止めに伴い、例年11月上旬~4月下旬はご覧になれません。
蔵王エコーライン沿いにある「駒草平(こまくさだいら)」からみられる、高さ97.5m、幅14メートルの滝です。
火口湖「御釜(おかま)」から流れ出た水が、溶岩台地の上を流れ、滝として落ちています。
その昔、ここに鬼ばばが住んでおり、登ってくる男どもを捕まえ、生き血を吸って滝に落としていた、という伝説から不帰の滝(かえらずのたき)という名が付きました。
【アクセス】
東北自動車道 白石I.Cから遠刈田温泉方面へ、約50分(駒草平展望台より眺めることができます)
■周辺の観光スポット「御釜」
今から2,000年ほど前の噴火で形成された、エメラルドグリーンの火口湖です。
駐車場には「蔵王山頂レストハウス」があり、名物「釜カツ丼」が食べられます。
東北自動車道 白石I.Cから遠刈田温泉方面へ、約60分(不帰の滝から約10分)
② 三階の滝(刈田郡蔵王町)
蔵王エコーライン沿いの滝見台からみられる、滝幅7m、高さ181m、滝つぼ12mの滝です。日本の滝百選の1つで、岩などにぶつかりながら3段に落ちていく姿は東北屈指の段瀑です。
この滝に住んでいたカニとウナギにまつわる「三階の滝の蟹鰻合戦」という伝説が伝えられています。
東北自動車道 白石I.Cから遠刈田温泉方面へ、約31分(蔵王エコーライン沿いの滝見台から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「蔵王不動尊」
三階の滝からほど近いところにある蔵王不動尊(ざおうふどうそん)。外に立っている不動明王の姿に驚くかもしれません。
斎藤茂吉(さいとう もきち)の句碑も建っています。また、不動尊の滝見台からみる不動滝も迫力があってオススメです。
東北自動車道 白石I.Cから遠刈田温泉方面へ、約33分(三階の滝から2分)
③ 滑津大滝(七ヶ宿町)
七ヶ宿町にある滑津大滝(なめつおおたき)は、高さ10m、幅30mの滝です。階段状になっていることから「二階滝」とも呼ばれています。
周辺は滑津大滝公園になっており、新緑と紅葉シーズンが特にオススメ。
また、滑津大滝の上流1kmほどのところに、高さ6m、幅15mの滑津小滝(なめつこたき)があります。
東北自動車道 白石I.C.より七ヶ宿町方面へ、約32分(滑津大滝展望台から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「安藤家本陣」
江戸時代に使用された大名や公家、幕府の役人の宿泊兼休憩所です。上段の間や殿居の間などが、当時の状態のまま残されています。約260年の時を経て現存する、唯一の貴重な建物です。
東北自動車道 白石I.C.より七ヶ宿町方面へ、約31分(滑津大滝から1分)
④ 秋保大滝(仙台市太白区)
仙台の奥座敷、秋保温泉の近くにある秋保大滝(あきうおおたき)。高さ55m、幅6mほどあり、日本三大名瀑に数えられこともあります(諸説あり)。
国の名勝で日本の滝百選の1つ。滝つぼから間近でみる姿は迫力満点ですよ。
東北自動車道 仙台南I.C.より秋保方面へ、約31分(滝見台と滝つぼから眺めることができます)
■周辺の観光スポット「秋保神社」
フィギュアスケートの羽生結弦選手も参拝した、勝負の神として全国的に知られている神社です。”勝負の神”ののぼり旗が目印。
東北自動車道 仙台南I.C.より秋保方面へ、約25分(秋保大滝から約8分)
⑤ 鳳鳴四十八滝(仙台市青葉区)
鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはちたき)は、作並温泉を走る国道48号線沿いの展望台からみられます。滝の高さ25m、幅10m。
流れ落ちる音が、和楽器の笙(しょう)に似ていることから鳳鳴の滝と呼ばれるようになりました。
駐車場も広く、滝見台まで徒歩3分ほど。すぐ近くは作並温泉があり、日帰り入浴を楽しめる宿もありますよ!
