ここはホタルの観察路となっており、毎年、初夏の日暮れにホタルの観賞会が開催されています。幻想的なホタルの光に、心を奪われること間違いなしです。
1963年(昭和38)頃まで、この辺りではホタルが見られました。しかし団地や公園の開発が進み、1度絶滅してしまったそうです。
そこでホタルを復活させようと、地域の有志が「台原森林公園にメダカとホタルを呼び戻す会」を結成。そして2000年(平成12)に栗原市の「ゲンジボタル愛好会」から、ゲンジボタルの寄贈を受けます。
放流後は年々増え続けて、例年6月中旬~7月上旬にかけてホタルが舞う姿を見ることができます。
では次に森林を通って台原入口の広場に行ってみましょう。
雑木林と赤松林の中を通って道なりに進んで行きます。
猛毒キノコ「カエンタケ」の自生が確認されています。触れるだけでも害が及ぶためご注意ください!
台原入口広場
台原入口広場に到着。休憩所の建造物が円形で特徴的です。
広場内にある彫刻「茉莉花(まつりか)」は、舟越保武氏の作品。ブロンズ製で高さは220cmあります。仙台市の彫刻のあるまちづくり事業の第2号作品です。
野外音楽堂
途中にある野外音楽堂。草木が生い茂っている状態で、現在はあまり使われていない様子。
次のアスレチック広場まで少し歩きます。
野外音楽堂を通過すると、ところどころに森林浴を楽しめる園路があります。園路は「こならの道」「さわらの道」「ひのきの道」「あかまつの道」「くろまつの道」「からまつの道」の6ヵ所。上記写真は「からまつの道」です。
左に行くと仙台文学館。右は「こならの道」につながっています。
仙台市や宮城県にゆかりのある、近代文学に関する資料の展示を行う「仙台文学館」。
通年見学できる常設展では、作家の原稿やゆかりの品々を展示。ほかにも期間限定の特別展・企画展が行われています。
館内には撮影スポットがあり、宮城県出身のいがらしみきお先生の作品『ぼのぼの』のキャラクターと写真撮影ができます。
開館時間:
9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
休館日:
月曜日(休日は開館)、休日の翌日(休日は開館)、1月~11月の第4木曜日(休日は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
常設展観覧料:
一般460円、高校生230円、小・中学生110円
アスレチック広場
アスレチック広場に到着しました。長いすべり台が「ローラースライダー」で子どもたちに大人気の遊具です。
他にも、トランポリン、つり橋、ターザンロープなど10の遊具が設置されています。
アスレチック広場から黒松駐車場はすぐ近くです。ぐるりと1周したところで、散策は終了。
【台原森林公園の基本情報】
住所:
宮城県仙台市青葉区台原森林公園
アクセス:
【公共交通の場合】
仙台市地下鉄南北線「台原」駅または「旭ヶ丘」駅より徒歩約15分
【クルマの場合】
東北自動車道「仙台宮城」ICから約20分
駐車場:
あり/無料
台原森林公園は市街地に近い大規模公園
台原森林公園は、仙台駅から地下鉄で約30分のところに位置しています。
春は新緑、初夏にはホタルが舞い、秋の紅葉も絶景です。冬は霜柱を踏む音が小気味よく、四季折々の風景が楽しめます。台原森林公園に、あなたも1度訪れてリフレッシュしてみませんか。