伊達家の氏神様「亀岡八幡宮」
「亀岡八幡宮(かめおかはちまんぐう)」へは、仙台市営地下鉄東西線「川内」駅より徒歩14分ほど。まだ雪が残る2月初旬に訪ねてみました。
この記事では、亀岡八幡宮の様子や見どころ、社務所でいただける御朱印などをご紹介します。
\御朱印に興味がある方へ/
「亀岡八幡宮」とは?
仙台市青葉区川内地区に鎮座する「亀岡八幡宮」は、もともと福島県伊達市にあった社を1681年(天和1)仙台藩4代藩主・伊達綱村(だて つなむら)が現在の地に移し、新たに造営したものです。
新社殿は1683年(天和3)に落成。遷宮して亀岡八幡宮と称しました。
しかし1945年(昭和20)の戦火により社殿が焼失。現在の社殿は、1965年(昭和40)に造営されました。
石鳥居と仙台市内最長の石段
亀岡八幡宮の石鳥居は、仙台藩5代藩主・伊達吉村(よしむら)が献納。宮城県石巻で切り出された稲井石製で「仙台東照宮」、「大崎八幡宮」とともに、仙台の三大石鳥居のひとつに数えられています。
正参道の石段は約335段もあり、仙台市内では最長の石段です。どちらも戦火から免れた当時の貴重なもので、石鳥居は宮城県指定有形文化財、石段は仙台市登録文化財になっています。
参道の石段といえば、塩竈市に鎮座する「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」の表参道も中々のものですが、石段の数は202段と言われています。
いかに亀岡八幡宮の石段が長いことか……。
御祭神と国の重要文化財の社宝
御祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)、神巧皇后(じんぐうこうごう)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。
また社宝の太刀は、伊達綱村が1675年(延宝3)に奉納した備州長船住義光の初期作品と推定されるもので、1914年(大正3)に国の重要文化財に指定されています。
それでは、さっそく境内に入ってみましょう。