いくつの山で構成されている?
蔵王連峰は、主峰3山の他に、連峰を構成する主な14山があり、計17山で構成されています。
主峰3山
主峰は、山形県側の熊野岳(標高1,840m)・県境の刈田岳(1,758m)・宮城県側の屏風岳(1,825m)。蔵王連峰の主峰の1つ「熊野岳」は、古代から火山活動を繰り返しており、”火を吹く山””火の山”として人々から恐れられていました。
山の神の怒りを鎮めるために、山岳信仰と仏教が結びついた蔵王権現(ざおうこんげん)を祀り、以来「蔵王山」とも呼ばれています。
構成する主な14山
主峰3山の他に蔵王連峰を構成する主な14山は、以下の通り。
五色岳(1,672m)、杉ヶ峰(1,745m)、不忘山(1,705m)
名号峰(1,491m)、地蔵山(1,736m)、三宝荒神山(1,703m)
瀧山(1,362m)、雁戸山(1,484m)、鳥兜山(1,387m)
横倉山(1,152m)、青麻山(799m)、後烏帽子岳(1,681m)
前烏帽子岳(1,432m)、馬ノ神岳(1,551m)
御釜があるのは五色岳(ごしきだけ)です。御釜周辺を刈田岳(かつだだけ)、熊野岳(くまのだけ)が囲っており、その3峰が御釜を望むビュースポットとなっています。
蔵王連峰の四季折々の風景
春は新緑、夏は高山植物、秋は紅葉、冬は樹氷と、蔵王連峰は四季折々の表情をみせてくれます。
春
積雪の関係で11月上旬から閉鎖される蔵王エコーラインは、4月の下旬に開通します。開通~5月初旬(GW)くらいまで現れる”雪の回廊”は必見です。
また4月下旬になると、宮城県の蔵王町にある「みやぎ蔵王えぼしリゾート」で”水仙まつり”が開催されます。
つい2~3ヶ月前までスキー場だった場所が、花畑に大変身! 約30種50万株のスイセンが一面を黄色く染め上げます。2019年の詳細はこちら。
夏
山形県側の蔵王エコーラインにある「蔵王高原刈田駐車場」から徒歩5分ほどの場所にある湿地帯には、例年6月頃にチングルマ、7月頃にはキンコウカ一が面に咲き誇ります。遊歩道が整備されており、60分ほどで一周できる散策コースです。
また熊野岳の山頂付近(避難小屋)や宮城県側のエコーラインにある駒草平で、高山植物の女王「コマクサ」がみられます(例年7月)。
秋
蔵王連峰の秋は、紅葉の大パノラマ! 宮城県の蔵王エコーラインにある「滝見台」からは、紅葉の中を流れる日本の滝百選に選ばれた「三階(さんかい)滝」や「不動(ふどう)滝」「地蔵滝」を望めます。
山形県から行くなら、蔵王温泉街にある蔵王ロープウェイを利用して、紅葉の空中散歩を楽しみましょう! ロープウェイは麓から「樹氷高原駅」まで続く山麓線と、樹氷高原駅から終点の「地蔵山頂駅」に続く山頂線の2本あります。樹氷高原駅まで上り、そこから30分ほど歩いた先にある「いろは沼」で、秋の湿原を散策するのもオススメ。
蔵王の紅葉は9月下旬から山頂付近が色づき始め、麓では10月中旬~下旬に見頃を迎えます。
冬
冒頭でもご紹介した、蔵王の冬の名物”樹氷”。例年12月頃から樹氷が成長し始め、2月頃に成長がピークに達します。大きく成長した樹氷の姿は、まさにモンスター! 宮城県側の樹氷はスキー場の雪上車で、山形県側はロープウェイを利用してみにきましょう!