仙台駅 バスターミナル

▲運賃は仙台→定義まで、1,140円(2019年9月6日現在)です。

JR仙台駅に着いたら西口へ。バスターミナル10番より「定義行き」へ乗車し、終点「定義」で下車します。乗車時間は70~75分ほど、長いバス旅になるのでトイレなどは事前に済ませておきましょう。

 

バスは1時間に1本しかありませんので、乗り遅れないようにご注意ください! るーぷる仙台・地下鉄共通一日乗車券、市バス一日乗車券は利用できませんが、仙台まるごとパスは使えます。

西方寺 商店街

バス停から5~7分ほど歩くと、立派な山門がみえてきます。ここが定規如来 西方寺の境内入口です。手前には土産物や飲食店が立ち並んでおり、名物の「三角あぶらあげ」をいただけます(後ほどご紹介)。

見どころ① 一生に一度の願いが叶う「大本堂」

西方寺 大本堂

▲ご祈祷に参加しない場合も堂内を見学できます。

西方寺へ訪れたらまず足を運んでほしいのが、ご本尊の定義阿弥陀如来が祀られている「大本堂」です。平安時代末期に武将・平重盛公(平清盛の嫡男)の祈願によって日本にもたらされた、由緒正しい秘仏です。

 

一生に一度の願いが叶うといわており、筆者もさっそく御祈祷に参加させていただきました。祈祷中、自身の名前と願意(良縁成就とか)を唱えていただき、終了後はお札とお守りを授かります。良縁祈願への第一歩……。

 

大本堂では毎日ご祈祷が行われており、予約不要で参加できます。ご祈祷を希望する場合は、祈祷時間の15分前までに寺務所へ受付を済ましてください。ご祈祷の詳細はこちら

見どころ② 西方寺のシンボル「五重塔」へ!

五重塔の正面

▲大迫力の五重塔。山奥にこんな立派な塔があるなんて……。

大本堂から歩くこと、2~3分。木々が生い茂る参道を進んでいくと、突然ぱっと視界が開きます。そして目の前に現れる「五重塔」。

 

この塔をみて思い出すのは、京都・祇園のシンボル「八坂の塔(法観寺の五重塔)」。でもあれって、街中にあるんですよね。しかしここはダムがある山の中です。すごくないですか?

 

平家の落人・平貞能公(たいらのさだよし)のご供養と人類の恒久平和を祈念する、シンボルとして静かに佇んでいます。

 

【平家の落人・平貞能公の伝説】

およそ800年前の平安時代後期、1185年の「壇ノ浦(だんのうら)の戦い」で、平家は源氏に敗れました。平家の家臣であった平貞能公は、主の平重盛公から”阿弥陀如来のお掛け軸”を託され、現在西方寺が建つこの地へ落ち延びます。

 

貞能公はここを最後の地とし、名を「定義」と改めて隠れ住みます。そして1198年に60年の生涯を閉じると、従臣らによって貞能公の墓上にお堂が建てられ、阿弥陀如来を祀りました。これが西方寺の起源と伝えられています。

定義如来 西方寺 境内

ご紹介した大本堂や五重塔以外にも、縁結びのご神木や、平家の落人平貞能公(たいらのさだよし)の御廟など、見どころはたくさんあります。実際に行った体験レポート記事もあるので、参考にどうぞ!

【極楽山西方寺の基本情報】

所在地:

〒989-3213 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
一般参拝:

7:00~17:00
祈祷受付:

8:00~15:30(日曜・祝日7:30~15:30)※冬期は変更あり
拝観料:

無料

アクセス:

<車>

・仙台宮城I.Cから国道48号線作並・山形方面へ約45分

・泉パーキングエリアスマートI.Cから泉区根白石を通り役45分

<公共交通>

JR「仙台駅」西口バスターミナル10番より「定義行き」乗車、約70~75分終点「定義」下車

駐車場:

無料・約300台

定義如来西方寺の公式HPはこちら

「正義とうふ店」で名物・三角あぶらあげを堪能!

