「奥州仙臺七福神めぐり」ご真言を唱えて運気アップ!

2021/02/04 更新

宮城県の七福神めぐりといえば、奥州仙臺七福神が有名です。市内にある7つの寺院に七福神が祀られており、通年お参りすることができます。この記事では実際に奥州仙臺七福神をめぐりながら、現地の様子、寺院の歴史、授かれるご利益などをご紹介します。

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七福神めぐりってなんだ?

七福神巡り

出典:いらすとや(作成:編集部)

七福神めぐりとは、福徳をもたらしてくれる七福神が祀られている神社を、お参りすることです。

江戸時代からはじまったとされ、いまや全国各地に約300カ所のコースがあるそう!

 

昔は正月に七福神めぐりが盛んに行われましたが、現代は通年参拝ができます。

奥州仙臺七福神とは?

みやぎ観光名所100選の看板

さてさて、宮城県の七福神めぐりといえば「※奥州仙臺七福神(おうしゅうせんだいしちふくじん)」ですよね。

 

奥州仙臺七福神は、藩政時代とその前に起源をもつ仙台の7つの寺社によって、昭和58年(1983)に開設されました。

その後1987年(昭和62年)に、仙台の地元新聞社(株)河北新報社の創刊90周年記念の「みやぎ新観光名所100選」の1つに選ばれています。

 

※仙臺は仙台の旧字体。

 

■奥州仙臺七福神

【大黒天】
喜傳山秀林寺(きでんさんしゅうりんじ)/青葉区北山

【壽老尊/寿老人】

喜福山 玄光庵(きふくざん げんこうあん)/青葉区通町

【えびす神/恵比寿天】

藤崎えびす神社 /青葉区一番町

【弁才天】

天総山 林香院(てんそうざん りんこういん)/若林区新寺

【毘沙門天】

金光山 満福寺(こんこうざん まんぷくじ)/若林区荒町

【布袋尊】

南谷山 福聚院(なんこくさん ふくじゅいん )/太白区門前町

【福禄壽】

医王山 鉤取寺(いおうざん こうしゅじ)/太白区鈎取

年に1度、一堂に七福神が集結する「奥州仙臺七福神出開帳 」

奥州仙臺七福神出開帳

▲奥州仙臺七福神出開帳

また毎年1月4日~1月6日には、仙台の「藤崎百貨店」7Fにて、各寺社の七福神が揃う「奥州仙臺七福神出開帳出」が開催。

昭和60年(1985)から続いており、市民はもちろん、県内外の方にも観光名所として親しまれています。

 

さっそく仙台市の北地区から順に、奥州仙臺七福神をめぐりたいと思います。

① 大黒天「喜傳山 秀林寺」

喜傳山 秀林寺

大黒天(だいこくてん)が祀られているのは、青葉区北山にある曹洞宗のお寺「秀林寺(しゅうりんじ)」です。

もともとは泉区松森にあった古寺で、慶長5年(1600)仙台城の築城がはじまると、北山に移築されました。

 

北山は仙台城の※鬼門とされており、各地から多くの寺がこの地に集められたそうです。

※鬼門……北東(丑と寅の間)の方位のこと。陰陽道では、鬼が出入りする方角とされ、万事に忌むべき方角としている。

戦国武将は城を築く際に、風水や鬼門を意識していたといわれています。

三天一体の大黒天パワー

喜傳山 秀林寺 大黒天

大黒天は秀林寺の開山当初より祀られ、ご尊像は三面六臂出世大黒天(さんめんろっぴしゅっせだいこくてん)の※胎内仏として納められています。

※胎内仏…仏像の胎内などに納める小さい仏像

三面六臂出世大黒天とは、顔が3つ、腕が6本あり、弁財天、大黒天、毘沙門天が三天一体となった大黒天のこと。

おしはかることのできない偉大なパワーがあるとされ、縁結びの祈願者も多いとか。

 

大黒天は五穀豊穣と開運招福に、ご利益があるといわれています。

ご真言(しんごん):オン マカカラヤ ソワカ

※真言とは…仏の真実の言葉、秘密の言葉の意味。真言には功徳や利益があるとされ、唱えることで効果を享受できるといわれています。

 

