作並温泉ってどんなところ?
今回レポートするのは仙台市街から電車・車で約40~50分、”仙台の奥座敷”といわれる作並温泉(さくなみおんせん)です。
湯けむり漂う温泉街……ではなく、山間部を走る国道48線沿いに湯宿やホテルが立ち並んでいます。
国道48号線は仙台市と山形県を結ぶ、重要な道路。
昔は「関山街道」と呼ばれており、道が傾斜で険しいことから“峯渡り”と 恐れられていました。
現在は整備されており、緩やかな上り坂が続いています。
国道の脇には広瀬川が流れ、周囲は緑の山々に囲まれており周辺にコンビニなどはありません。
ビル群が立ち並ぶ駅前と比べると、同じ仙台市内とは思えないほど自然が豊か!
マイナスイオンたっぷりの温泉地です。
美女づくりの湯
作並温泉は江戸時代後期、寛政8年(1796)に開湯しました。
多くの文化人が足を運んでおり、明治の俳人・歌人である正岡子規や、『荒城の月』の作詞で有名な詩人・土井晩翠、「太陽の塔」で有名な画家・岡本太郎など、作並の名湯で疲れを癒したそうです。
作並温泉は肌に優しい泉質と豊富な湯量から、”美女づくりの湯”ともいわれています。
筆者のお肌も、モチモチスベスベになりました。
恋人の聖地でもあるパワースポット
そんな作並温泉ですが、宮城県ではじめて”恋人の聖地”に選定された場所でもあります。
恋人の聖地とは?
全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定(出典:NPO法人地域活性化支援センター)
独り身の筆者にとって、恋人の聖地なんぞ敵地にも等しい。
ですが作並温泉内には、縁結びの神を祀る「湯神神社」や「作並温泉 恋のお湯かけ地蔵」などがあり、良縁のご利益が期待できるかも……? と淡い期待を抱きます。
今回はそんな作並温泉と周辺の観光スポットを、バスと徒歩で巡る1泊2日モデルコースをご紹介します。
……とはいえ結論から申し上げてしまうと、公共交通を利用するより断然「車」がいいです!
理由はのちほど紹介しますが、それでも筆者のように公共交通以外の手段がない方は、ぜひこの先をご覧ください。
作並温泉はこんな方にオススメ!
・嫌なことを忘れて、リフレッシュしたい人
・良縁を願う独り身の男女
・ウヰスキーが好きな人
・一人旅したい人
【1日目】JR仙台駅西口→定義如来西方寺へ
初日は平家の落人伝説が残る「定義如来西方寺(じょうぎにょらいさいほうじ)」へ向かいます。