東北自動車道 仙台宮城I.Cより作並温泉方面へ、約29分(国道48号線沿いの展望台から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所」
この地を訪れた創業者の竹鶴政孝が、水質を絶賛。昭和44年(1969)に竣工しました。
蒸溜所ガイドツアーは完全予約制ですが、試飲やウイスキーの製造工程などを楽しめます(無料で参加できます)。
東北自動車道 仙台宮城I.Cを山形方面へ、約25分(鳳鳴四十八滝から約5分)
⑥ 光明の滝(仙台市泉区)
長谷倉川沿い雑木林の中に、ひっそりとある光明の滝(こうみょうのたき)。
駐車場から鳥居をくぐり、雑木林に囲まれた階段を下るとみえてきます。
高さ約7m、幅約2mの滝と小規模ですが、流れ落ちる様子は豪快! 周りの樹木も美しく、心が癒される隠れスポット的なところです。
東北自動車道 仙台泉I.Cより泉ヶ岳方面へ、約29分(鳥居をくぐり階段を下りると眺めることができます)
■周辺の観光スポット「泉ヶ岳」
泉ヶ岳(いずみがだけ)は標高1,175mで、春の桜や秋の紅葉シーズンに訪れる人が多い山です。
舗装された道路が多く走りやすいため、夜間は仙台市内の夜景が楽しめる地元でも人気の夜景スポットにもなっています。
東北自動車道 仙台泉I.Cより泉ヶ岳方面へ、約33分(光明の滝から約23分)
⑦ すだれ滝(仙台市太白区)
秋保大滝植物園内でみられる、高さ3m、幅40mの滝です。秋保大滝の上流に位置しており、園内からはみぞれ滝もみられます。
秋保大滝植物園は有料で大人240円、高大学生180円、小中学生120円、未就学児は入園無料です。
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約32分(秋保大滝植物園内から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「磊々峡」
名取川によって浸食された奇岩が並ぶ、自然のアートが楽しめる峡谷です。遊歩道が整備されており、小規模の滝や巨大な奇石など迫力ある風景を楽しめます。
「恋人の聖地」に指定された覗橋のハートもお見逃しなく!
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約13分(秋保大滝植物園から約20分)
⑧ 姉滝(仙台市太白区)
二口峡谷自然歩道の姉滝橋からみられる、高さ24m、幅2mの滝です。すぐとなりに段瀑の妹滝が流れており、1度に2つの滝を堪能できるのも魅力。
水蝕現象が珍しく国の天然記念物に指定されましたが、昭和20年(1945)に崩落したため当時の珍しさは現在みられません。
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約42分(二口峡谷自然歩道から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「磐司岩」
姉滝からほど近くで二口街道沿いにある磐司岩(ばんじいわ)。高さが最大で約150mもあり、そそり立つ屏風のような岩が3km以上も連なっています。
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約45分(姉滝から約3分)
⑨ 二口渓谷白糸の滝(仙台市太白区)
二口林道コースからみられる、高さ40mの滝です。むき出しになった黒い岩盤を、すべるように流れ落ちています。かなり落差がありますが、水量はそれほどありません。
また冬の渇水期は水量が少なくなるようです。
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約49分(白糸の滝入口から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「仙台市秋保ビジターセンター」
季節ごとに自然観察会やバードウォッチング、工作教室などのイベントを開催しています。 トイレは冬季期間でも24時間利用可能。
ビジターセンターのとなりにあるシャワー施設は4月~11月の期間、5分間100円で利用できます。(全4室:男女各2)
東北自動車道 仙台南I.Cから秋保方面へ、約40分(白糸の滝から約9分)
⑩ 瀧澤不動尊の滝(柴田町)
朱色の鳥居をくぐったところからみられる、小規模な滝です。水量は少ないですが、よくみると滝の中に不動明王が立っています。滝に打たれる不動明王の姿は神秘的ですよ。
仙台東部道路 岩沼I.Cから柴田町方面へ、約20分(瀧澤不動尊内から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「竹駒神社」
古くから日本三稲荷の1社に数えられている、竹駒神社(たけこまじんじゃ)。
承和9年(西暦842年)創建にされ、衣・食・住の守護神である、”お稲荷さん”でなじみ深い倉稲魂神(宇迦之御魂神・ウカノミタマノカミ)、保食神(うけもちのかみ)、稚産霊神(わくむすびのかみ)の三柱の神々が祀られています。
楼門・随身門は、岩沼市の文化財、唐門は宮城県の文化財に指定。神社内には松尾芭蕉の句碑もあります。
仙台東部道路 岩沼I.Cから岩沼駅方面へ、約9分(瀧澤不動尊の滝から約14分)
⑪ 仙人大滝(川崎町)
登山口から仙人沢コースを歩いた沢からみられる、高さ40mの滝です。仙人大滝までの沢沿いでは、大小いくつかの滝がみられます。
水量はそれほど多くありませんが、滝つぼが大きく滝の音と風が強めなのが魅力です。
なかなか山深い道を歩くため、小さな子供連れには不向きかもしれません。
山形自動車道 笹谷I.Cから国道286号線方面へ、約40分(仙人沢コースの沢から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「仙台神室(せんだいかむろ)」
標高1,356mあり仙台神室。仙人沢コースを登っていきます。アップダウンの連続で、這ってのぼるような急登もあり、登山経験者向けの山です。
気象条件によりますが雲海がみられることもあります。
山形自動車道 笹谷I.Cから国道286号線方面へ、約150分(仙人大滝から約110分)
県北エリア4選
① 色麻大滝(色麻町)
船形山登山道沿いからみられる、高さ41m、幅7mの滝です。遊歩道が整備されており、流れ落ちる様子が間近でみられます。
普段は2段に分かれていますが、雪解けとともに水量が増えて一直線に流れる姿は迫力満点!