定義とうふ店▲休日のせいか店内は激混。しかし回転が速いので、あまり待ちません。

バス停への帰り道にある、「定義どうふ店」はぜひ立ち寄っていただきたいところ。明治23年に創業し、およそ120年以上の歴史を誇るお豆腐店です。

定義三角あぶらあげ

▲三角油揚げ

名物は、創業当初から変わらない「三角油揚げ」。揚げたての唐揚げのように外はカリッカリッ、中は肉厚ジューシィー! この1枚でお腹はかなり満たされます。ほかにも「やきめし(味噌おにぎり)」も名物なので、ぜひご堪能ください!

 

【定義とうふ店の基本情報】

所在地:

〒989-3213 宮城県仙台市青葉区大倉字下道1-2(定義如来山門100m手前)

営業時間:

8:00〜17:00

定休日:

不定期

駐車場:

なし
定義とうふ店の公式HPはこちら

【1日目】浄土宗 定義如来 西方寺→作並温泉へ

ス停「定義」まで戻り、いよいよ本命の作並温泉へ向かいます。

 

が……!!

 

仙台市営バス 乗り換え案内

バス運賃は定義→作並温泉で990円(2019年9月6日現在)です。

定義から作並温泉まで、バスでおよそ1時間18分。しかもその内1時間は、バス乗り換えの待ち時間という事実に気が付きました。

 

ほかにルートもないようなので、諦めて待つことに……。

<バスルート>定義→熊ヶ根橋(乗り換え)→作並温泉入口下車

熊ヶ根橋 横断歩道

バス停「熊ヶ根橋」で下車してから、左手に進みましょう、画像右端にある「定義如来参道同入口」と書かれた白い立て看板がみえてきます。

 

写真手前の横断歩道は渡らず、車道を挟んだ向こう側へ渡りましょう(写っていませんが、横断歩道あり)。

定義如来登山道入口

渡り終えたら、正面右へと進みます。すると赤いバス停の看板がみえてきます。反対側にも同じようなバス停の看板がありますが、仙台駅方面に向かうバスなので間違いです。

熊ヶ根橋 バス乗り場

着きました。ここからバスに乗車し、約10分ほどで「作並温泉入口」に着きます。徒歩でいけるのでは? とGoogleマップで調べてみるたところ、約1時間45分かかるらしく断念しました。実際に作並温泉までは上り坂が続くので、徒歩で向かうのは厳しそうです。

 

バス停から徒歩10分圏内にセブンイレブンや、JR仙山線「熊ケ根駅」があります。熊ケ根駅から「作並駅」まで約5分なので、間に合えば電車を利用するのも手(ただし1時間に1本)

見どころ① 足湯&カフェ「観光交流館 ラサンタ」

作並 観光交流館 ラサンタ

▲足湯は外にあります。

バスに乗りこみ、JR作並駅を通りすぎた先にある「作並温泉入口」で下車します。この周辺にはホテルや宿が集中しており、筆者が滞在する宿もバス停から徒歩2~3分のところにありました。

 

宿に荷物を置いてから、作並温泉を散策しに出かけます。はじめに見つけたのは、観光交流館「ラサンタ」。敷地内には源泉かけ流しの足湯(無料)があるほか、地元農家の野菜や土産物などを販売しています。

ラサンタに併設されたカフェ

▲宮城県と山形県の食材を使用したメニューを提供している。

「アルベロカフェ」という、オシャレなカフェもありました。窯焼きピッツァや、新鮮野菜を使ったサンドイッチなどの軽食、デザートなどが頼めるようです。しかもすべてテイクアウトOK。この日はラストオーダーが過ぎてしまっていたので断念。

【観光交流館 ラサンタの基本情報】

所在地:

〒989-3431 宮城県台市青葉区作並元木2-7

営業時間:

9:00~17:00

※アルベロカフェは11:30~16:00(ラストオーダー15:30)

定休日:

12月29日~1月3日

※アルベロカフェは木・金曜日。祝日の場合は営業。

アクセス:

