① 末広歩道橋
おおがわら桜祭りの会場(大河原大橋~末広橋間)である河川敷を通り過ぎ、最初のビュースポット「末広(すえひろ)歩道橋」へ。
橋の中央に立つと、白石川中心に左右の堤に連なる桜並木がみられます。一目でわかる千本の桜、名前の由来に頷ける光景です。
過去の開催時には屋形船が航行
過去にはおおがわら桜祭りの会場から次の目的地である「韮神堰(にらかみぜき)」までの区間(約2.3km)を、お花見屋形船が運航していました。
乗船時間は約30分。船上から一味違った花見を楽しむのも乙ですが、現在は諸般の事情ということで運航していません。また再開するのが楽しみですね。
※駐車場のすぐ近くが、おおがわら桜まつり会場となっています。
② 韮神堰(にらかみぜき)
末広歩道橋から15分ほど歩くと、大河原町と柴田町の境目にあたる「韮神堰(にらかみぜき)」に着きます。
パンフレットや宣伝ポスターで使われている写真の多くは、ここ韮神堰で撮影されたもの。残雪残る蔵王連峰をバックに咲き誇る、華やかな千本桜……絵になる一枚が撮れること間違いなし。
※「韮神堰」は現在工事中のため、架台が設置されていて近づけません。
③ 白石川千桜公園・しばた千桜橋(せんおうきょう)
韮神堰から道なりに進み、15分ほどで「白石川千桜公園」に着きます。遊歩道や花壇が整備されており、桜と一緒にチューリップやレンギョウ、吉野つつじといった春の花々も楽しめるのが魅力です。
また公園の脇をJR東北本線が通っているため、桜と電車のツーショットを狙う”撮り鉄”の目玉スポットともなっています。
とくに白石川堤と船岡城址公園をつなぐ、「しばた千桜橋」は絶好の撮影ポイント。写真のように大勢の人々が、電車が来るのを待ち構えています。
④ 船岡城址公園
一目千本桜を満喫した後は、しばた千桜橋を渡り「船岡城址(ふなおかじょうし)公園」へ。
ここは城址という名の通り、明治維新までは柴田氏の居城する「船岡城」という山城が築かれていました。現在は公園として整備され、白石川堤一目千本桜と同様「日本さくら名所100選」の一つとなっています。
およそ1,300本のソメイヨシノが植えられており、開花すると山全体が桜のピンク色に染め上がります。
山頂からの景色は言わずもがな、白石川堤一目千本桜を一望できる絶景です。
頂上には、白い巨像「船岡平和観音」が佇んでいます。柴田町出身の野口徳三郎翁が、亡き妻の冥福と世界の平和と安全を祈るために自費で建立したもの。
その大きさは約24m。以前は胎内を見学できましたが、震災の影響で現在内部を見学することはできません。
また船岡城址公園は、昭和45年NHK大河ドラマにもなった山本周五郎の小説※『樅ノ木(もみのき)は残った』の舞台になった場所。題名にもある”樅ノ木”がそびえ立っています。
※『樅ノ木(もみのき)は残った』…山本周五郎の歴史小説。江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こった、お家騒動「伊達騒動」を題材としている。
”桜のトンネル”を通るスロープカー
山頂へは徒歩でもいけますが、船岡城址公園の名物スロープカー(斜面走行モノレール)を利用するのもオススメです!
延長305mのレールを走り、3分40秒かけて山頂へ向かいます(往復運転)。その道中は「桜のトンネルを通っているようだ」と、観光客に人気の乗り物です。
⑤ さくら歩道橋
船岡城址公園で散策を楽しんだ後は、再び白石川堤へ戻ってきます。
体力に余力があれば、船岡駅付近にかかる「さくら歩道橋」へ立ち寄ってみるのもいいでしょう。
千本桜と船岡城址公園を一望できる、絶好の撮影ポイントとなっています。
⑥ 日本一ソメイヨシノの巨木
さらに余力があれば、さくら歩道橋から徒歩約15分の場所にある「日本一ソメイヨシノの巨木」まで足を伸ばしてほしいところ。日本一太いソメイヨシノで、幹周りは4,35m、東西26m、南北24m、高さ16mあります。
まだまだ歩き足りないという方は、日本一ソメイヨシノの先にあるさくら船岡大橋へ渡り白石川の左岸へ。
さきほどまで歩いてきた右岸を横目に船岡駅方面へ戻ると、歩道の両脇をはさむように桜並木が続く「桜のトンネル」が現れます。
桜のトンネルを通り「柴田大橋」を渡れば、船岡駅まで戻れます。