東北自動車道 大和I.Cから県道147号線 吉田方面へ、約65分(船形山登山道沿いから眺めることができます)
■周辺の観光スポット「鈴沼(ルリ沼)」
色麻大滝の駐車場から、徒歩20分ほどでいける鈴沼(ルリ沼ともいう)。
船形山や周囲のブナの原生林が水面に映し出され、とても神秘的な光景をみせてくれます。紅葉シーズンがとくにオススメ。
東北自動車道 大和I.Cから県道147号線 吉田方面へ、約71分(色麻大滝から徒歩で約6分)
② 小僧不動の滝(栗原市)
小僧不動水神社内の橋からみられる、高さ7mの滝です。水量は少なめですが、清々しい空間でたっぷりとマイナスイオンが浴びることができます。
毎年1月に、地元民や厄年、成人を迎えた人々が滝に打たれる「寒中みそぎ」を行うことで知られています。
東北自動車道 築館I.Cから国道398線へ、約26分(小僧不動水神社内から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「花山湖」
花山湖(はなやまこ)は、周囲11km、水深40mの人造湖です。6kmの遊歩道が整備されており湖畔周辺の散策を楽しめます。
東北自動車道 築館I.Cから国道398線へ、約28分(小僧不動の滝から約9分)
③ 行者滝(栗原市)
くりこま高原駅から駒の湯温泉に行く途中でみられる、行者滝(ぎょうしゃのたき)。2つの滝の総称で、三迫川(さんはさまがわ)にかかり、栗駒ダムへと流れていきます。
その昔、山伏や参詣人がこの滝で身を清めて駒形根神社奥院に詣でたことから名付けられました。高さは約30m。
東北自動車道 若柳金成I.Cからへ、栗駒山方面へ、約35分(行者滝駐車場沿いから眺めることができます)
■周辺の観光スポット「栗駒山」
栗駒山(くりこまやま)は、宮城、岩手、秋田の3県にまたがり奥羽山脈のほぼ中央に位置しています。
標高1,626mで花の百名山の1つ。紅葉シーズンには神の絨毯と称される美しい風景がみられますよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
東北自動車道 若柳金成I.Cからへ、栗駒山方面へ、約56分(行者滝から約18分)
④ 浅布渓谷(栗原市)
浅布渓谷(あざぶけいこく)では、高さ3m、幅20mの不動の滝と、高さ2m、幅8mの四巻の滝がみられます。幅いっぱいに流れる不動の滝の姿は、まるで小さなナイアガラのようです。
かなりマイナーなスポットのため、訪ねる人も少なく喧騒から離れたい方にオススメ。
東北自動車道 築館I.Cから花山湖方面へ、約37分(浅布渓谷内から眺めることができます)
■周辺の観光スポット「細倉マインパーク」
細倉(ほそくら)マインパークは、1987年に閉山した細倉鉱山の歴史を学べるテーマパークです。砂金採り体験や、鉱山の坑道跡などを見学できます。
最近では宮城県、東北を代表するB級スポット(珍スポット)としても話題に。
東北自動車道 若柳金成I.Cから花山湖方面へ、約27分(浅布渓谷から約18分)
宮城の滝を眺めてリフレッシュ!
眺めているだけで爽やかな気分になれる滝。周りの自然と一緒に楽しめるのも魅力ですよね。
規模は大小さまざまですが、どの滝も個性豊かです。そんな宮城の滝で、あなたもリフレッシュしてみませんか。