<車>

東北自動車道 仙台宮城I.Cから約30分

<公共交通>

・仙台市営バス 「作並温泉仲町駅」下車すぐ

・「作並温泉入り口」から徒歩約4分

駐車場:

無料・41台

観光交流館 ラサンタの公式HPはこちら

アルベロカフェの詳細はこちら


作並温泉 道路

▲山の中なので、暗くなるのも早い

ラサンタを後にし、再び山形方面へ歩きはじめます。日が傾きはじめ、周囲が暗くなりはじめてきました。

 

正面にみえる「鷹泉閣 岩松旅館」は、作並温泉内で最も歴史の古い湯宿。正岡子規をはじめ、多くの文化人が疲れを癒した旅館です。広瀬川の渓谷美を眺めながら温泉を楽しめる、露天岩風呂が人気。

穴場なパワースポット!?「湯神神社」を参拝

湯神温泉

▲湯神神社の正面

そんな鷹泉閣 岩松旅館の向かい側にあるのが、こちら「湯神神社」。お湯の神様でもあり、土地の守護神、商売繁盛の神として代々祀られています。また白ヘビを奉っており、縁結びや子宝、無病息災のご利益もあるそうです。良縁祈願、本日2回目。

 

御朱印もあり(初穂料300円)、鷹泉閣 岩松旅館のフロントで受け付けています。
湯神神社 お地蔵さま

▲恋のお湯かけ地蔵

こちらは境内に設置された「恋のお湯かけ地蔵」。全7体あり、湯神神社のほかにラサンタと※5つの旅館に設置されています。

 

お地蔵様に「恋のお湯かけ小瓶」のお湯をかけると、恋愛のご利益に恵まれるそうです。「恋のお湯かけ小瓶」は5つの旅館で購入できます。

 

※La楽リゾートHotelグリーングリーン、湯の原ホテル、鷹泉閣 岩松旅館、ゆづくしSalon一の坊、かたくりの宿

 

【湯神神社の基本情報】

営業時間:
24時間
拝観料:
無料
アクセス:
バス停「作並温泉元湯」下車徒歩すぐ

150年の歴史!作並こけしが手に入る「平賀こけし店」

平賀こけし店

湯神神社を通り過ぎさらに坂を上っていく、広瀬川にかかる作並橋がみえてきます。その橋の手前にあるのが「平賀こけし店」です。

 

およそ150年もの歴史がある伝統的な”作並こけし”をから、政宗・愛姫こけし、サンタクロースこけし、ミニこけしなど、様々なこけしが店頭に並んでいます。事前予約でこけしの絵付け体験(1本700円)もできますよ。

 

【こけしって??】

お椀などをつくる木地師(きじし)と呼ばれる職人が「こけし」を作り、湯治客向けのお土産として販売。これが好評で、湯治場から徐々に広まっていきます。

子どもむけの玩具としてはもちろん、五穀豊穣、子授けの縁起物としても親しまれていたそうです。

 

【平賀こけし店の基本情報】

所在地:

〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並元木13

営業時間:
7:00~19:00

定休日:
年末年始・不定休

アクセス:

仙台・宮城I.Cから国道48号線「山形方面」へ約40分、岩松旅館を通りすぎてすぐ左へはずれる坂を下る

駐車場:

無料・2~3台

平賀こけし店の公式HPはこちら

清流・広瀬川を眺める

作並 回文の里 橋

平賀こけしのすぐ隣には、広瀬川にかかる作並橋があります。※回文の里と書かれていますが……。

 

※回文……上から読んでも下から読んでも同じ文章。例)カツラが落下

作並温泉 回文碑

碑文がポツンと立っていました。江戸~明治にかけて活躍した回文師・仙台庵(勘左衛門)の※回文碑で、作並をめでで詠んだものが刻まれています。

「みな草の名は百としれ薬りなり すくすくとは花のさくなみ」

訳)草は何種類あるが、みな薬である。優れた効き目は、花が咲き乱れる作並のようだ。

前から読んでも後ろから読んでも、まったく同じ! 江戸時代の回文師は只者ではありません。
作並温泉 広瀬川

橋の下には流れるのは、作並温泉を縦断する広瀬川。底がみえるほど川の水は透き通っています。

1日目はこれにて終了。作並温泉で1泊します。さまざまな宿があるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