【秀林寺の基本情報】

所在地:

〒981-0931 仙台市青葉区北山1丁目3-1

開館時間:

9:00~12:00

13:00~16:00

アクセス:

<バス>

仙台駅から仙台市営バス「北山~子平町循環」に乗車(約20分)「輪王寺前」で下車し徒歩約1分

<電車>

仙台駅から地下鉄南北線「泉中央行」に乗車(約6分)「北仙台駅」で下車し徒歩約14分

<車>

東北自動車道 仙台宮城I.Cから約15分

駐車場:

無料/30台

② 壽老尊「喜福山 玄光庵」

玄光庵 

壽老尊(じゅろうそん)が祀られているのは、青葉区通町にある「玄光庵(げんこうあん)」という曹洞宗のお寺です。

若林区新寺にある「竜泉院(りゅうせんいん)」の※末寺で、戦国時代の大永3年(1523)に開山しました。

※末寺(まつじ)…本山、本寺に従属する寺

以前は玄光房という名称で、仙台城大手門跡付近にありました。

しかし仙台城の築城にあたり独立し、玄光庵として青葉山から現在の地へと移転したそうです。

鹿を連れ、桃を手にする神

玄光庵 壽老尊

一般的に七福神では寿老人と呼びますが、奥州仙臺七福神では「壽老尊(じゅろうそん)」と呼んでいます。

杖を携えて、玄鹿(くろしか)という長寿の象徴とされる鹿を連れており、手には不老長寿の桃を持っている姿が一般的なイメージ。

 

壽老尊は不老長寿と無病息災に、ご利益があるとされています。

ご真言:オン バサラユゼイ ソワカ

 

【玄光庵の基本情報】

所在地:

〒981-0915 仙台市青葉区通町1丁目3-16

開館時間:

9:00~17:00

アクセス:

<バス>

仙台駅から仙台市営バス「北山~子平町循環」に乗車(約14分)「宮城県仙台合同庁舎前」で下車し徒歩約4分

<電車>

仙台駅から地下鉄南北線「泉中央行」に乗車(約4分)「北四番丁駅」で下車し徒歩約12分

<車>

東北自動車道 仙台宮城I.Cから約16分

駐車場:

無料/20台

③ えびす神「藤崎えびす神社」

えびす神社 仙台

えびす神が祀られている「藤崎えびす神社」は、仙台の地元百貨店・藤崎の屋上にあります。

なぜ百貨店の屋上に、えびす神が祀られてあるのでしょうか?

 

藤崎は呉服商として、文政2年(1819)に創業。当時の屋号は、得可主屋(えびすや)でした。

この屋号の関連から、商いの神「おえびすさん」を店の氏神として崇めたのがはじまりだそうです。

 

その後、昭和7年(1932)デパートの建設を機に屋上へ祀られて、現在にいたります。

藤崎えびす神社の総本社は、兵庫県の西宮神社(にしのみやじんじゃ)です。

釣り竿を持ち、鯛を抱える神

えびす神社 御朱印

えびすは、七福神の中で唯一日本古来の福の神。「えべっさん」とも呼ばれ親しまれています。

漁業の神としても知られ、釣り竿を手に持ち鯛を抱えているのが特徴。

 

えびす神は、商売繁盛と除災招福にご利益があるといわれています。

ご真言:エビス オオカミマモリタマエ サキハエタマエ

8階の屋上へはエレベーターで

藤崎百貨店 エレベーター

藤崎店内のエスカレーターは7階までなので、神社がある屋上へ行くにはちょっと戸惑うかもしれません。

 

8階の屋上へはエレベーターを使わないと行けませんので、ご注意ください。

 

【藤崎えびす神社の基本情報】

所在地:

〒980-0811 仙台市青葉区一番町3丁目2-17 藤崎百貨店本館屋上

開館時間:

10:00~17:00

アクセス:

