⑤ 毘沙門天(金光山 満福寺)
毘沙門天(びしゃもんてん)が祀られているのは、若林区荒町にある真言宗の「満福寺(まんぷくじ)」。
寛永20年(1643)頃に毘沙門天の別当寺として創建されました。
毘沙門天像は安元元年(1175~1176)に、藤原氏第3代当主・藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)の命を受けて運慶(うんけい)が彫ったと伝えられています。
経緯は不明ですが、戦国時代には北目城主・粟野氏(あわのし)、その後伊達政宗公の所有となり、粟野氏の居城であった北目城からこの地へ移されました。
百八体毘沙門天
境内にある「百八体毘沙門堂」には、その名の通り百八体の小さな毘沙門天が祀られています。
奥州仙臺七福神では、本堂ではなくこちらを参拝するのが習わし。
本堂に祀られている毘沙門天像は秘神で12年に1度、寅年の8月1日と2日のみに御開帳されます。
毘沙門天は、福徳壽命と子育円満にご利益があるとされています。
満福寺のレポート記事はこちら。
【満福寺の基本情報】
所在地:
〒984-0073 仙台市若林区荒町206
開館時間:
9:00~16:00
アクセス:
<バス>
仙台駅から仙台市営バス「薬師堂駅行」に乗車(約5分)「荒町」で下車し徒歩約2分
<電車>
仙台駅から地下鉄南北線「富沢行」に乗車(約2分)「五橋駅」で下車し徒歩約12分
<車>
東北自動道 仙台宮城I.Cから約19分
駐車場:
無料/約30台
⑥ 布袋尊(南谷山 福聚院)
布袋尊(ほていそん)が祀られているのは、太白区門前町にある曹洞宗のお寺「福聚院(ふくじゅいん)」です。
室町時代にあたる明応5年(1496)に開山し、平成7年(1995)に開創500年を迎えました。
案内板の通り本堂へ
山門をくぐると案内板があります。そのまま本堂に進みましょう。
福聚院の布袋さまはピカピカ
本堂に入ると布袋尊が笑顔で迎えてくれます。
布袋尊は中国に実在した人物で、常に袋を背負っていたことから、布袋という俗称が付けられたとか。
天候や吉兆などの予知能力があったことから弥勒菩薩の化身といわれています。
こちらの布袋尊は触っても良いそうで、なであとでお腹はピカピカ!
布袋尊は福財の神として親しまれ、福運大願と諸縁吉祥にご利益があるとされています。
【福聚院の基本情報】
所在地:
〒982-0845 仙台市太白区門前町8-22
開館時間:
9:00~16:00
アクセス:
<バス>
仙台駅から市営バス「沖野行」に乗車(約7分)「舟丁」で下車し徒歩約17分
<電車>
仙台駅から地下鉄南北線「富沢行」に乗車(約7分)「長町一丁目駅」で下車し徒歩約17分
<車>
東北自動道 仙台宮城I.Cから約22分
駐車場:
無料/約25台
⑦ 福禄壽(医王山 鉤取寺)
福禄壽(ふくろくじゅ)が祀られているのは、太白区鈎取にある曹洞宗のお寺「鉤取寺(こうしゅじ)」。
青葉区北山にある「輪王寺(りんのうじ)」の末寺で、平安時代にあたる承知2年(835)に天台宗の僧侶により開山されたと伝えられています。
一度は荒廃しましたが、輪王寺が曹洞宗として寛永13年(1636)に改宗し開山。
昭和20年の戦火で焼失し、現在の地に再建されました。
鉤取寺の本堂
福禄壽への参拝は右側の本堂入口から入りましょう。
福禄壽は三体一組の神
もともと福禄壽は、福星、禄星、寿星の三星を神格化した三体一組の神。
家庭の幸せを願う福人、仕事を持ち財をなす幸せを願う禄人、健康長寿を願う壽人の徳が具現化した神といわれています。
長い頭と長い顎髭、杖を持ち、鶴を連れているのが特徴。縁壽福楽、厄難消除にご利益があるとされています。
【鉤取寺の基本情報】
所在地:
〒982-0804 仙台市太白区鈎取4丁目1-21
開館時間:
9:00~16:00
アクセス:
<電車・バス>
仙台駅からJR東北本線「仙台空港行」に乗車(約5分)「長町駅」で下車。「長町駅東口」から仙台市営バス「八木山動物公園駅行」に乗車(約15分)「鉤取寺前」で下車し徒歩約2分
<車>
東北自動道 仙台南I.Cから約8分
駐車場:
無料/約30台
奥州仙臺七福神をめぐって、ご利益を授かろう!
奥州仙臺七福神めぐりでの参拝は、ご真言を7回唱えて願い事を伝えます。
御朱印帳などに御宝印をいただくとさらにGOOD!
参拝しておしまい! ではなく、願いが叶っても叶わなくても、お礼参りにもう一度参拝することが大切です。
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