こちらが入口。稲荷大明神ですので守っているのは狛狐さんです。
右の狛狐さんがくわえているのは巻物でしょうか。まだ新しく感じる狛狐さんです。
左の狛狐さんは何もくわえていないようです。
鳥居の先に道が続きます。その先にはまた鳥居があるようです。
次の鳥居が見えてきました。木漏れ日が気持ち良いです。そのまま進んで行きましょう。
鳥居に到着。扁額(へんがく)に「蠣崎稲荷大明神」と書かれています。
祠(ほこら)が見えてきました。
こちらが「蠣崎稲荷大明神」。大きな鈴がいくつも付けられています。
もともと、この地には馬上蠣崎神社が鎮座していました。明治時代に片平へ移された後、蠣崎稲荷大明神として残されたそうです。
近くには、小さな祠もありました。小さな狛狐さんと一緒にひっそりと佇んでいます。
祠の崖上は、地図で見ると仙台城の懸造跡(かけづくりあと)に近い場所ですね。
五島が本丸からここに飛び降りたと思うと……。
祠の脇にある石碑。「蠣崎大明神」、「五島馬頭観世音」と刻まれています。お参りして戻りましょう。
蠣崎稲荷大明神へ続く道は整備されていないので、足元には十分ご注意ください。薄暗いので、日中の訪問がいいと思います。
蠣崎稲荷大明神を出た周辺の風景。崖上は仙台城跡です。かなり険しい崖になっているのがわかります。
続いて、青葉区片平に移された馬上蠣崎神社に行ってみましょう。
【蠣崎稲荷大明神の基本情報】
住所:
宮城県仙台市青葉区川内追廻無番地
アクセス:
【公共交通の場合】
仙台市営地下鉄東西線「八木山動物公園」駅行き乗車-「国際センター」駅下車、徒歩約12分
【クルマの場合】
東北自動車道「仙台宮城」ICより約10分
駐車場:
なし(近隣の有料駐車場をご利用ください)
五島を祀る「馬上蠣崎神社」へ
蠣崎稲荷大明神から車で約5分のところに鎮座する馬上蠣崎神社(うばがみかきざきじんじゃ)。
この神社は、もともと蠣崎の地にあった五島を祀る神社でした。しかし、明治時代に入ると蠣崎一帯が陸軍用地となったため、1871年(明治4)に良覚院(現在の青葉区片平)の境内へ移されます。市民からは「五島墓さん」と呼ばれて親しまれていたそうです。
ところが、1872年(明治5)、新政府の修験宗廃止令により良覚院が廃寺に。このことにより、隣接する現在の地に移されたそうです。その後、1962年(昭和37)1月の火災で社殿が炎上。同年10月に再建され、現在に至っています。
馬上蠣崎神社は「子どもの神様」
馬上蠣崎神社は、古くから「子どもの神様」と親しまれていました。馬の漢字が付くことから、子どもの馬脾風(ばひふう)という感染症除けの信仰があり、クルミを奉納するのが習わし。また、百日咳も治るとされ繁盛したそうです。
では、境内を見てみましょう。