<バス>

青葉通り駅から仙台市営バス「実沢営業所前行」に乗車(約3分)「青葉通一番町駅」で下車し徒歩約3分

<電車>

仙台駅から地下鉄東西線「八木山動物公園行」に乗車(約2分)「青葉通一番町駅」で下車し徒歩約4分

<車>

東北自動車道 仙台宮城I.Cから約10分

駐車場:

有料/140台

藤崎芭蕉の辻パーキング200円(30分)

④ 弁才天「天総山 林香院」

天総山 林香院

弁才天(べんざいてん)が祀られているのは、若林区新寺にある曹洞宗のお寺「林香院(りんこういん)」です。

天正年間(1573~95)に福島で開山し、伊達家とともに山形県米沢から岩出山(宮城県大崎市)へと移ってきました。

その後、慶長6年(1601)伊達政宗公の仙台開府により現在の地に移りました。

 

弁才天は本堂に祀られており、毎年1月1日〜1月3日と11月23日の大祭日のみに御開帳されます。

八臂弁才天が祀られているお堂

天総山 林香院 お堂

本堂に祀られている御真体の弁才天が秘神のため、「お前立」としてこのお堂に「八臂弁才天(はっぴべんざいてん)」が祀られています。

奥州仙臺七福神のプレートがお堂の入口左側に設置されていました。

8本の腕をもつ八臂弁才天

天総山 林香院 弁才天

弁才天というと琵琶を持った姿が一般的ですが、こちらにあるのは八臂弁才天です。

八臂とは8本の腕のこと。それぞれの手には宝弓や宝刀、宝珠を持っています。御真体の身代わりとして願いを叶えてくださるそうです。

 

弁才天は七福神の中で唯一の女神。音楽や知恵、金運などの神として信仰されています。合格祈願や学業成就に訪れる方もいらっしゃるそうです。

ご真言:オン ソラソバテイエイ ソワカ

 

【林香院の基本情報】

所在地:

〒984-0051 仙台市若林区新寺5丁目1-1

開館時間:

9:00~16:00

アクセス:

<バス>

仙台駅から仙台市営バス「霞の目営業所前行」に乗車(約3分)「新寺四丁目・サンプラザ入口」で下車し徒歩約2分

<電車>

仙台駅からJR仙石線「東塩釜行」に乗車(約2分)「榴ヶ岡駅」で下車し徒歩約5分

<車>

東北自動車道 仙台宮城I.Cから約18分

駐車場:

無料/20台

⑤ 毘沙門天(金光山 満福寺)

仙台 満福寺

毘沙門天(びしゃもんてん)が祀られているのは、若林区荒町にある真言宗の「満福寺(まんぷくじ)」。

寛永20年(1643)頃に毘沙門天の別当寺として創建されました。

 

毘沙門天像は安元元年(1175~1176)に、藤原氏第3代当主・藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)の命を受けて運慶(うんけい)が彫ったと伝えられています。

 

経緯は不明ですが、戦国時代には北目城主・粟野氏(あわのし)、その後伊達政宗公の所有となり、粟野氏の居城であった北目城からこの地へ移されました。

百八体毘沙門天

満福時 毘沙門堂

境内にある「百八体毘沙門堂」には、その名の通り百八体の小さな毘沙門天が祀られています。

奥州仙臺七福神では、本堂ではなくこちらを参拝するのが習わし。

 

本堂に祀られている毘沙門天像は秘神で12年に1度、寅年の8月1日と2日のみに御開帳されます。

毘沙門天は、福徳壽命と子育円満にご利益があるとされています。

ご真言:オン ベイシラマンダヤ ソワカ

満福寺のレポート記事はこちら。

 

【満福寺の基本情報】

所在地:

〒984-0073 仙台市若林区荒町206

開館時間:

9:00~16:00

アクセス:

<バス>

仙台駅から仙台市営バス「薬師堂駅行」に乗車(約5分)「荒町」で下車し徒歩約2分

<電車>

仙台駅から地下鉄南北線「富沢行」に乗車(約2分)「五橋駅」で下車し徒歩約12分

<車>

東北自動道 仙台宮城I.Cから約19分

駐車場:

無料/約30台

⑥ 布袋尊(南谷山 福聚院)

