作並温泉にある「鳳鳴四十八滝」へ
鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはちたき)があるのは、仙台市内から車で30分ほど”仙台の奥座敷”とも呼ばれる作並温泉です。鳳鳴四十八滝は、温泉街の入口付近にあります。
鳳鳴四十八滝は、知られざる名瀑
仙台市内の滝といえば秋保大滝(あきうおおたき)が有名ですが、美しさでいえば鳳鳴四十八滝も引けを取りません。
鳳鳴四十八滝があるのは、仙台市内を流れる広瀬川の上流辺り。上流から下流にある大小さまざまな滝を総称して、鳳鳴四十八滝と呼ぶそうです。
”鳳凰”という名は、滝から響く水音が伝説の鳥・鳳凰の鳴き声に似ていることから。鳳凰の鳴き声を筆者は聞いたことありませんが、滝特有の迫力ある轟音というよりも、いくつの水流が重なり合った不思議な音色でした。
仙台市内からのアクセス
<電車・バス>
JR仙台駅→JR仙山線で約40分「作並駅」下車→仙台市営バス・仙台駅前行きに乗車約5分、「鳳鳴四十八滝入口」下車※バスの本数が少ないので要注意
もしくは、作並駅から徒歩約40分
<バス>
JR仙台駅西口バスプール10番、仙台市営バス「作並温泉行き」乗車→「鳳鳴四十八滝入口」下車(約62分)
<車>
東北道「仙台宮城I.C」から国道48号経由で約20分(17km)
鳳鳴四十八滝への行き方
駐車場から、鳳鳴四十八滝入口へ
バス停を降りて作並温泉方面へ少し歩くと、写真のようにデカデカとした看板が見えてきます。
看板のすぐ側には広い駐車場と、「どうだんの里」というお蕎麦屋さんがあります。
蕎麦は自家製粉でつくられた、細めのやぶ蕎麦。そば本来の香りとのど越しの良さが評判のようです。
【どうだんの里】
営業時間:11:30~16:00
定休日:火曜日
※営業時間、定休日は変更する場合あり。
詳細はこちら
どうだんの里を正面にした左側に、鳳鳴四十八滝の案内版を発見。小さい看板なので発見しづらかったです。
道なりにあるくと、観光案内の看板が正面に現れます。
ビュースポットは2ヶ所ある
左右に道が分かれていますが、カメラマークがある所が撮影ポイントのようなので、右の道を進みます。
砂利道をテクテク進みます。
再び看板を発見。赤い矢印が筆者の辿ってきたルートですが、あらためて見返すと国道48号線沿いからも行けるようです(青い矢印)。むしろ国道側からの方が距離も近いのでオススメです。
あのデカデカ看板に惑わされてしまった……。
気を取り直して進みましょう。撮影ポイントはもうすぐそこです。
社の脇道を通り抜ける
ここで分岐点にぶつかります。滝がよくみえる撮影ポイントは右側なので、そちらから向かいます。
社の右隣を通り抜けるのですが……。通っていいものなのか、一瞬迷ってしまうような雰囲気があります。
謎の社です。そっと右隣の脇道を通ります。
撮影ポイントに着きました(ここまで徒歩5分くらい)。石碑の隣辺りから滝をみてみることに。
見えました! 鳳鳴四十八滝です。写真はズームなしで撮影したもの。
巨大な階段状の岩を、折り重なるように流れ落ちていく水流。豪快さはありませんが、凛とした美しさを感じます。
撮影日は8月の下旬。まだまだ青い若葉が、周囲を生い茂っています。この時期でも十分美しいのですが……。
紅葉の時期は、また格別に美しいようです。しかもそれほど混雑しないようで、仙台の穴場紅葉スポットみたいですね。
鳳鳴四十八滝の背後にそびえる鎌倉山(通称:ゴリラ山)とのツーショットは、ぜひカメラに収めてみたいものです。
冬の時期は、白銀の世界に包まれた鳳鳴四十八滝がみられます。いつでも出入り自由なので、冬に訪れてみるのもまた一興ですね。
もう一方のビュースポットは、あまり期待できない
続いてはもう片方の撮影ポイントへ。再び社の横を通り抜け、先ほどの分岐点を左に進みます。
石碑の横を通り過ぎます。
もう1つの撮影ポイントに到着です。柵から覗いてみると……。
写真の通り、草木で視界が遮られ滝の姿がよく見えませんでした。秋冬なら、視界が開けて眺望もよいかもしれませんね。
草木がないと、このように見えるようです。
帰りは国道側の出入口から出ましたが、撮影ポイントからわずか3分ほどの距離でした。
行きの駐車場側からのルートだと5分以上はかかったので(特段見るものもなし)、国道側の出入口からアクセスするのがオススメです。
国道側の出入口に仮設トイレあり!
トイレですが、国道側の出入口にありました。
仮説トイレが2つ。中の状態は確認していませんが、周辺には「どうだんの里」以外に商業用の建築物はありません。有事の際はぜひ利用してください。
【鳳鳴四十八滝】
住所:〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並棒目木
料金:無料
駐車場:有り
詳細はこちら
滝とセットで訪ねたい「ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所」
鳳鳴四十八滝から車で約5分(徒歩約26分)の場所にある、「ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所」はぜひ立ち寄ってほしい観光スポット。
無料で参加できる工場見学ツアー(約60~70分・予約不要)が行われているほか、複数のウヰスキーを試飲できます。※ソフトドリンクもあり。
帰りはJR作並駅までの送迎バス(無料)も出ているため、時間に余裕があればぜひ立ち寄ってみてください。
【ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所】
所在地:〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
見学案内時間:(午前)9:00~11:30、(午後)12:30~15:30
定休日:8月23日(金)、12月24日(火)~1月7日(火)
公式HPはこちら
ランチは「レコパン・ドゥ・カンパーニュ」へ!
「どうだんの里」もありますが、「レコパン・ドゥ・カンパーニュ」もオススメです。鳳鳴四十八滝から作並温泉方面へ、徒歩8分ほどの場所にあります。
ログハウスの店内は、木の温かみが伝わってくるやわらかい雰囲気。自家製の野菜やハーブ等を使った洋食が中心です。
某口コミサイトでハンバーグが美味しい! と話題になっていたので、筆者もハンバーグをいただきました。
ナイフをいれると、中から肉汁が溢れてきます。肉肉しいハンバーグに、酸味のあるサッパリしたトマトソースがまた絶妙です。口コミで絶賛されるのも頷けます。
【レコパン・ドゥ・カンパーニュ】
住所:宮城県仙台市青葉区作並川崎17-1
営業時間:11:00~17:00
定休日:水、木、金曜日
作並温泉に泊まって、鳳鳴四十八滝をみよう!
鳳鳴四十八滝は、作並温泉の入口にあります。作並温泉は江戸時代に開湯し、歴代藩主の”かくし湯”と伝えられる温泉地です。
肌にやさしい泉質と豊富な湯量があり、美女づくりの湯といわれています。ぜひ温泉宿をチェックしてみてくださいね!
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鳳鳴四十八滝は、アクセスしやすい名瀑
いかがでしたか? 鳳鳴四十八滝は、駐車場からも徒歩数分でアクセスできる好立地な名瀑です。紅葉の時期もさほど混雑しない、穴場的なスポット。ついでに作並温泉に宿泊して、日頃の疲れを癒してみてはいかが?
※本記事の情報は、2019年8月に撮影・執筆したものです。最新の情報は現地へお問い合わせください。