工場見学の次は、松島総本店へ!
前回の多賀城工場に引き続き、「松島蒲鉾本舗(まつしまかまぼこほんぽ)」さんの総本店を取材させていただきました。
前回の記事はこちら↓
この記事では、店内の様子や売れ筋商品、笹かまぼこのルーツを中心にお伝えします。
松島蒲鉾本舗・総本店の歴史
松島蒲鉾本舗さんの総本店は、松島のメインストリートに位置しており、食事処やカフェ、土産物屋がずらりと並んでいます。
すぐ目の前には松島観光目玉である、遊覧船乗り場の桟橋があり、多くの観光客が行き交う場所です。
松島蒲鉾本舗として設立されたのは昭和45年(1970年)で、今回訪問させていただいた松島本店は昭和53年(1978)に新築されています。
創業は前身をふくめると80年余り。長い歴史をもつ松島の老舗蒲鉾店です。
しかし平成23年(2011)3月11日に発生した東日本大震災で被災。
その後、松島総本店の1階部分を全面的にリニューアルし、現在にいたります。
さらにもっと多くの方が笹かまぼこの手焼き体験ができるよう、現在2階部分を改装中です。
さっそく松島総本店の店内へGO!
JR仙石線「松島海岸駅」より徒歩7分、松かまさんの総本店に到着!
入口外の右側には、手焼き体験コーナーをバックに「ビッグ笹かま」が設置されています。
撮影は自由! 松島を訪れた記念にどうぞ!
店内に入ると、左手にはカウンターのショーケース。笹かまぼこのセット商品が並んでいました。
その隣には、人気製品の「どらぼこ」や「むう」、「笹かまぼこ」「竹かま」などの単品商品が陳列されています。
店内入口すぐ右手には「笹かまぼこの手焼き体験コーナー」があり、自身で笹かまぼこを焼くことができます。
笹かまぼこの手焼き体験は、1本250円。
お子様用の手焼きコーナーもあるので、ご家族で楽しめるのもポイントです。
10名様以上の場合は予約が必要です。ご予約はこちらからどうぞ。
多賀城工場でも登場しました、おなじみの「おいしく焼く三カ条」。
おいしく焼けるかどうかは、お客様次第!
その一、気合!「焼き」に魂をこめよ。
その二、火力!微妙な火加減が大事。
その三、辛抱!待つ……ひたすら待つべし。
こちらは、笹かまぼこ手焼き体験の受付。松かま人気NO.1の揚げたて「むう」も注文できます。
むうは、大豆を使ったお豆腐蒲鉾。一般的な蒲鉾と違い、ふわふわした食感が特長です。
こちらは真空パックの笹かまぼこ。
プレーンだけでなく味の種類は複数あり、牛たんチーズと紅鮭は新商品なんだそうです。
真空パックの笹かまぼこは、2~3日は常温で持ち歩きOKなのでお土産にも最適。
通常の蒲鉾より賞味期限が長いのも特徴です。
左手の2階入口にある宮城の地酒コーナー。笹かまぼこは、酒の肴にピッタリ!
2021年は「むう」発売から25周年! 周年イベントの実施を検討されているそうですよ。
松島総本店のイチオシはこれ!
総本店のイチオシはズバリ! 笹かまぼこの手焼き体験と、揚げたてむうだそうです。
写真は揚げたての「むう」。1本につき2個ついているので、二人で分け合うのもいいですね。
低カロリーなので、ダイエット中の方にもオススメ。松島へ来たら、ぜひ食べていただきたい逸品です!
笹かまぼこや揚げたてむうを外で食べ歩く場合、ちょっと注意が必要です。
松島はカモメがたくさん飛んでいます。そして突然カモメがやってきて、あなたの食事をさらってしまうことも……。
食べ歩きの際は、カモメに十分お気を付けください。
松島総本店の売れ筋ベスト3は?
松島総本店は観光客が多く、単品商品よりもセット商品が人気だそうです。
第1位
「笹かまぼこ3枚」と「むう5個」入りのセット。
第2位
「笹かまぼこ5枚」と「真空パック笹かまぼこ5種類・各2枚」入りのセット。
第3位
「笹かまぼこ5枚」「むう5個」「松島黄金揚げ4枚」「真空パック笹かま5種類・各2枚」入りのセット。(オリジナル保冷エコバッグ付き)
手軽におやつとして食べられる、主力商品の「松島笹かまぼこ」と「むう」の単品も人気です。
松島総本店には工芸品もある
店内の一番奥にあるのが工芸品コーナー。ここには工芸品の他に、金華さばのふりかけや、かきめしの素なども販売されていました。
右側にみえる可愛らしいお地蔵さんは、国産の石でつくられた石神彫刻工房さんの「石んこ地蔵」です。
陶、漆、木、硝、画、紙、石などを用いた、さまざまな作品がところ狭しと並んでいます。職人の温もりを感じるものばかりでした。
今では、あまりみかけなくなったマッチ箱。可愛いデザインが素敵です。店内奥もぜひのぞいてくださいね!
今回の訪問で、いろいろ教えていただいたマネージャーの佐藤さんはじめスタッフの皆様、この度はお忙しいところ本当にありがとうございました。
笹かまぼこのルーツは?
宮城県の名物「笹かまぼこ」が誕生したのは、明治時代のころだと考えられています。
そのころ名取市の閖上地区から世界三大漁場の1つ三陸の金華山沖で、ヒラメの大漁が続いていました。
しかし当時は、輸送力も保存設備も限られており、消費と保存が追い付きません。あまりにも獲れすぎて、ヒラメが余ってしまったのです。
そこで、とある笹かまぼこ屋さんがひらめきます。
それは余ったヒラメの身を切って練り、熱が通りやすくなるよう手で平たくし串に刺して焼く、という方法でした。
そうして食べてみたところ、これは美味しいと大評判を呼びます。
生魚よりも保存がきくため、広く食べられるようになりました。
これが「笹かまぼこ」の始まりといわれています。
伊達家の家紋にあやあり、笹かまぼこと命名
当初、笹かまぼこは形が似ていることから「手のひらかまぼこ」「べろかまぼこ」「木の葉かまぼこ」など、さまざまな名前で呼ばれていました。
その後、形が笹の葉に似ていることと、伊達家の家紋である「竹に雀」の笹にあやかり「笹かまぼこ」と命名。
少しずつ旧仙台藩の地域に、笹かまぼこという名前が広まっていき、統一されていきました。
県内にはかまぼこの製造・販売を主力とする水産物の加工会社が多く、宮城県はかまぼこの消費量・生産量ともに日本一です!
お土産にはぜひ、名物かまぼこをお選びください。
松島に来たら松島蒲鉾本舗へ
創業から変わらず、松島に本店を構える「松島蒲鉾本舗」さん。
お店では手焼き体験ができたり、食べ歩きに最適なむうの揚げたてが食べられるなど、松島の食を堪能できる場所です。
ぜひ松島へきたら、松島蒲鉾本舗さんへお立ち寄りください!
松島蒲鉾本舗(松島総本店)の基本情報
所在地:
〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島字町内120
電話番号:
022-354-4016
営業時間:
[12月~4月] 9:00~16:00
[5月~11月] 9:00~17:00
※2021年2月16日(火)~3月27日(土)まで、工事のため臨時休業
アクセス:
<電車>
JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約9分
<車>
三陸自動車道「松島海岸I.C」から約7分
駐車場:
なし(周辺の有料駐車場をご利用ください)