南谷山 福聚院

布袋尊(ほていそん)が祀られているのは、太白区門前町にある曹洞宗のお寺「福聚院(ふくじゅいん)」です。

室町時代にあたる明応5年(1496)に開山し、平成7年(1995)に開創500年を迎えました。

案内板の通り本堂へ

南谷山 福聚院 境内

山門をくぐると案内板があります。そのまま本堂に進みましょう。

福聚院の布袋さまはピカピカ

布袋尊

本堂に入ると布袋尊が笑顔で迎えてくれます。

 

布袋尊は中国に実在した人物で、常に袋を背負っていたことから、布袋という俗称が付けられたとか。

天候や吉兆などの予知能力があったことから弥勒菩薩の化身といわれています。

 

こちらの布袋尊は触っても良いそうで、なであとでお腹はピカピカ!

布袋尊は福財の神として親しまれ、福運大願と諸縁吉祥にご利益があるとされています。

ご真言:オン マイタレイヤ ソワカ

 

【福聚院の基本情報】

所在地:

〒982-0845 仙台市太白区門前町8-22

開館時間:

9:00~16:00

アクセス:

<バス>

仙台駅から市営バス「沖野行」に乗車(約7分)「舟丁」で下車し徒歩約17分

<電車>

仙台駅から地下鉄南北線「富沢行」に乗車(約7分)「長町一丁目駅」で下車し徒歩約17分

<車>

東北自動道 仙台宮城I.Cから約22分

駐車場:

無料/約25台

⑦ 福禄壽(医王山 鉤取寺)

鉤取寺 仙台

福禄壽(ふくろくじゅ)が祀られているのは、太白区鈎取にある曹洞宗のお寺「鉤取寺(こうしゅじ)」。

 

青葉区北山にある「輪王寺(りんのうじ)」の末寺で、平安時代にあたる承知2年(835)に天台宗の僧侶により開山されたと伝えられています。

 

一度は荒廃しましたが、輪王寺が曹洞宗として寛永13年(1636)に改宗し開山。

昭和20年の戦火で焼失し、現在の地に再建されました。

鉤取寺の本堂

鉤取寺 本堂

福禄壽への参拝は右側の本堂入口から入りましょう。

福禄壽は三体一組の神

鉤取寺 福禄壽

もともと福禄壽は、福星、禄星、寿星の三星を神格化した三体一組の神。

家庭の幸せを願う福人、仕事を持ち財をなす幸せを願う禄人、健康長寿を願う壽人の徳が具現化した神といわれています。

 

長い頭と長い顎髭、杖を持ち、鶴を連れているのが特徴。縁壽福楽、厄難消除にご利益があるとされています。

ご真言:オン マカシュリ ソワカ

 

【鉤取寺の基本情報】

所在地:

〒982-0804 仙台市太白区鈎取4丁目1-21

開館時間:

9:00~16:00

アクセス:

<電車・バス>

仙台駅からJR東北本線「仙台空港行」に乗車(約5分)「長町駅」で下車。「長町駅東口」から仙台市営バス「八木山動物公園駅行」に乗車(約15分)「鉤取寺前」で下車し徒歩約2分

<車>

東北自動道 仙台南I.Cから約8分

駐車場:

無料/約30台

奥州仙臺七福神をめぐって、ご利益を授かろう!

秀林寺 千躰仏

▲秀林寺の山門内に祀られた千躰仏

奥州仙臺七福神めぐりでの参拝は、ご真言を7回唱えて願い事を伝えます。

御朱印帳などに御宝印をいただくとさらにGOOD!

 

参拝しておしまい! ではなく、願いが叶っても叶わなくても、お礼参りにもう一度参拝することが大切です。

神様に感謝の気持ちを伝えましょう。あなたも奥州仙臺七福神に、ご利益を授かりにめぐってみませんか

布袋尊
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stingray
stingray

札幌出身で趣味はギター。前職の転勤で仙台に移り住み、気が付いたらもう30年になります。仙台は海の幸や山の幸も美味しく、とても暮らしやすい所です。そんな仙台の魅力や地元ならではの情報をお届け致します。