大きな池が見えてきました。奥に見えるのは三重塔。4月の訪問でしたので、ちょうど桜が満開でした。
池と三重塔、桜のコントラストがいいですね。
池には鯉がたくさんいました。人馴れしているのか、すぐに近寄ってきます。しばし鯉と戯れる時間を過ごしました。
次は五重塔に行ってみましょう。
輪王寺の五重塔
この五重塔は自然石を使用したもので、戦死者供養のため1940年(昭和15)に建立されたそうです。
続いて三重塔へ。
輪王寺の三重塔(宝楼閣)
この三重塔は、開山五百年大遠忌を記念して1981年(昭和56)に建てられたものだそうです。高さは22.6m。
お祀りしているのは、仙台市の有形文化財に指定されている釈迦如来坐像。御開帳は毎月1日と15日で、この日のみ参拝できます。
次は蘭庭堂に行ってみましょう。
輪王寺の蘭庭堂
蘭庭堂は、伊達氏9代当主・伊達政宗夫人(蘭庭明玉禅尼)の御霊屋として建てられたものだそうです。
扉にある伊達家の家紋「九曜紋」と「竹に雀」が美しく輝いていました。
次は石庭へ。
輪王寺の石庭
輪王寺の庭園内にある石庭は「枯山水(かれさんすい)」と呼ばれています。
日本庭園の様式の1つで、川や池などの水を用いず、石や白砂を組み合わせて山水の趣を表した庭園のこと。四季や時間帯によって、見え方や感じ方が異なるそうです。
次は庭園内に咲く桜を見てみましょう。
輪王寺の桜
春の訪れとともに咲き乱れる輪王寺の桜たち。
木の数は多くありませんが、1本1本が美しい花を咲かせ、参拝者の目を楽しませてくれます。
輪王寺の散策はここまでです。最後に輪王寺の御朱印を紹介します。
輪王寺の御朱印
庭園に入る前に係の方に預けて、帰る際に受け取りました。ユニークな字体で「釈迦如来」と書かれています。
右下のお地蔵さんの赤いスタンプが可愛らしいですね。(御朱印帳は筆者の個人所有物)
【輪王寺の基本情報】
住所:
宮城県仙台市青葉区北山1丁目14-1
営業時間:
8:00~17:00
アクセス:
【公共交通の場合】
JR仙山線「山形」駅乗車‐「北山」駅下車、徒歩約13分
【クルマの場合】
東北道「仙台宮城」ICより約16分
駐車場:
無料/80台
6回の引っ越しと復興した輪王寺へ
伊達氏とともに福島県から仙台の地に落ち着くまで、6回もの引っ越しをした輪王寺。歴史家はこれを「輪王寺の六遷」と呼んでいます。その後、1度は荒廃し復興も危ぶまれましたが、見事に復興を果たしました。330年以上の歴史を伝える輪王寺に、あなたも手を合わせに行ってみませんか。