参道の左側には、写真上の仏足石(ぶっそくせき)があります。お釈迦様の足跡を石に刻んだものだそうです。
参道奥の左手には、さまざまな樹木が18,000本も生い茂る「輪宮の森」があります。この森の中には「植樹マン」と「植樹ウーマン コノハ」という名の石像がありますので、ぜひ探してみてくださいね。
次は石段へ。
輪王寺の石段
段数はそれほど多くありませんが趣のある石段です。
この周辺では、ネコちゃんをよく見かけます。癒されに来る方も多いようです。
続いて、本堂に行ってみましょう。
輪王寺の本堂
本堂が見えてきました。
輪王寺は幕末まで伊達氏によって守られてきました。しかし、明治維新後は伊達氏の庇護を失います。さらに1876年(明治9)の北山大火で、山門以外を全て焼失。復興の手立てがなく20年以上が経過します。
曹洞宗の大本山である福井の「永平寺(えいへいじ)」と神奈川の「総持寺(そうじじ)」は、輪王寺の荒廃を惜しみ、復興を図るため、1903年(明治36)福定無外和尚を輪王寺の住職としました。無外和尚は、寝食を忘れてまで輪王寺の再建に力を注ぎます。
そして12年後の1915年(大正4)に、現在の本堂と庫裡を完成させたそうです。無外和尚は庭園の建設にも尽力し、晩年には現在の規模をほぼ備えた庭園を仕上げました。
せっかくなので、本堂の周りを散策してみることに。
本堂にある大王松
本堂の右手には、巨大な大王松(ダイオウショウ)がありました。
樹齢は120年以上で、仙台市の保存樹木に指定されています。
輪王寺の鐘楼
本堂の手前にある鐘楼吼月楼と大梵鐘は、1920年(大正9)に建てられました。
しかし、大梵鐘は太平洋戦争時に金属回収令により供出。その後、1958年(昭和33)人間国宝・長野垤志氏によって鋳造され現在に至ります。
輪王寺のロバさん
鐘楼の奥へ進むと、2頭の動物を発見! よく見てみると、なんとロバさんでした。
そう、輪王寺ではロバさんを飼育しているのです。名前は「輪輪(りんりん)」と「寺寺(じんじん)」。
とても人懐っこいロバさんでしたよ。
次は庭園に向かいます。
輪王寺の日本庭園
輪王寺には、四季折々の景色が観賞できる日本庭園があります。
庭園内を回遊できる池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、さまざまな角度から楽しめるようになっています。
庭園内はどうなっているのか、さっそく中に入ってみましょう。
庭園への入口
庭園は本堂の右側にあります。案内板の矢印通りに進んでください。
こちらが庭園の出入口。
入園時間:8:00~17:00
入園料金:300円(小学生未満無料)
入口は無人で、300円を入れてバーを体で押して前に進みます。
御朱印を希望される方は、左の窓から係の方に声をかけて御朱印帳を預けてください。帰りに受け取ることができます。
庭園内を散策
ここから庭園内に入っていきます。置き石がありますので、そのまま前へ進んで行きましょう。