自然観察の森~太白山までの道のり
自然観察センターから自然観察の森を通り、太白山の頂を目指します。それではレッツゴー!
自然観察の森から太白山までは「みはらしの道」「やすらぎの道」「であいの道」「太白の道」と4つのルートがあります。今回は「やすらぎの道」を選択!
木漏れ日が気持ちいい林道を進んでいきます。
「やすらぎの道」を進んで行くと、野外教育施設でもある「蝶の野原」という少し広いエリアがみえてきます。
道中にみられる紅葉。その美しさに、思わず足を止めてしまいます。
適度なアップダウンがあり、トレッキング感覚で森歩きを楽しみます。
太白山入口手前のガイドマップにある「カ23」地点。ものすごい数の杉の木が立ち並んでいます。
太白山附近案内図を発見。自然観察の森を抜けて、いよいよ太白山へ登り始めます。
案内図を過ぎた先に続く遊歩道。とてもよく整備されているので歩きやすいです。
生出森八幡神社から山頂までの道のり
※以下のルートは、2022年3月16日に発生した地震の影響により、現在立ち入り禁止とされています。
太白山の中腹にある「生出森八幡神社(おいでもりはちまんじんじゃ)」の鳥居がみえてきました!
鳥居の前には駐車場があります。ここまで車で来て太白山を目指す、というルートもいいかもしれません。
鳥居から参道を進んで行くと狛犬がみえてきます。ここは鳥居と神社の中間地点ですので、神社があるところまで上ってみましょう。
かなり険しい岩場を登りきった先には、「生出森八幡神社(本宮)」が鎮座していました。文治5年(1189)に、源頼朝が鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請したといわれています。
2011年の東日本大震災により、参道の石垣や石段が被害を受けたそうです。周辺は足場が悪いので足元には十分ご注意ください。
神社を下りると神楽殿があります。生出森八幡神楽は平成3年(1991)に、仙台市の無形民俗文化財に指定されました。
現在こちらで奉納神楽は行われていませんが、麓の茂庭にある生出森八幡神社(里宮)で毎年開催されています。
生出森八幡神社から太白山頂上へ
神楽殿を背にしてさらに上を目指します。頂上に鎮座する貴船神社までの所要時間は20分、との案内板がありました。ここからは非常に険しい道のりが待ち構えています。
すぐ目の前に現れるむき出しの岩と急斜面。気合いを入れてGO!
ここからさらに急な登り斜面が続き、鎖につかまりながら登っていきます。木の根と岩が入り混じり、足元はとても危険です。
ここが最大の難所。足元に注意しながら登ります。息が上がったので、鎖につかまりながら少し休憩。
貴船神社
貴船神社の鳥居がみえてきました。頂上は、もうすぐそこですよ。
何とか登頂に成功しました! こちらが頂上地点にある貴船神社(きふねじんじゃ)。大同2年(807)に豊作を願った村人たちが、神の化身であるウドの大木を切り倒すために京都から分霊を移したと伝えられています。
山頂から望む景色です。仙台市太白区太白地区の住宅地と、その先には太平洋に浮かぶ船もみえます。
こちらは南東を望む風景。中央にみえる蛇行した道路は東北自動車道です。
北東方面は山岳地帯が望めます。
頂上から来た道を戻ります。上からみるとかなり急なので、ちょっと怖いです。下りは特に気を付けて戻りましょう。帰り道も美しい紅葉や草木を楽しめますよ。太白山の散策はここまで。
もう1つある「生出森八幡神社(里宮)」
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、実は生出森八幡神社は同じ名前で2つの場所にあります。
1つは太白山の中腹にある生出森八幡神社(本宮)で、もう1つが太白山の麓の茂庭地区にある生出森八幡神社(里宮)です。
里宮の方は、江戸時代後期の神社で造営は元禄7年(1694)。そして、宝暦13年(1763)の再建を経て現在に至るといわれています。
太白山の中腹にある生出森八幡神社(本宮)に行ってから、麓にある里宮に行くのも良いのではないでしょうか。
太白山を下りてから比較的近い場所にあるのでオススメですよ。平成8年(1996) 仙台市の登録文化財に指定されています。
【生出森八幡神社(里宮)の基本情報】
所在地:
〒982-0251 仙台市太白区茂庭字中ノ瀬西31
アクセス:
自然観察センターから車で約12分
駐車場:
無料/数台(鳥居の前に駐車可)