「楽天トラベル」で作並温泉の宿をみる「Yahoo!トラベル」で作並温泉の宿をみる

【2日目】湯宿→鳳鳴四十八滝へ

気軽にいける滝見台

鳳鳴四十八の滝 入口

▲バス停留所は向い側にあるため、国道を横断する

2日目は作並温泉周辺を巡ります。はじめの目的地は「鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはちたき)」です。昨日下車したバス停「作並温泉入口」から、仙台駅前行きのバスに乗り「鳳鳴四十八滝入口」で下車します(乗車時間8分)。大きな看板と駐車場があるのでわかりやすいです。

鳳鳴四十八の滝 蕎麦屋
▲営業前(早朝)の風景

駐車場には食事処もありました。「どうだんの里」というお蕎麦屋さんです。石臼で丁寧に挽いた自家製粉をつかい、香り豊かなのど越しのあるお蕎麦を提供しています。

 

【どうだんの里の基本情報】

所在地:

〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字棒目木10

営業時間:
11:30~15:30(ラストオーダー15:00)

定休日:
火曜日

駐車場

無料・30台

どうだんの里の詳細はこちら

鳳鳴四十八の滝 入口

▲見落とさないようにご注意!

どうだんの里の脇に、鳳鳴四十八滝の入口があります。右側にある小さな看板が目印。

鳳鳴四十八の滝  案内図

道なりに進むと、観光案内の看板が現れます。撮影スポットは2ヶ所ありますが、滝がよく見えるのは奥の方です。

鳳鳴四十八の滝 遊歩道

看板を正面にし、右の道を進みます。

鳳鳴四十八の滝 分岐点

徒歩2分くらいで、分岐点に出ます。左も撮影スポットですが、まずは右の方へ。

鳳鳴四十八の滝  お堂

石柱の脇を通り抜けると……

鳳鳴四十八の滝 撮影スポット

滝がよく見える撮影スポットに到着。柵の方へ近づいて見ると……

鳳鳴四十八の滝

滝が見えました。写真はズームなしで撮影したものです。巨大な階段状の岩場を大小さまざまな滝が落ちおり、それらを総称して鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうのたき)と呼んでいます。

 

由来は滝から響く水音が、「鳳凰」の鳴き声に似ていることから名付けられたそう。なるほど、鳳凰はこんな鳴き声をするのか……と思いながら耳を澄ませてみてくださいね、

鳳鳴四十八滝 紅葉

出典:PIXTA

駐車場から5分もかからず、このような美しい滝が見られます。紅葉の時期に狙ってみるのもいいですね。

 

ちなみにもう1つの撮影スポット(分岐点左側)を方は……。

鳳鳴四十八滝 撮影スポットからみた滝

ご覧の通り草木で視界が遮られ、滝の姿はほとんど見えません。葉が落ちた冬であれば、その姿を拝められるかもしれませんね。

 

【鳳鳴四十八滝の基本情報】

所在地:
〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並棒目木
料金:
無料
アクセス:

東北自動車道 仙台宮城I.Cから国道48号線経由で約25分
バス停「作並温泉元湯」から仙台駅前行乗車、「鳳鳴四十八滝入口」下車すぐ
駐車場:
無料・30台(どうだんの里と共有)

鳳鳴四十八滝の詳細はこちら

< 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ >
    - 2/3 -

    関連するおすすめ記事

    仙台エリアに関するトピック

    仙台エリア × 観光スポットもっと見る >
    仙台エリア × 温泉・宿泊もっと見る >
    仙台エリア × グルメ・お土産もっと見る >
    仙台エリア × 歴史・人物もっと見る >
    仙台エリア × イベント・祭事もっと見る >
    仙台エリア × 体験・レジャーもっと見る >
    仙台エリア × ニュースもっと見る >
    仙台エリア × ライフ・生活もっと見る >